日下三蔵のレビュー一覧

  • 大聖神

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    幻綺行に続く、中村春吉の長編冒険小説。一人称で書かれた文章は軽快。敢えてSF用語を排する事で冒険小説の雰囲気が溢れてくる。

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    2021年07月14日
  • フェイス・ゼロ

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    著者名買いしちゃう作家の一人なんだけど、
    これが好きって作品は特に無いのよね。
    でも買っちゃうし、読むの途中で止めちゃった事は無い不思議

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    2021年06月24日
  • 静かな終末

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     SFには手を出さずに来たのだが、竹書房文庫の日下三蔵編シリーズということで、関心を持った次第。
     日本SF第一世代の作家として名前は知っていたが、本作で初めて眉村作品を読んだ。

     核戦争の危険が現実化していた当時を感じさせるSF物よりも、ショートショートの方が好み。

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    2021年03月16日
  • 筒井康隆、自作を語る

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    ネタバレ

    日下三蔵氏との対談・インタビューで構成される。日下氏の知識がすごい。本人でさえ思い出せない短編のタイトルがぱっと出てくる。

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    2021年01月11日
  • 吸血鬼飼育法 完全版

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    推理ものではなくスパイもの。都筑道夫は洒脱なイメージがあったが、流石にレトロな感じは否めません。主人公の設定はやや中途半端と思いました。シリーズが短命に終わったのもうなずけます。シリーズ本編の原型になった短編2作が収録されておりマニア向けの資料的な一冊。

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    2020年11月24日
  • 吸血鬼飼育法 完全版

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    一匹狼のトラブルシューター片岡直次郎が活躍する活劇シリーズを集めたもの。片岡直次郎は歌舞伎の題材にもなった江戸時代の実在の悪党と同姓同名で作中でも毎回のように引き合いに出されるが、作品が発表された60年代末とは違い現在ではほとんど忘れ去られた存在であることに時代を感じる。
    内容は軽い感じの犯罪活劇といった感じで、割と出だしから思わぬ方向に話が進みがち。ちょっと主人公の片岡直次郎のキャラクターが薄く感じてしまうのは今読むからだろうか?

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    2020年09月27日
  • 吸血鬼飼育法 完全版

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    六〇年代東宝活劇映画のノリ。よく考えてみれば、都筑氏自身が脚本などで関わっているんだから当然なんだが。異常なまでにドライかつシニカルなスラップスティック・アクション・コメディ。流石に人を選ぶ気はするが、アイデアの乱れ打ちはお見事というしかない。

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    2020年09月15日
  • 紙の罠

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    紙幣づくりに使われる紙が大量に強奪された。
    これが意味するものをいち早く察知し動き出した近藤だが、ライバルの土方も同じく動き出していた。
    二人はある家の前で鉢合わせ。家の主人は坂本という老人で、彫金の名人である。

    というはじまり。
    軽やかに男や女が金を目当てに入り乱れて、誰が追って誰が追われているのやら、その間にもふざけた会話が飛び交って、まぁまぁの死人も出るというのにコミカルな仕上がり。ただし、書かれた1978年という時代を反映して風俗を表す言葉が古くてよくわからないのが難。映像で見るとちょっとしゃれた軽いノリがかっこよく表現されるのだろうなと思っていたら、どうやら映像化されている模様。

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    2020年02月24日
  • 法水麟太郎全短篇

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    危うく挫けそうになった一冊。知識不足もあり、名詞がわからなかったり時代背景も曖昧で、さらに少し独特な漢字の使い方がされていて難読でした。なんだか読むことに必死で内容が印象にのこらなかった。

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    2019年09月04日
  • 法水麟太郎全短篇

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    『黒死館殺人事件』を何回読みだしても必ず途中で挫折してしまうので、短編集なら読めるのじゃないかとトライした。読み終えた~。読み終えたけど内容はサッパリ分からなかった(笑)。
    探偵役の法水が天才すぎて謎を解明されても理解出来ない。そしておびただしい数のルビ。誰か、この著者の作品を現代語訳してくれないだろうか?(^-^)
    まあ、それもこれも私の理解力不足なだけで、じっくり吟味して読めれば多分傑作なのだろう。「聖アレキセイ寺院の惨劇」の動機には驚かされたし、取り敢えずこの奇書が読めて良かった。

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    2019年07月09日
  • 月下の蘭/殺人はちょっと面倒

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    『月下の蘭』、『殺人はちょっと面倒』の二冊の合本。歌舞伎などの古典芸能をテーマにしている短篇集な訳ですが、そのテーマ元を知ってても先の展開が読めてしまうという事はなく、どの作品も良い感じにツイストが効いてて面白かった。
    『殺人はちょっと面倒』の方がタイトルがステキねとは思っていたけれど、まさか作品のアレがそういう方向でか~なるほどー! と思う所があったので(あまりハッキリ書くと面白みがなくなるのでぼかしておきますが)、こういうのもアリだなぁと。堪能しました。

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    2019年07月04日
  • 夜のアポロン

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    「沼」、「致死量の夢」、「雪の下の殺意」が心ひかれました。女、だけじゃないけど、人が隠してたのに、持て余して、どうにもならなくなった感情が染み出てくる瞬間とか、壊れてく瞬間ってこんなんかなと、一般論として怖くもあり、納得してしまう自分に怖くもあり。装幀と表題がロマンチックです。

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    2019年09月01日
  • 夜のアポロン

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    単行本未収録の16編の短編集で、『夜のリフレイン』と対をなす。
    なので初出は1976年〜1996年の「小説宝石」をはじめとする諸誌。

    年代順に並べられているが、嫉妬からサーカスのオートバイ乗りと一緒に事故死で心中しようとする表題作が一番鮮烈。前半は嫉妬がテーマになっている作品が多い。
    少女ための私立更生施設の寮監からみた収容生の話「魔笛」は、不条理と憎しみをもっと深めて長編になりそうな物語。
    終わりに近づくにつれミステリーの傾向が強まっていくが、皆川博子はミステリーより不条理、不可思議の物語が好き。

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    2019年06月03日
  • 法水麟太郎全短篇

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    法水麟太郎モノの短編を発表順に収録(残りの長編2編、黒死館と二十世紀鉄仮面は既刊アリ)。
    年代順に並べて読んでいくとやはり後半の作品になるに従って描写が読みやすくはなっていってるなぁという印象。(当時流行の秘境冒険モノテイストも入ってきて大衆小説色も強くなってくるからかもしれませんが)
    しかしそれにしても、ページを繰る度に迸る法水の衒学趣味には翻弄されるし、肝心の事件のトリック部分は頭の中に「???」が飛び交ってしまうのですが(笑)、だがそこが良い。その翻弄される感覚含めての虫太郎テイストなので、存分に堪能いたしました。

    後光殺人事件、聖アレキセイ寺院の惨劇、夢殿殺人事件、失楽園殺人事件、オ

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    2019年05月16日
  • グリーン車の子供

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    自分が読み慣れてきたせいか、作者が上手になったせいかはわかりませんが、第 1 集と比べるとずいぶんと読みやすくなっている気がします。
    キャラクターになじんできたのも理由かもしれません。
    話のネタは途中まで読めばわかってしまうけれど、表題作とか、「美少年の死」とかは、いかにも歌舞伎が舞台らしくて良かったですね。

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    2018年11月12日
  • 團十郎切腹事件

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    だんだん書き慣れていくのがわかるというか、後半の方がずっと読みやすくなってきますね。
    歌舞伎や芸能を背景とした推理短編集です。
    付録もずいぶんと多く入っており、資料的価値も高いのではないかと。
    「ある絵解き」と「文士劇とは絵の話」が面白かったかな。

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    2018年11月12日
  • 赤い猫 ──ミステリ短篇傑作選

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    推協賞受賞の短編集「赤い猫」に3篇を追加した傑作短編集。さすが仁木悦子の作品。サラッと読ませて粒ぞろいの作品達。どれも優劣付けがたい面白さでした。(仁木作品の代表シリーズキャラクターが色々入ってるのも楽しいですね)殺人事件や傷害事件など基本的には犯罪のお話なんだけど、常に出てくる子供達には優しい視線が注がれてるのも良いです。

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    2018年11月05日
  • グリーン車の子供

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    ミステリ好きかつ歌舞伎好きだと3倍ぐらい面白い、雅楽全集。探偵役の雅楽はじめ、架空の歌舞伎役者を創作されてますが、このモデルはあの役者かなーと妄想する面白さ、毎回出てくる歌舞伎の演目の解説や小ネタ、役者心得のような蘊蓄、そして推理小説の短編のお手本のように鮮やかに展開される謎解き。これで3倍。戸板さんのこの作品は、ドロドロしたところがないのでどれもサラリと読ませますが、かといって物足りない訳でもなく、本当に「鮮やか」としか言いようのない完成度。収録された18篇どれも面白いです。
    (それと、毎度の事ですが巽さんの解説は素晴らしいですね……。日常の謎と絡めてきてますが、今の時代だと、お仕事ミステリ

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    2018年07月09日
  • 城昌幸集 みすてりい ―怪奇探偵小説傑作選4

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    うーん、ちょっと古い感じは否めない。文体とか、むしろこの古さが功を奏している場合もあるんだけど、全体としては「??」で終わる小説がいくつか。もちろん、いいのもいくつかあったんだけど、のめりこむことはできなかったなあ。

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    2018年06月23日
  • 赤い猫 ──ミステリ短篇傑作選

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    日本推理作家協会賞を受賞した表題作を含む短編傑作選。
    日下三蔵氏がセレクトしただけあって、収録作全て面白かった。表題作がやはり頭一つ抜き出ていたが、伏線が丁寧に張られ、殺人を扱っていても殺伐したムードにならない短編ばかりだった。現在、ホンワカしたミステリを書く女流作家が何人かいるけど、そのルーツが仁木さんなのかも知れないな。

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    2018年06月14日