田辺千幸のレビュー一覧

  • デスパーク

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    532ページを超える大作ですが、駆け抜けるように読んでしまいました。

    舞台は17歳で自分の肉体とその寿命を決めるという世界。
    主人公たちは5人でひとつの体を分け合い、さらにお互いの持ち時間4時間の中で生活しています。

    アレックス、ケイト、マイク、ベン、シエラの5人はそれぞれ個性も調書も全く違う5人。
    アレックスは真面目で気弱。ケイトはやや堅物で学級委員長タイプ。要領よく聡明で、マイクは筋トレが生き甲斐のマッチョメン。ベンはゲームとハッキングに長けていて数字にこだわり、シエラはバー通いが好きな自由主義。
    この個性バラバラな5人がやってきたのはデスパークというところで、寿命が残り僅かになった者

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    2025年10月15日
  • #ニーナに何があったのか?

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    大学生ニーナは、彼氏のサイモンと別荘に行くが行方不明に。彼は彼女と喧嘩し、彼女を置いて出て行ったと言う。SNSではニーナの親を批難する言動が。

    めちゃくちゃ面白かった。SNSがもたらす虚偽、親が子供を思う心。どちらも汚くて美しい。極めて現代的ミステリー

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    2025年07月26日
  • #ニーナに何があったのか?

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    めっちゃ面白くて一気読み。冷静に感想を書くべきだろうけど、こんな展開になるとは思わなく、嬉しい期待外れ感に脳内はお祭り気分。
    各章ごとに語る人物が変わるから事件の視点も深まり飽きる事もなく読み進めたし、リアルな人間関係や地域の描写や、ネットの書き込みの人物の云々、どれを切り取っても夢中になり本を置く事が出来なかった。久々に⭐︎5以上付けたかった。

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    2025年07月05日
  • #ニーナに何があったのか?

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    テンポ良い展開に、必然的に一気読み。私は初めて出会うタイプの作品かも。ナチュラルボーンサイコパス?と言えるようなアイツに、どんな手を使っても子供を守ろうとする親。特に父親のそれには狂気すら感じられます。自分が無視した言葉を自分も口にする、でも反応は得られない。ブーメランのようなラストシーンがとても印象的でした。こういう事件が起きた時のネットの反応もいかにも、で、今の社会の暇さ、くだらなさをまざまざと見ることもできる秀逸な作品です。

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    2025年07月03日
  • ネバームーア モリガン・クロウの挑戦

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    久しぶりにわくわくする本に出会ってしまいました。

    <闇宵時>に生まれ呪われた子供という扱いを受けてきた主人公モリガンは、次の闇宵時に死ぬ運命だったところを赤毛の不思議な男性に助け出され、ネバームーアという魔法界に連れていかれるところから物語は始まります。
    ネバームーアにとどまるために受けなければいけなくなった<輝かしき結社>の試験や、ネバームーアの文化(ハロウマスやクリスマス)、人々、すべてがありありと思い浮かんで、まるで自分もネバームーアの住人になったかのように没頭して一気に読み切りました。

    2作目も読み始めてすぐに購入したので、読むのが楽しみです。(1作目は次に続く感じで終わります)

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    2025年07月02日
  • #ニーナに何があったのか?

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    ★5 学生カップルの失恋トラブルが、家族同士の熾烈で歪んだ争いに発展し… #ニーナに何があったのか

    ■あらすじ
    大学生で恋人同士のサイモンとニーナは、別荘で休暇を過ごしていた。しかし帰宅してきたのはサイモンだけで、ニーナとは別れ話の後、行方は知らないという。

    心配で仕方のないニーナの母リアンは、何度もサイモン家を訪れるも、サイモンの両親に無愛想な態度をとられる。さらに警察に捜索依頼をするのだが、彼女は杳として行方が知れない。果たしてニーナに何があったのか…

    ■きっと読みたくなるレビュー
    ★5 おもろい! そしてシンプルかつ分かりやすい!

    そう、まず本作で推したいのは、めっちゃ読みやすく

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    2025年06月23日
  • 報いのウィル

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    いつもより暴力シーンは少ない
    閉ざされたキャンプ場の事件
    気になったところに戻りつつ前に進みつつ、みえてくるのが面白かった

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    2025年06月05日
  • 貧乏お嬢さまと毒入りタルト

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    料理人を雇うにもお仕着せを準備するのがシキタリなのね。
    貴族社会で有職故実が重んじられるのは洋の東西を問わないのだわと再認識しました。
    ホンモノなのに、学ぶことがまだ沢山ありそうな(と言うか、サポートするスタッフが足りない)お嬢様生活に興味が尽きません。

    本筋の事件の方は、やっぱり怪しい奴は怪しいだけのことはあるという、予想通りの展開です。

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    2025年02月03日
  • 血の魔術書と姉妹たち

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    たまたま本屋さんで平積みされているのを見かけて、タイトルと装丁の美しさと帯に書かれた設定が面白そうで買った本。

    南極で電気技師として働くエスター。
    魔術書によって父を失い、それらを守るために結界の張られた家で一人暮らす妹のジョアンナ。
    魔術書を書くことのできる「書士」ニコラス。

    全く何が起きているのかわからない中、三人のそれぞれの視点で語られ、起きる事件を通して謎が少しずつ明らかになり、三人が出会ってさらにいくつもの謎が深まり解き明かされていく。少し明らかになったかな、と思うと視点が変わってしまうのでもどかしい思いもしつつだからこそ読み進める手が止まりませんでした。

    次々と現れる謎と不思

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    2024年09月16日
  • 忘れられた少女 下

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    過去のエミリーの話が残酷すぎて読むのが辛かった。どの時代でも女性がひどい目にあうのを読んだり観たり聞いたりするのは本当にしんどい。
    結末は胸糞悪かったけど、それもまた良かった。

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    2024年04月04日
  • 家政婦は名探偵

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    主人に内緒で事件解決のために奮闘する使用人達が微笑ましくて面白い

    実際に事件を捜査しているのはJ夫人率いる使用人探偵団なのだが、それも使用人たち皆が主人であるウィザースプーン警部補を慕い、役に立ちたいと考えた結果なので、やはりウィザースプーン警部補も名探偵だと言えるだろう

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    2024年03月21日
  • グッド・ドーター 下

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    ネタバレ

    このラストに来るまでだいぶ時間がかかってしまった(´ω`)
    この著者の作品を読むのが初めてだったけど、いつもこんな苦しみの先に地獄が待ってるような展開をつるべ打ちにしてくる人なの?(笑)
    あまりに酷いことが連発してヘロヘロなのに、実はまだあの時こんなことがあって〜と追い討ちまでしてくる徹底ぶり。
    お父さんの場面は悲しすぎて何ともいえない、今年読んだ中で1番死んでほしくないと思ったのにな。
    シリーズ本が多いのでそちらも挑戦してみようかな。

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    2023年12月20日
  • グッド・ドーター 上

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    ネタバレ

    子供時代にあった事件で人生が一変する場面を読んでいる時、映画プリズナーズのラスト近くで感じた何も出来ない無力感と同じ感覚を味わった。
    とりあえず上はまだ序盤、下巻に入ってからが本番。

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    2023年12月17日
  • グッド・ドーター 下

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    解説にあったように、この作品はミステリではなく、悲劇を乗り越える家族の話だ。ミステリ要素を抜きにして、それだけでも面白いと思ったが、ミステリ要素と絡んでこその、ストーリだとも感じた。
    また、主人公が弁護士ということもあって、少し考えさせられることもあった。その一つが、「許す事」の価値だ。「許す事」と「復讐」は同等だろうかとか、なぜこんなにも許す事は難しいのだろうなと考えたりした。

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    2023年10月22日
  • グッド・ドーター 上

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    本の裏にあるあらすじを一読してもよく分からないまま読み始めたが、これは面白い。冒頭がこんなにもショッキングな描写で始まるとは。国が違う、文化が違う、歴史が違うと、こんな事件が起きてしまうことに驚いた。また、読み終わって思ったのは、物語の中心の事件は何も解決していないという事。下巻でどう完結するのか楽しみ。

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    2023年10月22日
  • ネバームーア モリガン・クロウの挑戦

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    呪われた子と呼ばれ絶望の中にいた主人公が、別の世界で新たな生き方を探していく物語。
    物語の中に出てくるキャラクターがそれぞれ個性があって良い。物事が見える才能、ドラゴンを操れる才能等それぞれ癖があるけどみんなが主人公の成長を手助けしてくれる。
    中でも元格闘家でぶっきらぼうだけど温かい巨大な猫のフィンがいい。
    ホテルの生活、クリスマスの街の中、試験の日々、不思議で素敵な日々がとても鮮やかに描かれていて、主人公のワクワク感や緊張感が伝わる。
    私もそんなネバームーアの世界に行ってみたいと思った。

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    2023年08月27日
  • 貧乏お嬢さまと王妃の首飾り

    購入済み

    なぜか2冊目から4冊目が電子書籍で買えないので、途中飛びましたが、一巻完結の内容なので、楽しめました。
    30年代のイギリス、特に上流階級の暮らしやマナーが、知れて興味深いです。

    #ハッピー #笑える

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    2023年05月18日
  • デスパーク

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    あっという間に最後まで読み切りました、、、!
    まるで映画を一本見終わったかのような満足感を味わえる作品。

    細かいところまで世界観が作り込まれていて最後までテンポよく話が進みます。最後にどんでん返しがあり、もう一度最初から読み直さなきゃ!と今から読書2週目に入るのが楽しみでたまりません。

    本作がデビュー作という著者の今後の作品が今からとても楽しみです!

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    2023年03月25日
  • ネバームーア モリガン・クロウの挑戦

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    ファンタジーあるあるなのか?
    物語の立ち上がりが遅くて、最初がなかなか進まなかった。世界観の説明とかが必要なのあるけどね…
    後半どんどん面白くなって、最後は一気読み。
    これはまたつづきも読む。

    呪われた子と呼ばれたモリガンクロウが、ネバームーアに渡り、ネバームーアに住むための資格を手に入れるため、選抜試験を受ける。
    モリガンに隠された秘密が最後の最後までわからない。続編ではもうちょっと明かされているかな?たのしみ。

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    2023年03月12日
  • デスパーク

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    設定や世界観文章の書き方に至るまで、自分の好みにドストライクな作品でした。SFの中でも、特にサイバーパンク的な世界観が好きな人にオススメです。1つの体に、同意の上で複数人の精神が宿っているという設定が最後まで生かされていると感じました。世界観を説明する最初の数ページが気に入れば、その後は一気に読み進めたくなるようなテンポの良い作品です。
    ぜひ多くの方の感想が読みたいです。

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    2023年02月15日