感情タグBEST3
Posted by ブクログ 2018年01月07日
貧乏お嬢さまのシリーズ6作目、快調です。
今回は王妃は出てこないけど、ダーシーはもちろん出て来るし、イギリスのクリスマスが楽しい。
ジョージーは公爵令嬢だが、家にはまったくお金がなく、かといって職を見つけるのも身分が高すぎて難しい立場。
スコットランドの実家の寒風吹きすさぶお城で、ケチな兄嫁一家と...続きを読む最悪のクリスマスを迎えそうになっていました。
ある仕事の広告を見つけて、これならと応募します。
クリスマス・パーティーの招待客を迎える上品な女性を急募というもの。
デボンの田舎のお屋敷で、イギリスならではのクリスマスが展開。
実はそういう行事に憧れる人を集めて宿泊してもらう企画で、アメリカ人などもやってきます。
ジョージーは王族だから喜ばれ、素朴な村での催しに来ていただいてと恐縮されますが、実家よりよほどいい食事を満喫。
しかも、そこにダーシーもやってきます。
謎めいた恋人ダーシーの一面がまた明らかに?
平和そうな村では実は不審死が続いていました。
一見したところは事故死、何の関連もなさそうなのですが、魔女の呪い説まで出て、だんだんブラックな状況に。
ある意味では、ミステリ風味がいつもより濃いのを楽しめます。
他の描写がユーモラスなので、ちょっとパロディ的な感じもあり、気楽に読めるのがいいところ☆
Posted by ブクログ 2019年11月22日
リース・ボウエンの【英国王妃の事件ファイル】シリーズ第6弾!
今回はタイトル通りクリスマスシーズンの物語。
主人公のジョージーは、スコットランドにある実家のラノク城での悲惨なクリスマスから逃れ、仕事をゲットします。
その仕事とは、デボン州ダートムーアのはずれの村にある、ゴーズリー・ホールという...続きを読むお屋敷で、クリスマス・パーティーのホステス役を務めるというもの。
しかし穏やかな村には、何やら不穏な空気が流れていて、またもやジョージーは事件に巻き込まれていきます。
ミステリ部分について、謎のカギとなる設定はひねりが効いていておもしろいと思いましたが、トリックの部分ももう少し詰めてほしいかなというところでした。
今回については動機もやや弱いように感じました。
物語全体としては、古き良きイギリスのクリスマスの雰囲気が感じられてとても素敵です。
クリスマスということで、「家族」の温かみが感じられるお話でした。
ジョージーの大好きな母方の祖父はもちろん、いつもはまったく一緒に過ごせない母のクレアとの時間もたっぷりあり、クレアのジョージーへの思いやりも感じられる場面がありました。
つかず離れずの関係であるダーシーも登場し、ジョージーの恋の進展からも目が離せません。
相変わらずお金がなく、少ないドレスの中からなんとかコーディネイトを成立させるという、ジョージーの努力は変わりませんが、豪勢な食事やキツネ狩り、仮装舞踏会など、古き良き貴族の暮らしぶりが垣間見えるクリスマスの描写は、読んでいてワクワクします。
◇おすすめポイント
・古き良きイギリスのクリスマスの雰囲気を楽しめる
・ジョージーが家族と過ごせる幸せな時間が多い
・ジョージーとダーシーの恋の進展
◇こんな方におすすめ!
・クリスマスが大好き
・イギリスのクリスマス文化に興味がある
・貴族の暮らしに興味がある