日下三蔵のレビュー一覧

  • 目黒の狂女

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    初期作と違って、だんだんと所謂「日常の謎」モノへと変化していってる。
    もちろん、雅楽の鋭い推理によって謎が解けていくものもあるんだけど、それよりも歌舞伎の世界とか、人間の感情、情緒といったものを描くことに力点が移っていると感じた。
    というか、むしろそっちのほうが会話文とか心の機微の点で魅力的なようにも感じられるくらい。

    まあ、「ちょっとこれはこじつけがすぎるだろう」ってのもご愛嬌か?

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    2010年01月06日
  • グリーン車の子供

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    「グリーン車の子供」は★×5で。
    無理に不可能犯罪とか殺人事件に結び付けようとしなくなったためか、非常にゆったりとした文章になっていると思った。
    いわゆる「日常の謎」的な趣向が多いけど、他のと違うのは歌舞伎や芸事の世界の日常であるというところか。自分たちにはすぐにピンとくるわけではないけど、絵解きをされると納得できると言う。「美少年の死」とかは顕著かな。
    表題作は、最早一つの芸術品のように感じた。それくらい素晴らしかった。

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    2009年10月04日
  • 團十郎切腹事件

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    ミステリとしては多少牽強付会と言った印象を受ける作品もある。
    が、構成の優雅さや探偵役の中村雅楽の魅力などは素晴らしい。
    作品の背景が50〜60年代であるというのもあるのかもしれないけど。
    中身では、やはり表題作の「時の娘」的な趣向が流石。
    後半に行くにしたがって、だんだんと切れ味が増してきているので、次が楽しみ。

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    2009年10月04日
  • 江戸川乱歩全短篇(1)――本格推理(1)

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    大正14年1月の作品。
    証人が虚偽の証言をしたって、それってありなの?
    明智小五郎初登場の作品だが、髪の毛をモジャモジャするあたりが金田一耕助っぽい。
    若いな……、明智探偵……。

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    2009年10月04日