福田和也のレビュー一覧

  • 魂の昭和史

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    日本人のメンタリティや社会構造・現在の社会の成り立ちを全体的に見渡したいと思い、手にとった。

    恥ずかしながら、歴史小説を含め、日本の歴史をほとんど学んだことがなく、その危機感からとりあえず入りやすい本を探した次第である。

    この本は、江戸の解説から昭和以降の社会構造の変化をエッセンスのみをトピックとして抽出した本であり、分量としては軽すぎず、重すぎず、とてもバランスの良い本であった。

    第一次世界大戦の勝利から、有色人種として、日本は初めて列強の仲間入りができると思ったが、全くそうではなかったときの失望感。

    闇雲に第二次世界大戦を行なった経緯。

    これらの日本の歴史はビジネス人としてのメ

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    2009年10月04日
  • ―教養としての歴史―日本の近代(上)

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    幕末から大正までをわかりやすく、大きな流れを解説した本。
    当時の人々が何を考えていたのかをわかるような気がした
    下巻が出たらぜひ読みたい。

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    2009年10月04日
  • 岐路に立つ君へ(小学館文庫)

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    進路選択に悩んでいたとき、先輩が黙って貸してくれました。生きることの意味から、働くということにどのような価値を見出していくか、ということを慶応大学の教授である著者が手紙形式で綴ります。大変読みやすく、また再び読み返したくなるほど奥が深い。就職で悩む若者、ぜひ。

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    2009年10月04日
  • 魂の昭和史

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    非常に考えさせられました。
    戦争を知らない年代に向けて、しかも少年や青年に向けての本ということで、文章や説明はかなり平易に書かれています。しかし、内容は重い。
    江戸〜昭和の日本について、経済や外交、戦争を多く説明しています。本の題名の通り、昭和が主。

    私が感じたのは、白人と有色人種の歩み。これはこれから先も様々な問題がのぼるのでしょうね。今現在でも白人の白人至上主義は変わっていないわけで…。
    それも踏まえたうえで、日本はもっと自国を誇るべきだ。そう思いました。

    それにしても、この本は語りかけるような文章になっているのですが、言葉の選び方や語尾の調子が石田衣良のIWGPを思い出させます。それ

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    2009年10月04日
  • 新版 総理の値打ち

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    ネタバレ

    ベスト7
    ・伊藤博文 91点(13)
    ・山県有朋 85点(21)
    ・岸信介 81点(136)
    ・原敬 73点(47)
    ・加藤高明 72点(59)
    ・佐藤栄作 72点(143)
    ・鈴木貫太郎 71点(106)

    ワースト7
    ・近衛文麿 17点(88)
    ・菅直人 25点(220)
    ・鳩山由紀夫 26点(216)
    ・安倍晋三(第一次) 27点 (第二次以降は50点)
    ・村山富市 28点(188)
    ・福田康夫 28点(209)
    ・森喜朗 30点(196)
    ・麻生太郎 30点(212)

    採点不能
    ・東久邇宮稔彦王 (110)
    ・羽田孜(186)

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    2025年09月15日
  • 昭和天皇 第六部 聖断

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     著者の訃報を耳にして手に取った。昭和天皇裕仁を「彼の人」と呼び、周囲の人物たちの目を通じてときどきの心情や思いを浮上させていくスタイル。これも、過度に天皇の内面に立ち入らないという「慎み」のなせる業だろうか。
     宮中や政治家たちの動静に加え、小説家や画家、アメリカやドイツの記録も参照して遅滞なく語っていく手付きはさすがと思うが、どうして著者がこのテーマに取り組む必要があったのかが今一つ得心できない。半藤一利や保阪正康の仕事で十分だろう。内容的にも決して新味はあるとは思えなかった。
     収穫だったのは、2015年版『日本のいちばん長い日』の直接的な典拠となるシーンが確認できたこと。原田眞人監督版

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    2024年10月08日
  • あの戦争になぜ負けたのか

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    6人の学者や作家による座談会。私の理解力が足りないのか、話についていけない部分も多かった。
    だが、どうして戦争が始まってしまったか、当時の状況などはよく分かった。
    特に特攻に関しては考えさせられた。

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    2024年03月06日
  • ―教養としての歴史―日本の近代(上)

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    日本近代史をざっと語った1冊。上巻は江戸時代から第一次世界大戦まで。ほとんど教科書のような記述なので、読んでいて正直なところ退屈感はあった。

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    2023年09月05日
  • 教養脳 自分を鍛える最強の10冊

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     著者が厳選した10冊を解説した新書本。個人的に共感したのが、海外旅行に行く際に、その国、地域に関連する文学書を持っていくことである。海外旅行に限った話ではないが、どこかに出かけるときに、そこに馴染みのある書物を持ち込んで、実際にその土地に足を運ぶことで得られる経験は計り知れない。インターネットとスマートフォンの普及によって、自分が見たい、聞きたいものに簡単にアクセスできる時代となったが、それだけでは教養は深められない、というのが著者からのメッセージである。

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    2023年05月14日
  • 新版 総理の値打ち

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    若干、そうかあなあ、と思う評価もあるが、菅直人より、圧倒的に酷いのが近衛文麿な。それが、あの時期に総理だったことは不幸でしかない。
    つか、歴代大概とんでもないやつばかりで、時折、マシなのが入ってくるってのが実態だったのか。

    今もいい加減酷いもんだし。

    日本て、どうなるの。

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    2022年01月27日
  • 総理の女(新潮新書)

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    ・山縣有朋さん。妻、子どもに先立たれた。家庭面では不遇だった。・近衛文麿さん。みそめた令嬢と無事に結ばれるも、当然、妾はいた。・高橋是清さん。ラッキーボーイ。いつか大河ドラマになりますように。

    近現代史のおさらいに。

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    2021年03月15日
  • あの戦争になぜ負けたのか

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    第1部は識者6人による座談会。
    第2部は6人それぞれの補遺的文章。

    あの戦争で当時のメディア(新聞とラジオ)が果たした役割はとてつもなく大きかった。開戦を賛美し、国民を扇動熱狂させた。恐ろしい!

    終戦の日はいつか?
    ポツダム宣言受諾を敵国に通告したのは8月14日。
    それを国民に伝えた(玉音放送)のは8月15日。
    ポツダム宣言受諾文書に調印したのは9月2日。
    日本人は「終戦記念日は?」と問われれば8月15日と答えるが、国際的には「9月2日」が一般的だそうだ。

    あの戦争の経緯が分かる文書はまだまだ未公開のモノが多い。なぜ開戦したのか?戦争の経緯は? 歴史的な解明はまだまだ先のようだ。

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    2020年08月04日
  • 魂の昭和史

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    高校生くらいに向けた昭和史。戦争は誰も望んでいなかった。でも、起きた。なぜ?当時の国際情勢、日本人の気持ちが分かりやすく描かれる。歴史を知る意味、生きる糧となるわけが分かる。面白かった。

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    2020年07月14日
  • [改訂版] ひと月百冊読み、三百枚書く私の方法

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    "猛烈に、ひたすら読んで書いて"というわけではなく、本の選び方、抜き書きの効用など様々なツールが紹介されています。

    特に目を引いた箇所
    ・『書くテーマは人と人の間、つまりはコミュニケーションの中にあるのだ』
    ・『関心領域を広げるには、意識的にイレギュラーな出会いをつくること』

    心がけたい

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    2020年07月13日
  • 人間の器量

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    器量が育つ時代から自ら育つ必要があるということか。
    お金にとらわれない、人の評価にとらわれない生き方。
    毎日を充実して過ごす。誰もが長短あれど、死んで終わり。思い残すことが無いようにするために、器量を育てる。今の現在があるのは先人のおかげ、歴史を知り当たり前の尊さを知る。今を戦うことで、未来の人に当たり前を届ける。人を育てながら、自分も育つ。細分化で専門を極めると小粒になる、でも現代は専門化が進んでいる。ならばいくつもの専門性を身に付け、仕事や立場を離れたことも大事ということ。

    最初はしんどいが、読み返すと味が出てくる。

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    2019年10月19日
  • ―教養としての歴史―日本の近代(下)

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    下巻では、1919年の第一次世界大戦終結から、1945年の敗戦までの歴史があつかわれています。

    大正から昭和にかけてさまざまな文化の領域で見られた「大衆化」の現象に光をあて、とくに文学におけるその影響について論じられている箇所は、近代から現代へと引き継がれることになる問題についての著者自身の立場が示されているように感じられます。

    戦時体制がさまざまな領域で戦後の日本に引き継がれ、それによって日本の経済的・技術的な発展が可能になったという議論は、経済学の野口悠紀雄や科学史の廣重徹らが、どちらかというと批判的な観点から論じていますが、本書でもそうした見方が、むしろ肯定的なスタンスで提示されてい

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    2019年03月29日
  • ―教養としての歴史―日本の近代(上)

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    文芸批評家であり、保守派の論客としても知られる著者が、1968年の明治維新から1945年の敗戦にいたるまでの日本の近代史を概説している本です。上巻では、1919年の第一次世界大戦終結までがあつかわれています。

    歴史とは「物語」であり、われわれが生きている「現在」がどのようにつくられてきたかということを理解することは、文芸の領域の任だと著者は語ります。本書では、とりわけ歴史のなかを生きてきた人物にスポットをあてられているところに特色があり、たんなる知識の集積ではない歴史の姿を示そうとする著者の意図がうかがえるように思います。

    個人的には、もうすこし著者自身の歴史観をストレートに押し出してほし

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    2019年03月29日
  • あの戦争になぜ負けたのか

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    第一部の座談会は話があちこちに飛んで、結局なぜあの戦争に負けたのか結論が分かりにくい。この手の設問にはいくつかの回答パターンがあって、①圧倒的な国力差で最初から勝ち目がなかった、②戦争指導者に終戦に至る大局的展望がなかった、③補給の軽視や精神論の偏重など実戦レベルでの無能力、の3パターンである。
    本書にもこれらがもれなく登場し、いつもの議論で新たな視座はない。
    だが色々知らなかった史実があったり、昭和天皇が意外に『君主』だったり面白かった。

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    2018年06月08日
  • [改訂版] ひと月百冊読み、三百枚書く私の方法

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    読み方から書き方まで、分かりやすい例を踏まえての説明が、参考になった。具体的にどう取り組んでいくか、自分なりのやり方を考えるのに、情報量が多いのでちょうどよいと感じた。

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    2017年10月02日
  • あの戦争になぜ負けたのか

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    対談。なぜ戦争になったのか。どこで間違えたのか。こういう本を読むと、自分がいかに知らなかったということを痛感する。そしてこういう本を読んで思うのは、過去のこととして知識にするのではなく、今、自分のいるまわりに活かせることはないか、ということなんだよね。

     大正七年の原敬首相から昭和七年犬養毅が五・一五事件で暗殺されるまでを日本の政党政治の黄金期という。

     では、原敬の何がすごかったのか。

     偉大だったのは、としていわれること。

     原敬日記をひいて、すごくこまめに軍人に会っていることを指摘している。

     こまめに、ひょっとしたら自分と反対意見の人とも会って、パイプをつくっていたこ

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    2017年09月22日