苫米地英人のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
本著は2013年の著であるが、現代(2026)においても充分に通用し、それ程優れたAIでも代わりがきかない「意識」と「言葉」へ刺激と視点を提供する良書である。
本著でも示唆されているが、人は触れる言葉、浴びる言葉、環境や集団から得る言葉等がある。本質としては、その「言葉」の質を良質なものへと意識して変え、自分だけにカスタムしていく必要があなただけの達成したい目標に向けて必須だと説く。
本著は今は目標がない人でもある人でも誰でも対象である。私やあなただけの幸福とは満たされた状態とはを自問自答させ、「考えを大きく意識させる」ことを指している。日常の生活で浴びている情報や言葉は重要だ。批判や怒り、不満等の言葉に触れていればネガティブな言葉とネガティブな未来を無意識に私やあなたを行動させ不幸を達成させてしまう。本著では、この逆である。選ぶ言葉を変えるだけで、見えている世界が大きく変わる。正しい情報は何なのか、誰の言葉なのか、言葉のレトリック(実質を伴わない表現上だけの言葉。表現の巧みな言葉)では無いか、その言葉を発信している人は知名度の善し悪しではなく、その言葉に責任があるのか、流行を追っただけの言葉ではないか等がある。
さて、本著はスピリチュアルな本ではない。東洋西洋哲学や紀元前の歴史から続く人間として不変であり普遍な良書であり、やはりそれは誰かまたは周囲から受ける言葉等を変えるだけで、あなた自身が大きく思考が変わり、見えなかったことが見えるようになるという思考と視点を提供するものだ。
巷には本も動画も情報も質が良いものがたくさんある。一流と言われる存在を見るまたは情報や言葉に触れることでも大きく意識が変わることだろう。意識するだけで、普段の言葉遣いが変わり、人間関係や環境を変えるだけ、触れている情報を変えるだけでも充分に効果はある。何を達成したいのか、それは気を大きくせよという虚栄や虚勢などの話ではなく、達成したいあなただけの役割と目標と幸せについて、大きく考えて意識し大きく考えた先に目標を設定するだけで、私たちの脳は無意識にその方向へとポジティブな意識から行動へと選択し歩み始めるのだろう。
現代(2026)において、AIに相談し触れる言葉や情報の取捨選択が大きく変わり、人生や社会構造、国すらも変わろうとしている。だが、最終的に言葉というあなたの意思と責任と行動が結局の本質はどこまでいっても自分自身が求めるものに誰もが辿り着くものだ。
本著は脳と意識という科学の話だ。難しいことはない。日々繰り返している自分自身が周囲から受けている言葉や思考、人生や選択まで他者ありきではなく、自分から自発的に意識し思索し行動し発見があるのか、その術の一端と指標を定めてくれる良書であると言えるだろう。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ苫米地さんの書籍を初めて読みましたが、それまで動画等で拝見していた際の印象とはだいぶ異なりました。脳の研究といっても様々な会派や流派があるのだと思いますが、第一人者で“本物“なんだろうなと思いました。そう思うと“偽物“詐欺師の胡散臭さというのは、物事の捉え方に差があって自分の方が良い情報をもっていてやり方を知っていると思わせるアプローチなんだろうなと思ったのでした。
以下自分が嫌な気持ち消すことを実践するために記載
・イヤな出来事を記憶するのは生物が生きながらえるための大切な能力のひとつだ
→その事象自体が悪いわけではなく自分の捉え方ひとつ。その悪いと思われた事象がきっかけで気づくことができてステップアップできるかもしれない。
・トラウマ回避のにぶんのひとつめ:その体験を繰り返し、慣れること
→生体に危機になるようなことではない。大丈夫だよと脳に覚えさせるということだと思うのですが、周りの協力と本人の中期的な覚悟が必要な気がします。個人的には毎年健診の採血で気分悪くしてフラフラにならないように頑張って受けるんですが、年1のスパンがいけないのか全く脳は慣れてくれないようです。。幼少期にトラウマになってる何かがあるのかなぁ。
・トラウマ回避のにぶんのふたつめ:前頭前野側からの介入。ひとつ上の抽象度のゲシュタルトをつくる
→やりやすそうなのはこっち。
モノが相手になることはなくほとんどは対人とのやりとりにおいてイヤな気分になる。ということは相手と自分あってのことで、自分に100%非が全くないとするのは難しい。なのでそのような頭で捉えて「こんなことに怒りを覚える。イヤだなと思ったのはなぜだろう?」「自分のせいかもしれない」という内省をして自らを客観的に見て評価することで前頭前野を働かせる。「次はどうやったら防げるだろう」と考える。
一旦引きでみて、テレビドラマか映画のシーンだとして「こんなこといってくるこの登場人物の生い立ちってどんなんだろう」とか「あれどういう文脈でこの言葉や態度になってしまったんだろう。自分が何か誘導したりスイッチを押したんじゃないか」と考えてみようと思います。
・他人からの情報、刷り込みで自我を形成しない
→コマーシャル的な情報に触れ過ぎないようにして無駄に煩悩を増やさないようにする。隣の芝を見にいかなければ青くも思わないわけで。
・トラウマは特殊な変性意識の状態のため素人では取り除くことが出来ない。精神科医や臨床心理士を頼る。
大事なのは恐怖体験を長期記憶化させないこと。 -
Posted by ブクログ
なぜ人は嫌な記憶を繰り返し思い出すのかというのを
脳の仕組みから説明してくれるのは良いが、その説明が少し分かりにくかったし、その仕組みを知った上でのアクションプランが少し弱いように個人的には感じた。
また悲しみを娯楽に変えるというくだりも個人的にはあまり納得感なかった。
現在は自分が過去選んだベストの選択から成り立っているというのはまさに自分が好きな言葉だったのでこれが記載されているのは良かった。
あとはやはり自己責任でベストの選択を選ぶことによってドーパミン、セロトニンが出ることになるからどんな状況であろうと自分に自信を持つことが改めて大事だなーは感じさせられました。
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Posted by ブクログ
オーセンティックとは本物という意味。
コーチングが何か、それは自分視点では見えない現状の外側に利他的な目標設定を行うための支援をすること、それが本書で主張する本物のコーチングが指すところである。
具体的なノウハウや手法を説くものではないが、この理解を行えることは本書の価値。
○コーチングとは?
コーチングのコアは現状の外側に設定することゴール。
・ホメオスタシスが最大限働くのは現状から抜け出したいと心から望む時で、そのためには外側にある想像できないゴールが必要
・現状とは常識や刷り込み、モラル。外側にゴールが必要だからコーチが必要
・限定合理性: 人の満足感は資産の量ではなく、変化にある。お金をゴールにすると永遠に満足することがない。
・企業向けコーチングは、利益の追求がゴールになるとその目的で個人を動かすことが目的になってしまうが、企業自体が利益を超えて何を目指すのかをゴール軸にし、個人のゴールが企業に包摂される形でできればとても有効、そのためにはトップがコーチングを受ける必要がある。
・拝金主義から脱却: お金がないと何もできないではなく、お金を持ってして何をしたいのか、それが第一
○バランスホイール
人生を豊かにするのがコーチング
①仕事: 自分がやりたいことで、社会に繋がることが大前提
・お金が返ってくる投資ではない。職業のみが対象ではないし、職業はお金儲けの手段ではない、自分の機能を社会に提供すること。
・共同体があり、各位が機能を提供して回ってきたというのがまずあり、ここにお金は介在していない。
・自分の機能を惜しみなく使い切ることが職業で、そこで生まれるのは満足感以外の何ものでもない。
・自分の機能を知ることがコーチングの役割
②趣味
・没頭している趣味の積極性や時間の使い方、集中力や手際の良さは職業につながるヒント
・まず趣味から入ると考えやすい、ここで社会性のある外側のゴールを定めにいく
③生涯教育: リベラルアーツ
・世の中を認識する上でのベースとなる基礎
④社会貢献とスピリチュアリティ(宗教の実践)
・ご近所のコミュニティへ提供できる機能。清掃、挨拶でも良い。
・必ずしも継続性が求められず、時に応じてできること、マインドが大事
・無神論者にとっては、優れた人間になること、仏教徒にとっては悟ること、に対しての実践
⑤ファイナンス
・単にお金を稼ぐのではなく必要なお金を調達する
・価値のあるお金の使い方をする、すると自然と資産が形成されていく、つまり無駄遣いしないこと
・PLを意識する、BSを意識する
⑥健康
・他のことをできるようにするためのベース
・最大化を目指すというよりはバランス
○ブリーフシステム
・脳は処理過程で情報を落としている、そこで生まれるのがスコトーマ(心理的盲点)
・ 重要度の判断は意識により簡単に変わるため、外からスコトーマを外すことは容易、こうして現状の外側にゴールを設定する
・コーチは指示はおろかアドバイスもしない。
・ブリーフシステムを変えていくのがコーチングだが、言葉でコントロールするのではなく、クライアントの内省言語を引き出す。
○コンフォートゾーン
・居心地は良いが排斥的である
・現状の外側にゴールが設定されると、今までのコンフォートボーンは居心地が悪くなる
・コンフォートゾーンを広げるアプローチでは外には出られない。新しいゴールに見合った新しいコンフォートゾーンを作る。
・新しいゴールは現場の外であるほどはっきりイメージはできない。しかし新しいコンフォートゾーンはクリアにイメージできる。
・フェルプスのゴールは水泳をアメリカでメジャースポーツにし、健康促進に尽くすだが、コンフォートゾーンとして描いていたのは金メダルをとっている自分、だからこそそれに相応しい振る舞いを当然のこととして行なった。
○コーチング総論
・多くの人が現状の内側に目標設定したほうがいいのは
1. 人は自分の力では外側を見ることができないから
2. 利他的なゴールを設定していないから
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Posted by ブクログ
第2章では、「キリスト教の宣教師は外国の尖兵となって日本征服を狙っていたのか?」について考察しました。
答えは征服を狙っていた宣教師もいれば、絶対に阻止しようとしていた宣教師たちもいたということです。また、スペイン王は本心では日本や明の征服をしたかったのでしょうが、経済的に許される状況ではなかったので征服は考えていなかった、というのが正しいところでしょう。つまり、日本を征服したくともできなかったのです。これが「宣教師は日本征服をする意思を持っていたのか?」の答えです。ごく一部の宣教師にはその気持ちがあったのですが、現実的には無理だったのです。
アメリカの経済学者デニス・フリンは「グローバリズムは1571年に始まった」と主張しています。
なにゆえ、1571年なのかというと、スペインがフィリピンにマニラを開港した年だからです。スペインがフィリピンにマニラを建設したことで、アフリカ大陸の喜望峰を回る東廻り航路と、太平洋を横断する西廻り航路がつながり、経済がグローバルに展開されるようになったことを指して言っています。これは同時に銀がグローバルに還流し始めたことをも意味しました。東洋と西洋が銀を本位通貨として経済を動かしていったのです。
マニラに大量に銀が入ったことを倭寇たちはすぐに嗅ぎつけます。ヨーロッパ人が生糸や陶器などを大量に買い入れることを、ポルトガル商人との商いで知っている彼らは、これらの商品を満載してマニラ港にやってきます。
南米から運び込まれた銀はあっという間に明の商品と交換されて、明の国内で流通されていくのです。
最終章となる第5章では、ヨーロッパ人の精神性について探っていきましょう。
ここまでの章ではヨーロッパ人が大航海時代に何をしてきたのか?を見てきました。
彼らが来る前のインド洋は人々が互いに商品を持ち寄って物々交換をすることで豊かな暮らしを実現する場でした。そのために交易し、そのための手段として船があり、その場を提供するのが海でした。
ところがバスコ・ダ・ガマたちはそこに鉄砲と大砲と、その結果としての殺戮。その結果としての強奪を持ち込んだのです。
胡椒を得るために人を殺し、銀を得るためにアヘンを売る。
砂糖を安く手に入れるために奴隷を願い、死ぬまでこき使う。
ヨーロッパが中世から近世に向かうときに行った貿易の中身とはこういったものでした。彼らのやり方は東洋の人間からすればあまりにも異質で、理解に苦しむものでした。
ドイツの社会学者マックス・ヴェーバーはこの辺りのことを著書『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』で上手に解き明かしています。禁欲的なカルヴァン派が資本主義誕生のきっかけになった経緯は職業を天職として肯定し、お金を再投資することで資本主義が神の教えと一体になっていったからだ、と言います。資本主義は大航海時代に生まれるべくして生まれたのです。しかも、神の教えに適ってもいました。
もう一度言います。資本主義は神の教えに適っていたのです。
私たちはこのことを深く胸に刻み込んでおかなければいけません。
そして、その上で現代を見直す必要があるのです。
なぜ、いまの資本家たちは強欲なのか?と。
なぜ、いまの資本家たちは世界のためには人口を減らすべきだと平気で考えられるのか?と。
各国の代表も代表です。なぜ、私企業が提示するアジェンダを持ち帰って自国の政策に組み込むのでしょうか?SDGs(持続可能な開発目標)や太陽光発電を必要以上に尊重する理由がどこにあるのでしょうか?
現在は超国家勢力によって世界が動かされている時代になってしまっているのです。つまり、神が認めた資本の蓄積を是とする世界が、大航海時代をきっかけに世界中に押し付けられ、多くの国々、多くの人々がそれを受け入れている状況になっているのです。
そんな世界になってしまっているから、大して死者も出ていない新型コロナウイルスを異様に怖がったコロナパンデミックが起きたのです。安全性が確保されていないコロナワクチンを世界各国の政府が争って買い、国民に複数回打てと命じたのです。
あるいは、CO2の削減が世界の目標となり、ガソリン車から電気自動車への移行が強制的に行われ、世界各地で代替エネルギー騒動が起きているのです。
あまりにも一方的でおかしな理屈を押し付けてくる人々がいて、国を運営する人々が唯々諾々とそれに従っているのです。
私たちはそれをまったく理解できず、何が起きているのかもよくわからず、気がつけば、自分たちの財産を奪われているのです。
最後にグレートリセットの本当の意味についてお話ししましょう。
グレートリセットとは世界経済フォーラム(WEF)の2021年の年次総会のテーマで、新型コロナウイルスが席巻したあとの世界をどのようにリセットしていくかというものでした。
当時、世界はロックダウンによって経済が滞り、体力のない中小企業や街の飲食店は次々と潰れ、多くの人間が職を失い、収入の道を絶たれていました。
あの頃の人々の願いは「早く元の生活に戻りたい」「新型コロナウイルスが席巻する前の生活に戻りたい」でした。ですから、「リセット」という言葉に人々は惹かれたのではないでしょうか?
しかし、WEFが推進する「グレートリセット」は普通の人々が考える「リセット」とは違うものでした。
彼らが考えていたのは単なるリセットではなく、「大いなるリセット」であり、その意味することは「大きな意味で世界を元に戻す」ということだったような気がしてならないのです。
では「大きな意味=グレート」とは一体何を指すのでしょうか?
それは、本書をここまで読んでいただいた読者であればもうおわかりでしょう。新型コロナウイルスが席巻する前に戻すのではなく、「大きく世界をリセットする」つまり、大航海時代の世界にリセットするという意味です。
大航海時代とはどういう時代だったでしょうか?
大英帝国はインド、アメリカ、中南米、アフリカの土地を押さえていました。ポルトガルとスペインは中南米、東南アジアを押さえていました。フランスもアメリカ、インド、アフリカに植民地をつくろうとしていました。15世紀から20世紀にかけて世界は10人ほどのキングの土地だったのです。別の言い方をすれば、全世界はいまのG7が押さえていたと言ってもいいでしょう。「グレートリセット」とは、世界をこの時代にまでリセットしようというものではないかと私には思えてなりません。王や貴族や宗教指導者など、「ヨーロッパの権力者たちがアジアの海やアメリカ大陸で好き勝手ができた、あの古き良き時代にリセットしようじゃないか」というのがグレートリセットの正体なのかもしれないのです。ただし、ただ単に王侯貴族の世界に戻そうというわけではありません。昔のキングの権力を取り戻そうというものではなく、現代のキングに権力を集中しようというものです。
では、その現代のキングとは誰でしょうか?
それが、ワールド・エコノミック・フォーラムに集う現代の経済覇者たちなのです。
これが「グレートリセット」の正体です。 -
Posted by ブクログ
多くの人は自分を過小評価し過ぎだと思う。
何者にもなれるし、定義するのは自分自身だ。
ただ、幸せのベクトルを自分だけに向けると視野が狭く、世界も狭くなるのだろう。
「人生のゴールは現状の外側に設定すること。」これでないと、人生は変わらないように思う。明日が今日の延長線の上にあるならば、何日経とうが変化は望めないからだ。
上手くいった時は「自分らしい。」失敗した時は「俺らしくない。」この考え方を採用するだけでも随分、気持ちが違うのではないか。
①自分中心を捨てる。
②本音に正直になる。
人間関係はお互いが相手のゴール設定の為に関係を持つと書かれている。縁起以外の人間関係はなく、縁によって人生は造られていくのだろう。
縁起以外の理由で、人間は行動しない。
こう書くと、まるで、自分がないようだが、瞬時に必要な行動が取れるには相当の胆力と修練がいるのではないか。
縁起を大きく変えることができる存在となるということが、人からの信頼を確実に増すという方法。自分の解釈を述べると、その人の為に本当に必要な言葉、行動を取れるということだろう。勿論、目先に左右されないで。
後にわかってもらえることになる場合もあるだろうし、かなり勇気を必要とする場合もあるだろう。
それはちっぽけな自己承認欲求を満たすものではなく、他者に追随するものではない。
本当の縁起とは年齢も性別も国さえも超えて対等なものなのだろう。
いつも真実を見つめる目を持ちたいものだと思った。