田辺千幸のレビュー一覧

  • #ニーナに何があったのか?

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    おすすめされていたので読んでみたら、これは面白かった!翻訳もののミステリーの中でもとても読みやすい部類に入ると思う。トリックというよりも、人物に焦点が当てられているのでサスペンスみが強く好みでした。それにしても、愛する子が絡むと、大人の親も正常な判断ができなくなるんだな…と。程度の差はあれど、子を持つ親としてゾクッとしました。おすすめ!

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    2025年08月01日
  • 貧乏お嬢さま、イタリアへ

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    ネタバレ

    友人のベリンダの出産のためにイタリアに行こうとしたジョージーにまたも王妃陛下からの依頼。滞在先は学生自体の友人だし母と婚約者もいるという中で、言い寄ってきた貴族男性が殺されてしまう事態に。
    今回はトリックも難しいものではなく犯人は死ななかったが、無実の青年が巻き込まれる形に。それでもベリンダの子供は引き取り先が決まり、ジョージーの結婚も進みそうな気配。

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    2025年07月05日
  • #ニーナに何があったのか?

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    わたしには子どもがいないけれど、終始つらく、重苦しく、そして怖く、それでも手を止められなかった。
    いろいろと考えた。

    親の愛について。
    SNSについて。
    憎しみについて。

    個人的には、精神に余裕のあるときに読まれることをおすすめします。

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    2025年06月15日
  • #ニーナに何があったのか?

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    大学生のニーナは交際しているサイモンと別荘で過ごしていたけれど、帰宅したのはサイモンだけだった。喧嘩をし別れ話をしたと言い、それきりニーナを見た人はいなかった。ニーナの捜索が始まり、SNSはニーナやその家族への誹謗中傷や噂話で溢れていく。その渦中にあるニーナの家族の心情と、疑われていくサイモンと家族の心情と、子供を家族を守るためにどこまでできるのか。なにができるのかということがそれぞれの痛みとともに描かれていく。SNSで広まっていく声とそれを面白がる人間の愚かさ、巻き込まれていく事件の当事者たちの絶望感が決して他人事とは思えない怖さがある。

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    2025年06月08日
  • 貧乏お嬢さま、駆け落ちする

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    駆け落ちしようとした矢先に相手(ダーシー)の実家の危機を救うことになる今作。事件自体は複雑ではないが、真相が判明していくときの人物名がちょっとややこしい。時代が時代なだけにアメリカ・ヨーロッパ間でこういう大陸を隔てて身分を偽るようなことがあったのだろうなぁと。

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    2025年05月06日
  • 貧乏お嬢さまと毒入りタルト

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    貧乏お嬢さまシリーズ、快調です。17作目。

    公爵令嬢だが財産はないジョージー。
    愛するダーシーと結婚し、さらにおめでた。
    母の再婚相手の一人(既に離婚済み)の冒険家サー・ヒューバートの好意で、留守が多いお屋敷に住んでいます。
    スコットランドのお城育ちのジョージーには、合う暮らしでした。
    悩みの種は、料理人ぐらい。
    パリで知り合ったシェフのピエールをスカウトしたはいいけれど、腕は確かめてないし、料理を担当していたクイーニーはへそを曲げる(笑)
    そこへ、サー・ヒューバートが帰国。

    近くに住む怪しげな小説家モーティマーの招待を受けて、皆で館での催しに参加することに。
    毒草園があるという曰くありげ

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    2025年04月30日
  • 貧乏お嬢さま、花の都へ

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    貧乏お嬢様シリーズ、16作目。
    楽しく読めるコージーミステリです。

    ジョージーは公爵令嬢で身分は高く実家はお城だけど、家には財産がない。
    今は新婚の夫ダーシーと、母の再婚相手の一人だったサー・ヒューバートの留守宅(といっても大邸宅)に住んでいます。
    悪阻がおさまり、親友のベリンダのいるパリへ、ダーシーと共に出かけることに。

    久しぶりのパリは楽しみでしたが。
    ダーシーは何やら秘密を要する仕事でなかなか会えず、ベリンダもココ・シャネルのショーに助手として参加していて大忙し。
    例によって、社交の場で着るものには不足しているジョージー。
    ココ・シャネルが妊婦向きのデザインのドレスを作るからモデルに

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    2025年05月01日
  • 貧乏お嬢さまと時計塔の幽霊

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    ネタバレ

    前のお姫様は偽物だったけど今回はちゃんとイギリス王子との結婚相手で、ケンジントン宮殿に滞在するという本当に英国王家の親戚らしい仕事。社交界の華が宮殿の前で死んでいることが発覚し、警察ではできない内部調査を任されるジョージー。王女の親戚イルムトラウトのおかげで、イギリス式ジョークがちょっと解説されているのが助かる。
    友人ベリンダは大人しいと思ったらそれはそれで大変な問題発生。そしてラストのダーシーの行動が次巻のサブタイトルに繋がる様子。

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    2025年03月05日
  • 報いのウィル

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    ウィルはサラと新婚旅行。都会とは閉ざされた湖のあるロッジで殺人事件。怪しすぎる容疑者たち。

    人間とはここまでひどくなれるのかその極地を見た。長い物語だけど、読む価値あり。しかしヒドイな〜

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    2025年02月27日
  • 幽囚の地

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    ネタバレ

    アメリカの雄大な自然の描写がとても美しかった。特にティートン山脈の描写は、読んでいる最中に深呼吸すれば冷たく澄んだ朝の空気が肺いっぱいに広がるようだった。

    そんな美しい景色から生まれ落ちる季節ごとの怪異の中でも、特に衝撃を受けたのは夏のルール。遠雷のような悲鳴が聞こえ、やがて青々とした林の影から裸の男が立ち現われる。背後には黒い熊。男の背後を追っているもののなかなか距離が縮まらない。この時点で既に異様だ。必死に主人公たちに助けを求めるが、名前を聞いても一切返事をせず、ただ必死に助けを求めて徐々に近づいてくる様は本当に怖くて、悪夢としていつか夢に出てきそうだった。

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    2025年02月15日
  • 報いのウィル

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    待ってました
    ウィル・トレント!

    カリン姐さんの色んなシリーズのうち
    好きなシリーズです。

    今回は舞台が
    自然豊かな高級キャンプ施設という、
    なかなか日本ではあり得ない設定で
    そこから楽しめました。

    ウィルの相棒フェイスが繰り出す、
    アメリカの人気キャラクターギャグに
    一緒に笑えないのが残念でしたが
    ストーリーは充分面白かったです。

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    2025年01月21日
  • 貧乏お嬢さまのクリスマス

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    ある屋敷のクリスマスパーティーに滞在することになり、どんどん犠牲者が増えるタイプの話。脈絡がないかと思いきやとある流れに従っていた事が判明し残りの該当者を守ろうとする。イギリスならではのクリスマス文化や食べ物が分かる回だった。

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    2025年01月14日
  • 報いのウィル

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    カリン・スローター『報いのウィル』ハーパーBOOKS。

    『ウィル・トレント&サラ・リントン』シリーズ。読み応えのある742ページの大長編。

    まるで横溝正史の『金田一耕助』シリーズのような血塗られた一族が描かれる。


    ジョージア州捜査局特別捜査官のウィル・トレントは妻となった検死官のサラ・リントンとハネムーンのため、インターネットも携帯電話もつながらない隔絶された山奥にある高級ロッジを目指していた。

    その場所でウィルはめった刺しにされた血塗れの女性を発見する。その女性は代々高級ロッジを経営する一族の娘のマーシー・マッカルバインだった。

    マーシーをめった刺しにした犯人は、高級ロッジの運営

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    2025年01月13日
  • 貧乏お嬢さま、恐怖の館へ

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    ネタバレ

    今回は昔ながらの田舎の貴族の屋敷、しかも公爵家が舞台なのが良い。相変わらず知り合いが全員集合し、解決するときになって死にそうな目に遭う主人公ジョージィ。
    今回は計画は計画だけど子供の無知ゆえの犯罪というところ。お金を持っている人の匙加減で家族であっても恨みやトラブルが発生する。

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    2024年12月22日
  • 血の魔術書と姉妹たち

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    21世紀の現実の世界に魔術が当たり前に(一応ひっそりと)存在し、しかもビジネスになっている大人向けファンタジー。魔術の使い方などちょっとハリー・ポッター的なところも。

    誰が味方で、誰が敵なのか。敵の目的は何か、など真実にたどり着くのに紆余曲折にどんでん返し…など後半は一気に読んだ。

    読後感も優しくて◎。

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    2024年11月28日
  • 貧乏お嬢さま、恐怖の館へ

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    ネタバレ

    ジョージーは相変わらず事件に巻き込まれがち。
    それでも持ち前の正義感と道徳心と放っておけないお人好しで、事件に首を突っ込んじゃう。
    ダーシーとある程度将来の約束をしたことで、情緒は安定しているのかな?毎回楽しんで読んでいます。

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    2024年10月19日
  • 凍てついた痣

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    ネタバレ

    いやー!

    ウィル・トレントシリーズの方が有名なようで、このグラント郡シリーズは6冊で完結しているそうなんだけど、邦訳はここまで。そりゃないよ。今回あまりにもショッキングなエンディングだったので、待って待って!この部分だけでもちゃんと納得させて!って、最後の数行で文字通り飛び上がってしまったもんね。英語の原題はa faint cold fearだから、うっすらとした冷たい恐れ、恐怖?もしかしてそれが最後の数行?まさかそっちに行ってしまったの?

    うーん、邦訳を待つしかないのか…

    メモ程度に本作の振り返りを。
    本作も完全にフーダニット・ワイダニット追跡パターン。犯人とその理由が毎回楽しみで追い

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    2024年09月07日
  • 幽囚の地

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    ネタバレ

    予想外に好みのお屋敷ものホラーだったので、その点では大満足した。条件は良いのに安い物件、美しい景色、前途洋々で愛し合っているけど若干不穏な要素のある主人公たち、大真面目に妙な警告をしてくる親切な隣人、呪われた逃げられないルール、これアメリカの農場でやってるお屋敷ものホラーだ!となって嬉しく一気に読めた。
    あらすじが「いずれルールを破って報復される」ことを明かしてるので、いつやっちゃうんだ、どっちがどんなふうに、というはらはらも楽しかった。

    秋の終盤が相当怖くて不気味で(夏から秋のルールが気色悪すぎて良い)、土地の呪いが二段構えで罠になってるあたりはすごく好きだっただけに、終盤、そういうふうに

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    2024年08月12日
  • 貧乏お嬢さまと王妃の首飾り

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    ネタバレ

    貧乏お嬢さまシリーズの第5弾。今回は灰色のロンドンではなくリゾート地。相変わらず色々不安なメイドと一緒に向かうも、メンツは殆ど同じ。モデルに挑戦することになり高価なネックレスがなくなった上、隣人の殺人に巻き込まれる。実在していたココ・シャネルも出てくるし、まさかの異母姉との対面も。最後はまたも容疑者と一緒に行動しあわや大事故。ダーシーとの間に誤解が生まれたものの無事解決。

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    2024年07月21日
  • ネバームーア2 魔法学園の危機

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    全体を覆うダークさが大人でも楽しめる物語。
    勧善懲悪ではない人物たち、前作にも今作にも散りばめられた伏線、謎、と次作も楽しみ

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    2024年06月02日