金城一紀のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
――アクセルを思い切り踏め。
オーケイ。
ゾンビーズ三作目。
今回は毎年ゾンビーズが侵入を試みるお嬢様学校の女生徒・岡本佳奈子が主役。
ゾンビーズと共に家庭教師の自殺の真相を探る。アギーに運転を、舜臣にパンチを教えてもらいながら己と向き合い己の世界を変えようと頑張る佳奈子はかっこいい。
こぶし二つ分踏み出してアクセルを全力で踏む。
最高のフィナーレでゾンビーズに追いつけずに涙するシーンは切なくて思わずわたしも涙がこぼれた。
一作目から、彼らが羨ましくてゾンビーズに入りたいとおもっていたから、佳奈子のように混ぜてはもらえても同じにはなれないとハッとしてどうしようもなくなった。
けれど、エピローグが希望にあふれていてすばらしい!
お嬢様学校の第二のゾンビーズ(?)これからの人生の冒険もたのしんでね。
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Posted by ブクログ
久しぶりにゾンビーズシリーズを読み。
そう言えば読んだことなかった…と思い、
本作を購入。
最初にゾンビーズシリーズを読んだ頃、
たぶん10年ぐらい前。
窪塚くん主演で映画になっていたのだけは、
覚えていて。
だけど、
「在日朝鮮人」とか
「在日韓国人」とか
『国籍』とか
あらすじを読んで、読まずじまいになってました。
今こうして読めて良かったです。
何で、こんなに胸が痛いのか。
そして何で、こんなに悔しい気持ちになるのか。
それは自分の中の差別につながるような
無意識のバイアスや防衛本能のようなものを
少し見つけて気まずい気持ちになっているのか、
杉原の心情を思うと、
苦しくなるけど、
それすら正常?正しい?感情なのか。
選んで生まれ落ちたわけではないのに、
杉原のお母さんもお父さんも叔父さんも。
地球はひとつってわかってるし、
国境なんて人が勝手に引いた線なだけなのに。
どうしてこんなに世界は複雑になってしまったのか。
平成19年刊行で、
時代を感じる描写もあるけれど、
良くも悪くも変わってないこともあって。
変わってないことを突きつけられた気もします。
むしろ深まっているようなものも。
本作もゾンビーズも登場人物達が愛しいこと。
明日から私が見る景色が少しだけ変わってるんじゃないかと思える一冊です。 -
Posted by ブクログ
金城一紀氏の「ゾンビーズシリーズ」の最新作。ハードボイルド調の語り口に、シニカルな表現、そして迫力満点のアクションは健在。
主人公の南方は大学の同級生である結城から、彼の友人である北澤を探してほしいと相談を受ける。大学に入り北澤は、人が変わったかのように不真面目になり犯罪まがいのことに手を染め、そしてある夜を境に消息が途絶える。北澤の行方を追ううちに、南方は彼を変えた者の存在に辿り着く。
自身の私欲のために、他者の尊厳を脅かすことがあってはならない。それは命や心や権利など、自分が自分であるうえでの大切な基盤であり、それが踏みにじられることがあれば、その人の在り方・生き方すらも変えてしまう。
読んでいるうちに他者に脅かされて、変わってしまった人たちの痛みがじわじわと浸食してくる。でも、その痛みをひとつずつ拾い上げながら、クソみたいな現実に立ち向かう南方のような存在がいて、確かに救われる人がいる。そんな一筋の光が希望になるラストがとても良かった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ自分の範囲から10mまでのことしか考えない
日々の生活にハリがないサラリーマンの鈴木が主人公の小説。
家族だけが自分の支えであり、唯一のオアシス
そんなオアシスが不良に襲われてしまった。
歯痒くて苦しくて、何もできてあげられない自分がみっともなくて、自分を見つめ直すきっかけとなったある学園の仲間達。
朴君がかっこよすぎて、惚れた。
自分の身体には60兆個の細胞がある、それら全てを無駄にするな
身体がきついのはだらしない細胞が生まれ変わってるのだ
心も体も強くなり、仲間との友情や妻の愛情に触れ、最後の決戦前の日に皆で遊園地に行くところで涙腺崩壊でした。
男性は好きな人が多いだろうなぁ
最高の小説です!
※傷付いた娘サイドの気持ちは度外視です
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Posted by ブクログ
友が消えたの予習用に再読。
20年前くらいに高校生の時に読んだのが最初、あの時は1m先に飛び込む怖さって表現もよく分からなくてバク、おっさんカッケー、すげーって気持ちで読んでたけど、今となっては自分に子供もいるわけで感じることも変わる。おっさんが最初味わった自分が不快だと思う領域に自分は即座に飛び込むことができるだろうか、その準備ができているだろうかってすげー思う。子供は何より大事と頭ではおもっていながら行動が伴うだろうかと色々自責させられました。
厨二っぽくダラダラ書きましたが、本自体はサイコーです。人を言葉にするのがすごいうまい方だなぁと思います。まだの方は是非。
燃えよドラゴンはたぶんまだ見てないなぁ。