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Posted by ブクログ
文芸批評家であり、保守派の論客としても知られる著者が、1968年の明治維新から1945年の敗戦にいたるまでの日本の近代史を概説している本です。上巻では、1919年の第一次世界大戦終結までがあつかわれています。
歴史とは「物語」であり、われわれが生きている「現在」がどのようにつくられてきたかということを理解することは、文芸の領域の任だと著者は語ります。本書では、とりわけ歴史のなかを生きてきた人物にスポットをあてられているところに特色があり、たんなる知識の集積ではない歴史の姿を示そうとする著者の意図がうかがえるように思います。
個人的には、もうすこし著者自身の歴史観をストレートに押し出してほしかったように思うのですが、「教養としての歴史」というサブタイトルをもつ本にふさわしく、その点にかんしては謙抑的なスタンスがつらぬかれており、日本の近代史をおおづかみにするためには役立つのではないかと思います。
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
近代化の原動力となった江戸の実力、アジア初の立憲国家として憲法を守り通した意義、韓国から近代化という「青春」を奪った日清・日露の二度の対外戦争―。
アジアの小国から世界標準の国家を作り上げた苦闘の道程をたどりながら、著者の卓越した歴史観を通して、「日本にとっての近代とは何であったのか」を大胆に整理する。
単なる知識ではない教養としての日本近代史入門。
[ 目次 ]
第1章 近代を前に、江戸は運動神経を研ぎ澄ましていた
第2章 近代国家へのスタートダッシュが成功したわけ
第3章 なぜ、憲法は必要だったのか
第4章 独立を維持するための戦争だった日清・日露
第5章 「義」の時代から「利」の時代へ
第6章 第一次世界大戦は天佑だったのか
終章 日本にとっての近代とは
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