田辺千幸のレビュー一覧

  • 消えたメイドと空家の死体
    前作よりもちょっと複雑な事件だった。が、そんなことは二の次。今回も魅力的なメイドさんたちが何人も登場した。中でも、お喋りで出っ歯でほっそりした地味な顔で痩せているエッシーは、これからもベッツィをウンザリさせハチェットを苛立たせて欲しいと思う。残念ながらメアリーやサリーやキャシーは今後登場しないだろう...続きを読む
  • 家政婦は名探偵
    少々トロいウイザースプーン警部補の捜査を影でサポートする使用人たちのキャラが立っていてとても面白い。コミカルで脳天気お気楽なミステリは楽しい。

    登場する各家のメイドたちが個性的でキュートだ。
    ウィザースプーン家の使用人探偵団の一人であるハウスメイドのベッツィはエネルギッシュで気性が荒く話す言葉はコ...続きを読む
  • ハーフ・バッド ネイサン・バーンと悪の血脈(下)
    上・下、一気に購読。
    表紙の雰囲気からして惹かれたけど、
    内容もなかなか面白い!!!
    ファンタジー系。
    ハリーポッターのような雰囲気を
    思わせるような魔法使いのお話。
    善である白の魔法使いと
    悪である黒の魔法使いの間に生まれた
    ネイサンの話。
    三部作あるらしいから早く続編読みたい!
    SFとか好きな人...続きを読む
  • ハーフ・バッド ネイサン・バーンと悪の血脈(下)
    今年、今までに読んだ本の中では最も印象に残る本に早速出会えました。
    それがこの本、「ハーフ・バッド」です。
    決して若くはない新人作家のサリー・グリーンのデビュー作で、現在に至るまで様々な賞にノミネートされています。
    高い評価を受けるのも納得な内容だと、個人的には思います。
    ファンタジー小説というフィ...続きを読む
  • ハーフ・バッド ネイサン・バーンと悪の血脈(上)
    「ハーフ・バッド ネイサン・バーンと悪の血脈」
    表紙はちょっとラノベみたいだし、タイトルはなんだか厨二病っぽい雰囲気がするし、高いし……、なんてもし思っている方がいたら、そんな理由でこの本を遠ざけるのは勿体のないことだと断言できます。
    私は読書前は上記のようにこの本のことを思っていたのですが、何故だ...続きを読む
  • 鉄の魔道僧 2 魔女の狂宴
     設定と展開が非常に好みだったので、二巻を心待ちにしていた作品がやっとこ発売。発売当日に三軒回ってやっと手に入れたので、そこそこ売れているのだろうか。

     前作の一件ですっかり名前が売れてしまったおかげで、各国の神様たちに「自分たちの代理人としてライバル(の神様)を殺してほしい」という無理難題を押し...続きを読む
  • 罪人のカルマ
    今まであまり親近感もなく、好意的にも見れなかったアマンダのことが、すごくいい印象になりました。今作では、現在パートとアマンダの過去パートを行ったり来たりしてストーリーが進行し、特にアマンダの過去パートは、1970年代半ばで、女性への差別意識と黒人差別が色濃くあるる時代。この若かりしアマンダとフェイス...続きを読む
  • 消えたメイドと空家の死体
    警部補だけど刑事の才能のない主人にかわり事件を調査し解決に導く使用人たちの物語。

    シリーズ2作目との事だが1作目を読んでなくても大丈夫だった。私も読めていないが大きなネタバレは無かった。

    行方不明の女を捜す依頼が来た途端に見つかる身元不明の女の腐乱死体。
    使用人達が各々の方法で情報をかき集めてい...続きを読む
  • 貧乏お嬢さまの困った招待状
    貧乏お嬢さまシリーズ、15作目。
    「貧乏お嬢さま、追憶の館へ」の次の作品。
    「貧乏お嬢さまのクリスマス」の1年後のクリスマスだそうです。

    公爵令嬢だが実家が破産し、お金に困っていたジョージー。
    晴れてダーシーと結婚し、相変わらず互いにあまりお金はないものの、元義父(母の再婚相手だが離婚した)の好意...続きを読む
  • 貧乏お嬢さま、花の都へ
    ジョージ―とダーシーご夫妻が花の都パリへ!今回のジョージ―は、ダーシーにスパイの仕事の手伝いを頼まれたことから散々な目に会います。身重なのに。

    先日TVで英国王室100年の歴史の放送を見た後なので、デイビットこと、エドワード八世やシンプソン夫人が身近に感じられます。
  • 誠実な嘘
    カテゴリー上はミステリーとしたが、ただハラハラドキドキのミステリー というレベルは越えている Robothamの著作はこれで3作目だけど、何かしら強く訴えてくるものがあると感じる
    高齢者になったこともあり、つくづく健康・家族・友人 こういうことの当たり前っぽいが、かなり貴重なものであることが、しみじ...続きを読む
  • ネバームーア2 魔法学園の危機
    今回も不思議で美しいネバームーアの世界に引き込まれ、個性豊かな登場人物に魅了を感じた。
    様々な困難に立ち向かいながら主人公や仲間たちが成長していく姿をワクワクしながら応援した。
    また続きが読みたい。
  • 誠実な嘘
    「天使と嘘」と同じ作者だったので。

    「誠実な嘘」というタイトルはぴんとこない。
    原題の「The Secrets She Keeps」の方がしっくりくる。
    主人公(多分)アガサが嘘つきなのはその通りだが、
    secretsという方が内容にはふさわしい。
    それは、罪を犯したアガサが悪人に描かれていないせ...続きを読む
  • 罪人のカルマ
    ウィル・トレント・シリーズ、6作目。

    ウィル・トレントは、ジョージア州捜査局の特別捜査官。
    今回は彼の出生に関わる重い秘密が明かされる回でもあるのだが。
    ウィルの上司のアマンダと、その同僚だったイヴリンの若き日の話がかなりの比重を占めます。
    女性警官二人の物語というのは珍しいので、こちらがポイント...続きを読む
  • 貧乏お嬢さま、追憶の館へ
    貧乏お嬢さまシリーズ、14作目。
    もう、お嬢さまではありませんが。公爵令嬢という出自には変わりない?

    ジョージーは晴れて恋人ダーシーと結婚、元義父(母の元夫)の館に身を落ち着けていたが、ダーシーが留守になり、女主人役を一人でこなすのも気が向かない。
    そんな時、親友のベリンダに誘われ、ベリンダが相続...続きを読む
  • サイレント 下
    終盤は完全にサスペンス。ミステリー要素は、ほとんど感じられませんでした。登場人物が多く、過去の関係性が重要なのに、やはりまだ前の作品が邦訳されていないのが残念。もうそろそろジェフリーネタはいいかなと、正直思いました。終盤の展開は、まさかこいつが犯人とは。出番少なかったのに。ちょっと追いつきませんでし...続きを読む
  • サイレント 上
    この巻の舞台はグラント郡。レナなど、お馴染みの登場人物は出るのに、ジェフリーがいないのが、本当に寂しい。そして因縁のウィルとレナが対峙。でもその前に、やっぱりジェフリーがなぜ死んだのか知りたいと、この巻でも思いました。事件の真犯人は誰か。レナや臨時署長のフランクはどうなるのか。見どころ満載の下巻が楽...続きを読む
  • レンタル友人、はじめました
    海外小説を久しぶりに読んだ。
    登場人物のキャラが立っているのと、展開が早いので読めた。
    本格推理、では無い(コージーミステリと呼ぶらしい)ので、気軽に読める。テレビドラマになりそう。
  • 忘れられた少女 上
    38年前に殺害された少女と、その少女殺害事件を追う新米保安官補を描いた作品。

    これって、この作者の『彼女のかけら』という作品の関連作品らしいです。そちらの作品は未読で、こっちを先に読んでしまいました。

    主人公は、38年前の未解決事件を追っているわけですが、それは表立っての任務ではなく、隠れた任務...続きを読む
  • 忘れられた少女 下
    「これっ!」という感じで事件の解決に向かっているわけではないのですが、いつの間にか、現代の時間軸が38年前の事件の時間軸に絡んでいきます。

    元々の連邦保安局の任務に犯罪捜査は含まれていないという背景を理解していないと、この手の話は理解が進まないかもしれませんね。っていうか、アメリカの警察制度は複雑...続きを読む