あらすじ
行き先も告げられないまま、最愛の恋人ダーシーの車に乗せられ、ロンドンをあとにした公爵令嬢ジョージー。彼の目的はなんと駆け落ちだった! 駆け落ち結婚が認められるという町を目指し、意気揚々と車を走らせる二人。ところが目的地を前に、最悪のニュースが舞いこんできた。ダーシーの父親が殺人容疑で逮捕されたというのだ。証拠も動機もすべて揃っていて、言い逃れの余地はない。王族のジョージーを事件に巻きこむわけにはいかず、ダーシーは婚約解消という苦渋の選択を迫られることに。しかし、二人の明るい未来が音をたてて壊れていくのを、黙って見ているようなジョージーではなく……!?
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Posted by ブクログ
ジョージーを乗せて北へと車を走らせるダーシー。行き先はスコットランドのグレトナグリーン!が、幸せを目前に飛び込んだ、ダーシーの父の逮捕のニュース。ダーシーは急遽アイルランドへ。ダーシーに説得されたジョージーは兄の元へ帰るが、ダーシーからの別れの電話を受けアイルランドへ。ダーシーの友人(?)ポーランドから亡命してきた王女、ゾゾに嫉妬しつつも、強力な味方として3人での捜査が始まる。何度も追い払われても食らい付くジョージーのダーシーへ想い、やっぱり良いよね!今回は2人の推理が…というより、警察があまりにも杜撰だったな、という感じ。
いつもフィグの尻に敷かれっぱなしだったビンキーがやっとジョージーに味方してくれた!!やれば出来るじゃないか。
Posted by ブクログ
貧乏お嬢さまのシリーズも10作目。
佳境です!
ジョージーは公爵令嬢だが、一文無し。
1930年代当時では、身分が高すぎて仕事に就くのも難しく、やり繰りに苦労していました。
恋人のダーシーもなかなかはっきりしなかったのですが、ついに…?
前作の終わり、ダーシーの車に乗ったジョージー。
目指すは駆け落ち結婚!
ところが吹雪の中、立ち寄った町で思わぬ事件を知ることに。
ダーシーの父親が殺人容疑で逮捕された?!
ダーシーの父親キレニー卿は、アイルランド貴族。
先祖から伝わる城をアメリカの富豪に売り渡し、自分はそこの厩舎の調教師という役割に甘んじていました。ところが、富豪が殺されてしまったのです。
ジョージーに迷惑はかけられないと単身、故郷へ戻ったダーシー。
ショックを受けつつも、ショージーもすぐ後を追い、力になる決意を見せます。
気難しい父親には拒否されますが…
これまでほとんどわからなかったダーシーの家族の事情や、父親の人間像もわかり、話がドラマチックに進みます。
華やかな大人の女性が飛行機で着陸して、空気を変えてくれたり。
困り者の侍女クイーニーにも、良いところがあるとわかったり。
推理の部分と、恋愛と、ユーモアと、配分良く盛り上がり、面白く読めました☆
Posted by ブクログ
駆け落ちしようとした矢先に相手(ダーシー)の実家の危機を救うことになる今作。事件自体は複雑ではないが、真相が判明していくときの人物名がちょっとややこしい。時代が時代なだけにアメリカ・ヨーロッパ間でこういう大陸を隔てて身分を偽るようなことがあったのだろうなぁと。
Posted by ブクログ
王家の許しを得ずに結婚だ!と
駆け込み結婚で有名な村に向かう途中
ダーシーの父親が殺人容疑で捕まったと
新聞報道で知ってしまったふたり。
取り急ぎ地元に戻ったダーシーから
「父親が罪人」だからと絶縁されたところで
おとなしくしているジョージーではない。
途中で味方になってくれそうな
亡命ポーランド女性ゾゾとも知り合い
単身アイルランドに向かうのだが。
話としては最初から登場していた
ダーシーの不仲な父親がようやく登場。
なかなかに偏屈なオヤジさんです。
でも、近くに住む親戚夫婦は
いい人みたいで良かったわ〜。
今回こそは全力で事件解決に当たりたいけど
めずらしくネガティブモードの
ダーシーの相手をしたり
うろつく新聞記者の目を盗んだりと
気の休まらないジョージーなのでした。