福田和也のレビュー一覧

  • あの戦争になぜ負けたのか

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    6名のそうそうたる面々によるが大東亜戦争に関する座談会。
    半藤一利・保坂正康・中西輝政・戸高一成・福田和也・加藤陽子の6名。僕自身かつてその著作で勉強させてもらった人も多くいます。また、この6人の大東亜戦争に対する立ち位置が微妙に違っているので、そのあたりも興味深く読ませてもらいました。

    ただ、内容が非常に多岐に渡るため、それぞれの議論が尽くされていない印象があります。一致点を見つけて終了、といった感じです。もう少しテーマを絞り込むか、参加者を3人くらいにするかした方が、より深い議論が楽しめたのでは、と思います。

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    2012年09月01日
  • 昭和天皇 第三部 金融恐慌と血盟団事件

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    元号が昭和となり2.26事件の前夜まで、暗い種が萌芽し始めた時代
    歴史にifはないのだろうが、もし…と思わされることがいくつもある

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    2012年08月26日
  • 死ぬことを学ぶ

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    先人たちの、様々な死の様相を眺め、味わい、思いを致す。
    「福田流死に方読本」というだけあって、芥川龍之介、志賀直哉、三島由紀夫、賀屋興宣等などの死を哲学的に、淡々と語る様が、何とも言えない趣を醸し出している。
    登場人物にあまり思いが無かったせいか、せっかくの詳しい情報も、ただただ暗く、私には興味を持って読むことができなかったのが残念だ。

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    2012年08月24日
  • あの戦争になぜ負けたのか

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    ネタバレ

    太平洋戦争がなぜ起こったのかを色々な観点から見ていく。 日本の中国侵略から端を発してアメリカ・イギリス等々の包囲網からの石油のストップ。 日本は遅れてきた植民地政策による帝国であった。

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    2012年06月23日
  • 昭和天皇 第二部 英国王室と関東大震災

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    昭和天皇と英国訪問と宮中某重大事件、
    父:大正天皇の諸事情より摂政就任
    そして元老がなくなり原敬が暗殺されと
    泥沼の昭和への進む前奏曲的な第二巻。

    じわじわきてるー。

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    2012年06月19日
  • 死ぬことを学ぶ

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    人生の決算書はいかにあるべきか。様々な人物が登場する。不敬罪に問はれた津田左右吉を裁判で弁護した和辻哲郎。井上準之助を暗殺した血盟団の小沼正。そろそろ如何に死ぬべきかを考えへた方が良い年代 ? には参考になる。

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    2012年04月29日
  • 人間の器量

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    現代の日本人を”小粒”と表現し、近代日本の礎を築いた”器の大きい”偉人のエピソードを紹介し対比することで、「人間の器量とは何か」が綴られている。確かに、いまもてはやされている起業家や政治家に対し(おこがましくも)評価してみた場合、本書で挙げられている偉人との、そのスケールの違いは私のような人間でもぼんやり理解できた。バカはバカなりにイメージできたのは、現代には「英雄」とか「偉人」、「豪傑」のようなニックネームがつけられそうな人はいない、ということであった。「知的」「スマート」「商売上手」「どじょう(関係ないか)」なんていうイメージの人はたくさんいるが。
    おそらく著者は、若い人に読んでもらうこと

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    2011年09月28日
  • 人間の器量

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    人間の器量

    器量とはつまりどういうことなのでしょうか?

    様々な歴史上の人物を引き合いに、その解答例を紹介しているのがこの本です。


    人の器量、それは水平なモノであるとこの筆者は述べています。偏差値や点数みたいな垂直的なモノではなく、広いかちっちゃいか。


    器量とは実力だけではありません。白と黒の世界ではなく、1か0のデジタルな世界でもなく。清濁併せ呑むことが器量であり、器量を評価できる唯一の方法だといいます。


    例えば高橋是清の例。彼は政治家としての能力は皆無でした。総理大臣になってもすぐ追い出されますし、女にもだらしない。

    だけど、庶民からはダルマ、ダルマと慕われていました。彼が

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    2011年06月18日
  • 昭和天皇 第一部 日露戦争と乃木希典の死

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    昭和天皇が背負っていたものがどんなに重いものだったのかを改めて実感した。孤独な天皇、その様子が伝わってきた。

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    2011年06月12日
  • ―教養としての歴史―日本の近代(下)

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    [ 内容 ]
    日本の近代は焼け野原となって幕を閉じた。
    しかし、敗戦も一つの達成であった―。
    第一次大戦の戦勝から大東亜戦争の敗戦までの約三十年間、日本は何を成し遂げたのか。
    五大国として列強と肩を並べた日本は、帝国主義の終焉と相次ぐ大不況に方向性を見失う。
    国家が迷走するなか、主導権を握った軍部は、次第に最強国アメリカとの対立を深めていく。
    たった二冊で黒船から敗戦までの九十年がわかる特別講義の完結編。

    [ 目次 ]
    第1章 五大国になったが、日本は時代に取り残されてしまった
    第2章 都市のサラリーマンという生き方
    第3章 いつも戦争の遠因には不況があった
    第4章 昭和デモクラシーを担った

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    2011年05月22日
  • ―教養としての歴史―日本の近代(上)

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    [ 内容 ]
    近代化の原動力となった江戸の実力、アジア初の立憲国家として憲法を守り通した意義、韓国から近代化という「青春」を奪った日清・日露の二度の対外戦争―。
    アジアの小国から世界標準の国家を作り上げた苦闘の道程をたどりながら、著者の卓越した歴史観を通して、「日本にとっての近代とは何であったのか」を大胆に整理する。
    単なる知識ではない教養としての日本近代史入門。

    [ 目次 ]
    第1章 近代を前に、江戸は運動神経を研ぎ澄ましていた
    第2章 近代国家へのスタートダッシュが成功したわけ
    第3章 なぜ、憲法は必要だったのか
    第4章 独立を維持するための戦争だった日清・日露
    第5章 「義」の時代から

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    2011年05月22日
  • 人間の器量

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    [ 内容 ]
    優れた人はいる。
    感じのいい人もいる。
    しかし、善悪、良否の敷居を超える、全人的な魅力、迫力、実力を備えた人がいない。
    戦後、日本人は勉強のできる人、平和を愛する人は育てようとしてきたが、人格を陶冶し、心魂を鍛える事を怠ってきた。
    なぜ日本人はかくも小粒になったのか-。
    その理由と本質に迫ることこそが、日本人が忘れたものを再認識させ、人生を豊かにしてくれるのである。

    [ 目次 ]
    序章 器量を問う事(人物観の平板さは、自らを縛りかねない 人を見る事は、自分の器を測る事 器は何歳になっても大きくできる)
    第1章 なぜ日本人はかくも小粒になったのか(戦後、わが国は人物を育てようとし

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    2011年05月22日
  • 人間の器量

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    @yonda4
    器量とはどれだけ他人のことに気を配ることができるか、
    ということはわかったけど、心を動かす内容ではなかった。

    歴史上の人物、特に武士の器量を現代人に習わせようとするには無理がある気がしてならない。

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    2011年04月07日
  • 人間の器量

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    数々の先達の器量について紹介したで、自分の器量を大きくする道を著者は五つ挙げています。修行をする。山っ気をもつ。ゆっくり進む。何も持たない。身を捧げる。とてもではないが、真似できそうにない・・・。

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    2011年08月03日
  • 人間の器量

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    「日本人は幸せな分だけ小さいこともまた否めません。」
    この一文に激しくうなずいてしまった。

    この本で取り上げられている偉人達。明治期に活躍された方が多いが「志」が色濃くあった時代だからこその器量だったのか?

    日本人の志はどこへいった?

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    2010年09月06日
  • 人間の器量

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    日本人が小粒になった。
    昔は、死が身近だったからもっと一生懸命生きた。
    とのたまう本。

    松永安左衛門が、資本主義を信奉したとか、他を搾取して自分を富ました
    とか、それは他人の命名する標題に過ぎません。て言ってたとか、
    (松永安左衛門「勇気ある自由」)
    山本周五郎は、原稿料は読者が自分に本を書いてほしいからくれるもので
    あって、私財ではない。と言ってたとか、
    偉い人(福田さんのいう大粒な人)の生き方が色々書いてある。

    死ぬことが天秤の片側にあって、自分の信念を貫いて生きぬかなくちゃいけ
    ないのがつらいから、今の世の中になった訳で、今、誰もが頑張る理由を探
    しているところに、死を感じろってのは

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    2010年05月30日
  • 人間の器量

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    【感想】

    いささか偏った表現もあるが、器を大ききすることは何のためなのかについて、考えさせられた。

    * 人を評価する物差しが乏しい。
    * 人というのは、複雑で多面的な存在で、そうそう簡単に切り捨てられるものではない、という当たり前のことが、いまの世間から、完全に抜け落ちている


    * 自分をきちんと知ることは、とても大事なこと。昔の人が、剣術の修行をしたり、座禅をしたりしたのも、己を知るため。厳しい体験を経ることで、己の弱さと強さを認識していく
    * でも今日では、体験から自分を発見する、自分がどんな人間なのかを見極める努力をしないで、基準を外に求めていく。偏

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    2010年04月22日
  • 人間の器量

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    人間の器量とはなにかな。
    器量とは、
    1 ある事をするのにふさわしい能力や人徳。「指導者としての―に乏しい」
    2 その人の才徳に対して世間が与える評価。面目。多く、男性についていう。「―を上げる」
    3 顔だち。容貌(ようぼう)。多く、女性についていう。「―のよい娘」
    4 もののじょうず。名人。
    Yahoo辞書より

    仕事が出来る人より、人間として、器量がある人を目指したね。

    心が広い、度量がある人
    能力ある、役に立つというだけでなく、個人の枠、背丈を越えて、人のため働ける人
    何の得にもならないことに命をかけられる、尋常の算盤では、動かない人間

    かっこいいじゃないですか。

    最近、日本人の器

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    2010年03月21日
  • 人間の器量

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    世の男性は読んでいると少し胃が痛くなるかもしれませんが、男にとって器量とは気になるキーワード。。面白い本です

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    2010年02月04日
  • ―教養としての歴史―日本の近代(下)

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    大正から昭和にへと、関東大震災を境に世界的な大不況下で
    日本の政治はどのように変質し、日中戦争へと突き進んで行ったのか。
    自由選挙が行われ、平民出身の宰相、リベラルな政治家が出現し、
    民主主義としては進化したはずの日本で、なぜ外交上の失策や
    軍部の独走が続いたのか。
    筆者はあとがきで、自由選挙による、
    軍事や政治のエリートの不在を招いた事を理由に挙げる。
    いわゆる衆愚政治に陥ったという事だろう。
    日本人が初めて手に入れた自由を使いこなすまでには
    習熟していなかったという事か。
    また当時のヨーロッパ諸国、ソ連、アメリカの状況にも翻弄された。
    明治の先達が日英同盟を結んで日露戦争に勝利したような

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    2010年01月10日