あらすじ
親友のベリンダとコーンウォールを訪れることになったジョージー。ベリンダにとってそこは、子ども時代を過ごした楽しい思い出の場所。ところが幼馴染のローズと再会したことで旅は思わぬ方向へ。かつて冴えない料理人の娘だったローズは、いまや地元の名家の女主人だという。ふたりは強引な招待を受け、しぶしぶローズの屋敷に泊まったが、すぐに後悔することに。ローズには不釣り合いな夫、不気味な家政婦、そして数年前に起こった前妻の不審な転落死……。屋敷には不穏な空気が漂っていてすぐにでも逃げ出したかったが、ローズが突然「自分は夫に殺されるかもしれない」と二人に打ち明ける。しかし、それから間もなく、命を落としたのは夫のほうだった。現場でなぜか血の付いたナイフを握りしめていたベリンダが逮捕されてしまい……!?
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Posted by ブクログ
貧乏お嬢さまシリーズ、14作目。
もう、お嬢さまではありませんが。公爵令嬢という出自には変わりない?
ジョージーは晴れて恋人ダーシーと結婚、元義父(母の元夫)の館に身を落ち着けていたが、ダーシーが留守になり、女主人役を一人でこなすのも気が向かない。
そんな時、親友のベリンダに誘われ、ベリンダが相続した別荘を見に行くことに。
そこはコーンウォールの荒涼とした海辺。景色はいいが、漁をするときに泊まる小屋のようなところだった。
ベリンダの幼なじみが地元で結婚していて、泊まるように誘われます。
そこは美しい邸宅で、主人も元妻も今妻もベリンダの幼なじみ。
格式ばった召使いにかしずかれてるんだか、威張られてるんだかという環境。
ベリンダの祖母のお屋敷は人手に渡っていたが、そこで働いていたのは‥?
デュ・モーリアの「レベッカ」のように、完璧に美しかった過去の女性の面影が‥
当然、またまた事件に巻き込まれるジョージーですが。
しっかりして来たので安心だけど、それがちょっと物足りない?
作者の書きっぷりが安定してるのは信頼できて、続きも楽しみです☆
Posted by ブクログ
既に貧乏でもお嬢様でもないジョージ―。折角結婚したのにダーシーは秘密の任務で不在、まだ馴染んでいないお屋敷の女主人の型に納まる気分にもなれず、今回はベリンダの祖母が暮らした思い出深い土地を共に訪れ、ハラハラの一週間を過ごします。
いつも一人でバリバリに余裕かましているイメージのベリンダはここ最近悪いことが重なっていて、今回も殺人容疑で警察に捕まって散々でしたが、最後は弁護士や父親、それといい男に出会えて何となく読者も一安心。是非これをきっかけに運気を取り戻してもらいたいものです。
Posted by ブクログ
ベリンダが莫大な遺産を相続した。
その中にふくまれていた古い屋敷を見に
一緒にコーンウォールへ来たジョージー。
そこは長い間放置されていたため
手入れがなければ住めそうになかった。
仮の宿を探して近くの村を訪れたふたりは
そこでベリンダの旧友ローズから
彼女の家に招待される。
どうやらローズは夫に殺されるという
懸念を抱いているらしく…。
今回は『レベッカ』がモチーフだそう。
夫からの殺意に怯えていたローズが
ベリンダに夫殺しの容疑がかかった途端
態度を翻したのが嫌な感じだったわ〜。
なんとか親友の無実を証明しようと
孤軍奮闘するジョージーが頼もしい。
ダーシーがウルトラCで登場するけど
謎を解いたのはジョージーだからね!