感情タグBEST3
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初期の殺人ものよりも、この辺りの役者の日常の謎のが確かに面白い。特に三人目の権八が良かった。ひかりこだま問題は、今ならひかりが小田原に止まるからそうすればいい。しかし今はビュッフェがないな。
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雅楽が活躍するシリーズ2作品目。本当に安心して読めるすこぶる上質のミステリ。とはいえときどきどきりとするような毒も入ってはいます。表題のグリーン車の子供、は、タイトルを受賞した作品らしくバランス良くまとまった作品。細部にあまりこだわらない私はまったく気になりませんでしたが(むしろ気づきませんでしたが)巻末の解説による、新幹線<ひかり>と<こだま>の話なども、興味深かったです。
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え~それほどのものかな?というのが「グリーン車の子供」を読み終えた感想。それよりももっと面白い短編が雅楽シリーズの中には幾つもある。歌舞伎や義太夫の演目の中で知らなかったものや、その基になった作品や故事を調べながら読むのも結構楽しい。
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老優「中村雅楽」が、非凡な観察力と推理によって身の回りに起こる「日常の謎」の数々を見事解決してゆく短編集。ひとつひとつの事件よりも、読者は、歌舞伎界の重鎮にして名伯楽である主人公のたたずまいに魅了される。トリック以上に、「芸」の世界に生きるひとびとの「業」を描いた物語の巧みさに感心した。
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老歌舞伎俳優・中村雅楽の探偵譚全集の第二巻。殺人などの派手目な事件が減り、日常の謎系の事件中心に。個人的にはコッチの作風の方が好み。お気に入りは表題作「グリーン車の子供」かな。
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巽昌章の解説に、雅楽の謎解きスタイルはマープル風とあるが、それはホントかもしれない。身近に見聞きしてきた事象からの類推による推理。マープルんいおけるセント・メアリー・ミード村などの人間関係・出来事が、雅楽の場合、歌舞伎狂言の話だったりするのが面白いのだ。
「グリーン車の子供」、ひかり/こだま問題が生じたらしいが、今のひかりってちまちま停まるのもあるし、それも列車によって停まる駅が違うから、今だったら誰も気にせず、ひかりでいけたのにね、って感じ。
「美少年の死」や「妹の縁談」など、抑制されたエロが漂うほろ苦い話が印象的。
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自分が読み慣れてきたせいか、作者が上手になったせいかはわかりませんが、第 1 集と比べるとずいぶんと読みやすくなっている気がします。
キャラクターになじんできたのも理由かもしれません。
話のネタは途中まで読めばわかってしまうけれど、表題作とか、「美少年の死」とかは、いかにも歌舞伎が舞台らしくて良かったですね。
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ミステリ好きかつ歌舞伎好きだと3倍ぐらい面白い、雅楽全集。探偵役の雅楽はじめ、架空の歌舞伎役者を創作されてますが、このモデルはあの役者かなーと妄想する面白さ、毎回出てくる歌舞伎の演目の解説や小ネタ、役者心得のような蘊蓄、そして推理小説の短編のお手本のように鮮やかに展開される謎解き。これで3倍。戸板さんのこの作品は、ドロドロしたところがないのでどれもサラリと読ませますが、かといって物足りない訳でもなく、本当に「鮮やか」としか言いようのない完成度。収録された18篇どれも面白いです。
(それと、毎度の事ですが巽さんの解説は素晴らしいですね……。日常の謎と絡めてきてますが、今の時代だと、お仕事ミステリのハシリとも言える気がしてます)
巻末に入ってた、佐野洋の『グリーン車の子供』をめぐって も、暴れる星新一が見られて面白かったw