あらすじ
出産を目前に控えたジョージーは、ようやく腕のいい料理人を雇うことができてほっとしていた。フランス人シェフのピエールは、いささかプライドが高すぎるが、彼の作る料理はまるで魔法のようにおいしい。その味はまたたく間に評判となり、隣人が催す豪華な晩餐会でも腕を振るうことに。招待客たちはピエールが作り出す最高の料理に舌鼓を打ち、至福の時を味わった。翌日、招待客のひとりが命を落とすまでは――。ジョージーは警察に疑いをかけられたシェフの無実を証明しようとするが、いっこうに手がかりがつかめないうえ、出産予定日も迫っている。そんなとき、焦る彼女に救いの手を差し伸べてくれたのは「あの」女性推理小説家で……?
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Posted by ブクログ
料理人を雇うにもお仕着せを準備するのがシキタリなのね。
貴族社会で有職故実が重んじられるのは洋の東西を問わないのだわと再認識しました。
ホンモノなのに、学ぶことがまだ沢山ありそうな(と言うか、サポートするスタッフが足りない)お嬢様生活に興味が尽きません。
本筋の事件の方は、やっぱり怪しい奴は怪しいだけのことはあるという、予想通りの展開です。
Posted by ブクログ
貧乏お嬢さまシリーズ、快調です。17作目。
公爵令嬢だが財産はないジョージー。
愛するダーシーと結婚し、さらにおめでた。
母の再婚相手の一人(既に離婚済み)の冒険家サー・ヒューバートの好意で、留守が多いお屋敷に住んでいます。
スコットランドのお城育ちのジョージーには、合う暮らしでした。
悩みの種は、料理人ぐらい。
パリで知り合ったシェフのピエールをスカウトしたはいいけれど、腕は確かめてないし、料理を担当していたクイーニーはへそを曲げる(笑)
そこへ、サー・ヒューバートが帰国。
近くに住む怪しげな小説家モーティマーの招待を受けて、皆で館での催しに参加することに。
毒草園があるという曰くありげな館には、有名人も加わり、中には何と、アガサ・クリスティーとマックス・マローワンが!
そこで起きた事件で、ピエールが疑われ…
ジョージーは、アガサ・クリスティーとも協力して、捜査に協力することに。
元々、ミステリ黄金時代を舞台にしていて、アガサ・クリスティーの著作のあるタイプと似た感じもある、このシリーズ。
ご本人まで登場させちゃうとは!(笑)
社交界の花ゾゾや、美人女優の母、あったかい(母方の)祖父、厄介な義姉フィグなど、ほぼオールスター?
実母はドイツから戻った方がいいのに~それもまた何かのエピソードになるのかな…
王家の人は出て来なかったな~あと、ダーシーの出番少なかったんじゃあ? 謎が減った分、一緒にいるからかしら(笑)
前に登録した時には電子書籍だったため、アップしなおしました。