あらすじ
鈴木一、47歳。いたって平凡なサラリーマン。ただし家族を守るためならスーパーマンになれるはずだった。そう信じていた。あの日が訪れるまでは──。一人娘を不良高校生に傷つけられ、刃物を手に復讐に向かった先で鈴木さんが出会ったのは──ザ・ゾンビーズの面々だった! 脆くも崩れてしまった世界の中ではたして鈴木さんは大切なものを取り戻せるのか。ひと夏の冒険譚がいま始まりを告げる!
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Posted by ブクログ
自分の範囲から10mまでのことしか考えない
日々の生活にハリがないサラリーマンの鈴木が主人公の小説。
家族だけが自分の支えであり、唯一のオアシス
そんなオアシスが不良に襲われてしまった。
歯痒くて苦しくて、何もできてあげられない自分がみっともなくて、自分を見つめ直すきっかけとなったある学園の仲間達。
朴君がかっこよすぎて、惚れた。
自分の身体には60兆個の細胞がある、それら全てを無駄にするな
身体がきついのはだらしない細胞が生まれ変わってるのだ
心も体も強くなり、仲間との友情や妻の愛情に触れ、最後の決戦前の日に皆で遊園地に行くところで涙腺崩壊でした。
男性は好きな人が多いだろうなぁ
最高の小説です!
※傷付いた娘サイドの気持ちは度外視です
Posted by ブクログ
本って面白いなぁと思える作品。
いつもの展開だけど、誰かの強い想いが感じられるこのシリーズは本当に好きです。各所に美しさを感じるところもあって、単独の作品としても良いです。鈴木さんキュートだし
Posted by ブクログ
53
ビビるくらい面白かった。
オチは何も変わらないよ、父が娘のために仇を討つだけ。
それでも特訓の成果がでたり、周りの人たちがみんないい人なんだ。
神社でお供えする老人たち、いつものバスの乗客たちと運転手。みんなが鈴木の変化に感動している。
震えるな!
高校生とおっさんのやりとりがめちゃくちゃいい。
は~読んでてスカッとした!
ただこれ、第二弾ってこと知らなかったよ!!
シリーズ全部読まなきゃじゃん!
20190720
Posted by ブクログ
鈴木一
四十七歳のサラリーマン。東京生まれの東京育ち。大手家電メーカーの子会社の経理部長。渋谷から私鉄の急行で四十分ほどの新興住宅地の一軒家に住む。結婚生活二十二年目。
夕子
一のひとつ年下の妻。大学のサークル《映画研究会》で知り合って結ばれた。
鈴木遥
一の娘。十七歳。新宿区の女子高・聖和女学院に通っている。渋谷の街を徘徊していた時、ある高校生と偶然出会い、誘われて一緒にカラオケボックスに行く。些細な理由で諍いを起こし、男のほうが遥に手を上げた。
藤田
一の同期であり直属の上司。
平沢章吾
海南高等学校の教頭。
安倍
海南高等学校の教諭。
石原勇輔
海南高等学校ボクシング部。高校総体三連覇。カラオケ店で遥に手をあげた。
石原隆太郎
俳優。勇輔の父。
後藤めぐみ
女優。勇輔の母。
山下
南方
高校二年生。
板良敷
沖縄出身。
萱野
北海道出身。
朴舜臣
パクスンシン。在日朝鮮人の高校生。一が石原に復讐するために乗り込んだ高校に通う生徒。鈴木に闘い方を教えるために彼を鍛える。
猿島
先生。
米倉
初老の紳士。先生。
佐藤・アギナルド・健
三浦直子
遥の友達。遥が怪我をした日、一緒にカラオケボックスにいた。
小林
石原と悪事をする時はいつも一緒にいる。
福田
石原と悪事をする時はいつも一緒にいる。
Posted by ブクログ
自分の狭い世界から視界を広げて見える世界は素敵なもの。
娘を世界に引き戻す為に父親自身が素敵な世界だと言えるように変わっていく姿がとても良かった。
善性をベースにしてくれていて、敵も明確。
一の変化を皆が祝ってくれる。
こんなにも真っ直ぐに世界を愛せる物語は単調と思う人もいるかもしれないが、こうあってほしいと思う。
Posted by ブクログ
娘が暴行をうけて、入院をするという冒頭に合わないかもも思ったが、父親がきちんとケジメをつけるというできすぎではある展開に安心。
サポートしてくれる高校生たちの登場は少し唐突な感もあるが、全体としては楽しめた。
Posted by ブクログ
面白かった。
冒頭の娘さんの痛々しいのは嫌だけど、
息子が出来たかのように夏休み特訓をするのも
最後に主人公おじさんが気合い見せるのも良かった。
ところでこれシリーズもの?なんですね。
前のやつ読んでたかな、、、
Posted by ブクログ
レヴォリューションNO.3を読み終わった勢いでこちらも読みました。
タイトルをどこかで見たことがあると思っていたら
昔映画を見たことがあることに気付きました。
内容はほとんど忘れてしまっていましたが。
今回はゾンビーズ自体が主人公ではなく中年のオッサンが主人公。
自分より幾分年上ではありますが高校生よりは年齢も近く
娘もいるという親近感から感情移入はしやすかったです。
娘が輩に蹂躙されるということはあまり想像したくないことですが
自分の身にも起こりうることとしてその時に自分では何が出来るだろうと
ふと立ち止まって考えさせられる話でした。
舜臣を始めゾンビーズの面々がいくら夏休みとはいえ
毎日のようにオッサンの特訓に付き合ってくれるのは
あまり現実的ではありませんがそれもご愛嬌ということで
最後はハッピーエンドまで描かれていませんでしたが
心地よい余韻を残して終わってくれます。