あらすじ
【本好きのみなさんへ】本書は、ネット書店に電子書籍、新刊の量は星の数……という便利な今だからこそ復刊された、知的生産術の名著です。「もっとたくさん本を読みたいけれど時間がない」「買ったまま開いていない本が結構ある」「どんなに読んでも内容をなかなか吸収できない」「どうすれば文章が上達するのかわからない」……。読み書きにまつわる悩みは、たくさんあります。それに、読むのも書くのも、量を増やせば質が下がるし、質を上げれば量は減る。これは、インプットとアウトプットの永遠のジレンマだと言えるでしょう。そんな悩める読書家たち、そして文章を書く人たちに、この本は、教えてくれます。「量を増やすことで、質を上げる方法があるのだ」と。福田和也氏が、圧倒的な量を吸収しながら空前絶後の量を放出する、その奥義はいったいどこにあるのでしょうか。――答えは意外にも、「紙の本」と「手書き」にありました。アナログすぎる? 面倒くさい? いえいえ、本書の中にたくさん出てくる方法のなかから、気に入ったものだけ選んで真似してみてください。ありきたりな速読や文章練習では身に付かなかった、〈情報〉や〈知恵〉や〈美しい文章〉が、とうとうあなたのものになること、請け合いです。プロフェッショナルがどのようにインプットとアウトプットを磨いているのか、実際の仕事術を満載した貴重な書、ぜひご一読ください。《本書の内容》第I部◎どう読むか 第1章 本の「効率的」な読み方 第2章 「抜書き」の多様なメリット 第3章 本以外の情報の集め方 第II部◎どう書くか 第4章 情報整理から表現へ 第5章 文章上達の「近道」とは 第6章 より幅広く書くために
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Posted by ブクログ
福田和也氏の仕事術の本は、読むことと書くことの重要性を改めて感じさせる一冊です。紙の本を使い、抜書きを通じて理解を深める姿勢が印象的で、内容を自分の言葉で表現することの大切さが説かれています。単なる知識の吸収にとどまらず、しっかりと考え、書く力を育むことを促す本です。長く手元に置いておきたくなるほど、実践的な知恵が詰まっています。
Posted by ブクログ
文芸評論家として活躍する著者が、読書法と文章の書き方を読者に教授する。まず、どの本を読むにしても共通するが、本を読む目的を初めに定めなければならない。たとえ小説であったとしても、目的以外の内容は軽く読み飛ばすことを推奨する。また、本には、内容が難しくて読みづらいものもある。その場合、基本的に読まない。ただし、必要に迫られて読むときは、先に入門書で概要をつかんでから取り組むべきだという。これ以外にも、選書方法や古本屋との付き合い方などが載っているが、いずれにせよ、何のために、その本を読むのかを念頭に進めることが重要である。
次に、文章の書き方であるが、ここでは、自分が好きな作家の文章をまねることをおすすめする。ただし、単に、気になる文章を書き写すだけでなく、その文章の構造(言葉、レトリック、形式など)を分析して、血肉化させる。実際に書いて自分の型を確かめることが、文章力の向上につながる。
さらに、文章力を高めることのみならず、分野の幅を広めるためのコツも紹介する。個人的に共感したのが、旅行の効用である。国内外問わず、実際に自分の足を運んで、実物を確かめることは、好奇心をかきたててくれる。それにより、これまでには考えられなかったアイデアが浮かぶかもしれない。
Posted by ブクログ
"猛烈に、ひたすら読んで書いて"というわけではなく、本の選び方、抜き書きの効用など様々なツールが紹介されています。
特に目を引いた箇所
・『書くテーマは人と人の間、つまりはコミュニケーションの中にあるのだ』
・『関心領域を広げるには、意識的にイレギュラーな出会いをつくること』
心がけたい
Posted by ブクログ
読み方から書き方まで、分かりやすい例を踏まえての説明が、参考になった。具体的にどう取り組んでいくか、自分なりのやり方を考えるのに、情報量が多いのでちょうどよいと感じた。
Posted by ブクログ
再読です。
ひと月百冊読、すごい!
中身は、速読方法というより、
いかに本によって要点を見つけ出して
内容を把握するか、というもの。
目的意識のハッキリした読書を行う人にはいいんだど思う。
単純に、小説100冊読みたい!
とかだと、ちょっと参考になりませんでした。
意外と時間管理術も書かれていませんでした。
著者のこと「尊敬してます!」
どんな方法なのか知りたいです!
って人にはオススメ。
(そんな人はオススメされなくても読んでいるでしょう)
Posted by ブクログ
読む。書く。考える。行動のすべては自分を知るためのもの。
書くための認識
①文章の構造
②何を書くか。書くためには何が必要で、自分には何が欠けているのか。
好きな文章をノートに書き写して研究するのはいいな。
Posted by ブクログ
『ひと月百冊読み、三百枚書く私の方法』
福田和也
まず、読む前にそのポイント、つまり自分は何のためにこの本を読むのか、ということを明確にしておかなければなりません。(p27)
物語にしろ、着眼点は必要だろう。
メモ帳に、下を折ったところを書き写し、コメントをメモする。
この、書き写すというのが、とても大事なことです。(p56)
大事な所は本の端を折り、さらに手書きで書き写しコメントする。この手書きが大切だという。だが、PCの方がいかんせん早い。どうしたものか。手書きとPC打ち込みについて考えたい。
なんとなく面白く、なんとなく興味深い。でも終わればそれが何だったのか覚えていない。(p95)
テレビについて。まさに。
山城教授より推薦本
Posted by ブクログ
本を読むにせよ、何か書くにせよ、事前にその目的を明確にすることが大事。
本の理解には、やっぱり抜き書きがいいんだなあと。
そのほかにも実践的ヒントがたくさん。