【感想・ネタバレ】GOのレビュー

あらすじ

広い世界を見るんだ――。僕は《在日朝鮮人》から《在日韓国人》に国籍を変え、民族学校ではなく都内の男子校に入学した。小さな円から脱け出て、『広い世界』へと飛び込む選択をしたのだ。でも、それはなかなか厳しい選択でもあったのだが。ある日、友人の誕生パーティーで一人の女の子と出会った。彼女はとても可愛かった――。感動の青春恋愛小説、第123回直木賞受賞作。

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Posted by ブクログ

“ No soy coreano, no soy Japones, yo soy desarraigado “

「俺は俺なんだ。いや、俺は俺であることも嫌なんだよ。俺は俺であることからも解放されたいんだ」

分類の意識から解放されたとき、差別はこの世界から消えるのだろうか。
私の中の分類の意識にも、気付かなければいけない。

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2025年03月08日

Posted by ブクログ

久しぶりにゾンビーズシリーズを読み。
そう言えば読んだことなかった…と思い、
本作を購入。

最初にゾンビーズシリーズを読んだ頃、
たぶん10年ぐらい前。
窪塚くん主演で映画になっていたのだけは、
覚えていて。

だけど、
「在日朝鮮人」とか
「在日韓国人」とか
『国籍』とか
あらすじを読んで、読まずじまいになってました。

今こうして読めて良かったです。

何で、こんなに胸が痛いのか。
そして何で、こんなに悔しい気持ちになるのか。

それは自分の中の差別につながるような
無意識のバイアスや防衛本能のようなものを
少し見つけて気まずい気持ちになっているのか、

杉原の心情を思うと、
苦しくなるけど、
それすら正常?正しい?感情なのか。
選んで生まれ落ちたわけではないのに、
杉原のお母さんもお父さんも叔父さんも。

地球はひとつってわかってるし、
国境なんて人が勝手に引いた線なだけなのに。

どうしてこんなに世界は複雑になってしまったのか。

平成19年刊行で、
時代を感じる描写もあるけれど、
良くも悪くも変わってないこともあって。
変わってないことを突きつけられた気もします。
むしろ深まっているようなものも。

本作もゾンビーズも登場人物達が愛しいこと。
明日から私が見る景色が少しだけ変わってるんじゃないかと思える一冊です。

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2025年02月18日

Posted by ブクログ

広い世界を見るんだ
そして自分で決めろ

何度読んだかわからない
中学生の時に読んで衝撃を受けた
映画化もされて何度も見た
私の人生に大きな影響を与えてくれた作品

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2024年06月28日

Posted by ブクログ

何度読んだかわからない。人生でもっとも好きな本の一つ。10代、20代のころはかっこよさや語り口の軽快さに好きの焦点をあてていたけど、30代の門をくぐってから読み返してみて、"GO"のタイトルに再度感銘を受けた。この本は、すごい。

広い世界を見るんだ。

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2025年01月14日

Posted by ブクログ

僕もお父さんも不器用だけど、情に厚くて、どこかキュートで、魅力的な人物だった。
語り口がとても読みやすくて面白くてスイスイと進んでしまった…!

今でこそ色々な場所と行き来が増えて、色んな人との繋がれるようになって、それはそれでまた新しい問題が出てきたりしているけど(問題がゼロになることなんてないんだろうけど)、この頃はとにかく自分たちが正しくて、他を受け入れると色々な不都合が出てくるから、差別が存在して、巻き込まれて苦しむ人がたくさんいたんだなあと思う。

友達の正一と僕の会話は賢くもあり、温かさを感じることもあり、ずっと見ていたいなと思った。
お父さんも息子が大好きで、守ろうとしている気持ちが伝わってきたし、僕も反抗しながらも父のかっこよさを感じていることかあつかった…。

僕の恋も、どこかで通じ合っている2人がとても素敵だった!
読んだのは学生の時だったから10年以上も前になるけど、今回もとっても面白かった〜!

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2024年01月14日

Posted by ブクログ

敢えて《若者》という幻像の如き言葉を使うが、私はいち若者として、本作から迸るような熱いエネルギーを貰った。
在日問題云々に留まらない、もっと純粋で強烈なエネルギーだ。
窪塚洋介主演の実写映画もとても良かった。
この作品を薦めてくれた友人に感謝する。

実写映画を観てから小説に移るのがいいかもしれない

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2023年09月02日

Posted by ブクログ

高校時代に擦り減るくらい読んだ。答えの出ない葛藤が、生きてることを実感させてくれる。この本の2人のように大人になってもそういう違和感にぶつかり続けたい。

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2023年06月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

カッコイイ‼︎

僕が今まで観た、読んだ、ラブストーリーの中では一番。

ケンカのシーンも多いが、スカッとする。

でも、この作品の一番のテーマは、

「アイデンティティ」

「正一」が巻き込まれるシーンや、「杉原」の葛藤は全てそこから。

娯楽作品でもありながら、かなり深さも感じる。

「杉原」、「オヤジ」もカッコイイし、「桜井」役の柴咲コウもぴったり。

原作も映画も両方いい。文句なし。

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2022年11月26日

Posted by ブクログ

前半は何だかダラダラしてんなぁって思ったけど、それらはすべて伏線だった!

後半の展開と伏線の回収の仕方が見事!
切なさと甘酸っぱさがうまく調和された読後感爽快な青春ストーリー!

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2022年11月20日

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この本の趣旨から外れるけど、日本人に足らないのは懐の深さかな。日本人はどうでもいい小さな事にこだわり、本質を見失い成長のチャンスをみすみす逃してきているように思える。国籍、移民問題も深い懐で受け止めれば、人種の違いなどこの本で記されている通りルーツを辿れば「大同小異」なのだから。

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2022年02月23日

Posted by ブクログ

ものすごく引き込まれた。
集中力の欠片もない私が半日で読み切ってしまうほどだ。
現実の社会を見ているようで虚構空間を見ているのような気分になった。
国籍って一体何なんだ。何をもって、私は日本人であるという主張しているのだろうか。そんな確証もないものに人は惑わされているのかと思うと、とても情け無い気持ちになった。

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2022年02月22日

Posted by ブクログ

初めて読んだのは多分中学生の時かな。
シェイクスピアを冒頭で引用するのが本当にもう。そのシーンも思い浮かべて泣けてきてしまう

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2022年03月07日

Posted by ブクログ

 自分を拘束している様々な縛りが見え始めるときの辛さ。これに正面切って挑むヤツは本当に勇気がある。
 そういったヤツのおかげでいま俺たち人類は、“幸せ”を容易に描けるようになった。(本当の幸せを手にするのは難しいかもしれないけど)

この小説に登場するヤツ等にはみんなそんな力があった。
彼等は闘っているんだ。この見えない“縛りに絡め取られた自分と社会”と。

この世に生を受けたからには、こんなヤツ等の視線に負けない生き方がしたい。
 そう思った。

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2021年11月29日

Posted by ブクログ

この小説は僕の人格を形成する上で多大な影響を与えてくれたものです。もし、これを読まなかったら、僕は新大久保をはじめとするコリアンタウンや、新宿歌舞伎町のコリアンよりの界隈には足を運ばなかったです。





先日久々にこの小説を読み返しました。思えばこれをはじめて読んだのは19歳のころで、後に僕が新大久保や新宿歌舞伎町のコリアンタウンよりの界隈をうろつくようになったのは、この小説の影響が大きかったんだなと、その影響の大きさに改めて気づかされました。

物語は彼の父親から、「広い世界を見ろ、そして自分で決めろ」といわれ、「在日朝鮮人」から「在日韓国人」へと国籍を変え、自分が今までいた民族学校を飛び出して、都内にある「ビーバップ・ハイスクール」のような男子校に入学する。

そんな杉原君の話です。そこで最初にけんかを売ってきて、灰皿で叩きのめした親友でやくざの息子の加藤から誘われた誕生パーティ会場でであった桜井椿との出会いが物語の「軸」です。

物語のあらすじこういう感じですが、作中に目いっぱい詰め込まれている本や映画や音楽のラインナップはものすごい情報量で、一人の人間があれだけの量を見るのは経験則から考えると、それこそ映画、読書、そして音楽鑑賞以外のことは何もしないという生活を2、3年やらないとここまでの蓄積はできないと思っています。

僕にとって一番印象に残っている部分は夜の公園で、父親と対決するシーンで、自らの血で目潰しを仕掛け、子供を完膚なきまでに叩きのめす父親の姿にまず圧倒され、
「汚ねぇぞ…」
と返す杉原に
「悪いな。俺たちはこうやってどうにかこうにか勝ちを拾ってきたんだ。いまさらやり方を変えるわけにはいかねえんだよ」
といってのける父の姿が圧倒的にしびれる場面でした。

映画版では父親を俳優の山崎努さんが演じていましたが、僕はこのシーンを見るためだけに、何回もDVDを見直していたことを思い出します。

桜井との恋の話よりも僕にとってはこっちのほうが面白くて、こういう書き方になりましたが、さまざまなテーマを持った上で、疾走間を保ち続ける小説は稀有なものだと考えています。

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2024年12月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

本作『GO』は、在日コリアンの主人公・杉原が民族の壁に葛藤しながらも、ヒロインとの出会いを経て成長していく青春物語。筆者金城一紀氏は在日コリアンとして生まれ、慶應義塾大学を卒業。本作で第123回直木賞を受賞。彼の作品には、映画化・ドラマ化されたものも多く、『GO』もその一つ。

・・・
いやあ、良かった。

甘酸っぱい青春小説という要素をふんだんに取り入れながら、そこに正面から民族・出自の問題を取り扱っているところがわたくし的には琴線に響きました。

同じ日本生まれ・日本育ちでありながら、国籍が違うだけで差別される現実。

その現実を半自伝的に捉えた本作は、ほとんどの読者を当事者に置かせることで、なにがしかを感じさせずにはいないと推察します。

私たちは在日を差別してるのか? 私はどう?

自分ではそんなことはない、と考えています。ただ、異質なものは確かに感じていました。

思い返すのは私の通った中学・高校の近くにあった、とある朝鮮人中学校。

うちの中学・高校と距離が近いことから、部活の終了後に使う駄菓子屋がかぶっていたのです。しばしば、狭い駄菓子屋でうちの学校と先方と使う時間が重なり、会話は交わさないのですが、空気は明らかにとげとげしいものになったことを思い出します。

また、風のうわさで、うちの高校生が先方の中学生にカツアゲされるとか、ひ弱な私立高校にありそうな噂も流れてきたものです。

これが差別かは分かりませんが、少なくとも私は向こうを見ないようにし、存在していないように見做していたことは明らかです。

・・・
国籍と差別。

国際結婚をして家庭を持った今、奥さんは外国籍で、子どもがハーフであることで、自分は傍観者ではいられない可能性を感じずにはいられません。

某政党が勢力を伸ばす中、家内は日本で差別を受けるのではないか。そういう恐れは十分にあります。というか東南アジアの人間を見下げる傾向は少なくても10年程前までははっきり感じました(とあるママ友は『あなたの実家は木の上に家があるのよね?』『あたなの国には炊飯器ってあるの?』とか正面きって家内に聞いていた)。

きちんと働いて、税金を納めて、ささやかな生活を築いても、外国人というだけで・国籍が違うだけで見下げられる。

うちの子どもたちは日本国籍ですが、半分しか日本の血が入っていることで「純潔」ではないのか?。逆に中国とか韓国で未だに反日的な話が出ますが、半分は責任免除されるのか?とか、疑問は尽きません。

なんかそういうモヤモヤが重なり、程なく、愛国心を煽るかのようなスポーツの国際試合、オリンピック、国籍とか、そういうものに興味がなくなってしまいました。

・・・
だからこそ、本作主人公が朝鮮籍、韓国籍、そして日本国籍ではない状況に翻弄され、広い世界を目指す、国籍とか関係なく俺は俺なんだと叫ぶ姿に無性に感動してしまいました。

その目指すところがハワイだか、フィンランドだか分かりませんが、どこだっていいと思います。若者には失敗や軛を気にせず羽ばたいてほしい。

最終的には国籍は関係ないと信じたい。その人となりで判断される人になってほしい。

国籍とか関係なく、誰がなんといおうと私は妻を愛し守ります。ハーフとか関係なく、子どもたちは私たちの大事な子どもなのです。

だから、自分の家族を傷つけようとする人が居るとすれば私は全力で反撃したいし、駄目ならそんな土地からは脱出したい、と思います。

そう常日頃考えていたので、主人公の叫びに非常に共感しました。

別に日本が悪い国なのではないと思います。家内とも話しますが、むしろ日本は素敵な国です。皆勤勉で、いい意味で職人気質の人が多く、食材や外食などで食べ物もおいしく、安全で、清潔で、そして便利。

ただ、出自とか考えの違う人とうまくやるのが少し、苦手なのかもしれません。

・・・
ということで金城氏の作品はこれで二作目でしたが、楽しく読みました。

一種ロミオとジュリエットみたいな作品、或いはドイツでトルコ出自の方とお付き合いするときとか、類似の話が出そうだなーとか感じました。

あ、あとどうでも良いですが、ふと映画パッチギで見せた、可愛らしい沢尻エリカさんの姿を思い出しました。あれは可愛かった!

民族問題、差別、国籍、国際結婚などにピンと来る方には興味を持って読んでもらえると思います。純然たる青春小説としても楽しめますし、YA的な作品としても読ませる作品だと思います。

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2025年09月21日

Posted by ブクログ

冒頭に、「これは恋愛物語です。」と書いてありますが、確かに恋愛物語でした。
ただ、それは最後まで読んだから分かることです。
在日韓国人の高校生が、差別と戦い、自分を確立していく青春ストーリーでした。

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2025年08月06日

Posted by ブクログ

映画は観た事はあるものの、原作未読。 名作だけあって、やはり文章として読むのも面白い。 人種差別とは無縁の環境で育ったので、今まであまり考えた事がなかったが、メッセージ性がかなり高い作品なので、この作品を通じて色々と考えさせられた。 原作と映画で少しだけ内容が違う部分もありそうなので、また映画も観たい。 メッセージ性も高く、要所要所で笑える部分もあるので、読みやすかった。 「俺が国境線を消してやるよ」は痺れる。
2021/05/09

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2025年06月26日

Posted by ブクログ

スピード感のある文体。スッキリしていて読後感がたまらない。筆者の体験も含まれているであろう内容は地に足が着いた雰囲気の漂う、リアリティがあり読み飽きない。

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2023年11月14日

Posted by ブクログ

在日朝鮮人のテーマを軸として、学生生活と恋愛の物語が展開される。深く、重いテーマではあるが、コメディ要素もあり、非常に楽しく読むことができた。
人の肩書き(国籍、年齢、性別など)について考えさせられた。正直私はこの国においてマジョリティである。自分は文化や伝統を大切にしたい思いの方が強い。ただ、マイノリティを軽んじることはよくない。人として見たとき、何の違いもない。マクロ的な視点との切り替えは絶対に必要だと考えた。

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2023年04月25日

Posted by ブクログ

反国主義の点で「サウスバンド」に出てくるお父さんの人間性によく似ている

無意識に生まれている外・内の視点に気付かされたし、大体内側視点で色々と物事は成り立っている

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2023年01月06日

Posted by ブクログ

人類の歴史と現代の人種問題を分かりやすく噛み砕いて織り込んだ在日韓国人高校生の青春物語。作者の知性も感じるし期待感高まるストーリー展開も素晴らしい。

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2022年11月12日

Posted by ブクログ

韓国籍から日本国籍に帰化した父と韓国籍の母との間に生まれた日本国籍、日本生まれ日本育ちでいながら純韓国血統の自分にはルーツにビシバシ来る内容でした。映画は観たけど当時の僕に全て理解できたのか謎なのでもう一度観よう。

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2022年07月26日

Posted by ブクログ

出自によって偏見や差別を感じ続ける主人公の心情を軸にした青春小説。
特定の外国人に対しての偏見はないけど、モラル意識の低い日本人への嫌悪はあるなぁ。それは体験や輩の行動の積み重ねによるもの。
人種民族に対しても偏見を持つ人は必ずいるだろうけど、行動で示すしかないのかなとも思う。

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2022年07月24日

Posted by ブクログ

日本人てなんだろう?国籍ってなんだろう?
とか、考えたことなんてなかったけど、もし、自分が在日だとしたら、こういうことに悩むんだろうなと。
という視点もあり、10代の甘酸っぱさもあいまって、もっと若いときに読んでおけばよかったかなと思った。

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2022年01月10日

Posted by ブクログ

『Go』が大好きすぎる。一年に一回くらい映画を観てしまう。小説も何度か読み返してる。青春の内側にこべりついた、民族差別の不条理と、それをなんとか超克しようとする青年のキザな知性に涙が出そうになる。

あらためて原作を読み直し、映画もまた観た(もう何度目か分からん)。映画の再現度にまたびっくらこく。ただ、映画ならではのソリッドな疾走感は味わい深い。なによりも、窪塚洋介の叫びのような長台詞は何度みても鳥肌が立つ。

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2021年11月26日

Posted by 読むコレ

非常に重たい身上話を、強がって笑い話にしたという感じの物語。
ちょっとだけ、と思って手に取ったが最後、気付けば終いまで読まされていました。
大変楽しく、それだけに日本人として胸の奥の奥にまで滲み込んで来られて針でつつかれた様な、逃れ切れない痛みも感じさせられる作品でした。
ただ興味をもって読めたのは個々の細かいエピソードであり、物語全体としての妙を余り感じなかった気もしました。
ノンフィクションを読んでいる感じとでも言いますか、物語性を求めてはぐらかされてしまったとでも言いますか。
面白ければ万事OK! であれば。

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2014年08月24日

Posted by ブクログ

著者の金城一紀氏が自身をモデルにした自伝的な小説。在日韓国人の高校生の甘酸っぱい恋と青春。

ただし、その根底には常に自身の出自の問題がつきまとい、大いに悩み、傷つき、勇気を振り絞って一歩踏み出す姿に心を打たれる。読後に、国籍や出自、差別について否が応でも考えさせられます。

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2025年12月02日

Posted by ブクログ

なぜ「在日」と呼ばれる人たちがいるのか。なぜそれに反発する人がいるのか。
物語の中に、かつての不幸な歴史が産んだ何ともいえぬ複雑さを垣間見ることが出来ます。

多様性の定着が環境を変えると思う一方で、移民に対する歴史的前例のない日本の実態も垣間見た気がします。

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2025年02月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

杉原
朝鮮籍→韓国籍。中学まで民族学校『朝鮮学校』に通っていたが、日本の私立の男子高に進学する。

秀吉
杉原の父。在日朝鮮人。韓国の済州島生まれ。ハワイに行くため、韓国籍を取得する。日本ランキングに入ったことのあるライト級の元プロボクサー。パチンコの景品交換所を営んでいる。

道子
杉原の母。朝鮮籍。日本で生まれ、日本で育ち、十九歳の時に御徒町のアメ横でオヤジにナンパされ二十歳で杉原を産んだ。韓国籍を取得する。
息子のバカさに呆れている。

加藤
杉原の高校の同級生。広域指定暴力団の幹部組員の父親を持つ。
日本人。

竹下
杉原と同じ高校で加藤といつもつるんでいる。

桜井椿
加藤の誕生パーティーで知り合う。有名な私立の共学校の三年。

桜井の父
東大卒の有名企業のサラリーマン。

タワケ先輩
杉原の二つ上の先輩。剛毛。タワシの毛のように硬い。

正一(ジョンイル)
在日韓国人の父親と日本人の母親のあいだに生まれた。杉原の民族学校時代からの親友。

ナオミ
杉原の母親の同級生。

元秀(ウォンス)
杉原の民族学校時代の悪友。






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2023年09月05日

Posted by ブクログ

とても読みやすかったし、色々考えることがたくさんあった。
でも個人的に性描写が苦手で…。
我が子も高校生くらいなら読めるかな。

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2023年07月21日

Posted by ブクログ

差別。
本人じゃなきゃ書けないよね、あっぱれ。

読んでるとき「パッチギ」が頭に浮かんでたけど、コレも映画になってるのね。

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2021年10月27日

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