あらすじ
婚約者に裏切られ、深く傷ついた警察官のレイチェルは、豪華客船で看護師として働く親友のサラに誘われて、2週間の地中海クルーズに参加した。素敵なディナーや美術品オークションなどで船旅を楽しんでいたが、寄港したリスボンで、同じ船の乗客が何者かに突き飛ばされ、トラックの下敷きになるという事件が発生。レイチェルは船で親しくなった男性が現場から走り去っていく姿を見て不審に思い、サラと協力しつつ、事件を調べ始める。――でも船内で、どうやって捜査すればいいの? 警察官と豪華客船つきの看護師、親友同士の女性たちが謎に挑むコージーミステリ・シリーズ開幕!
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Posted by ブクログ
3.5くらい。
コージーミステリーと言うけれど、メイン二人のレイチェルは警察官で、サラは看護師。
犯人当ても特に手がかりもなく、ミステリーらしき推理もないので、サスペンスアクションのようなモノになっている。
火曜サスペンスみたいな。
それはそれとして豪華なクルーズ船の船旅気分を味わえたし、カルロスの正体は?みたいな恋と犯罪のドキドキがあったのは良かった。
てか、カルロス、気が緩んだせいで危険を見過ごしたので次も出るなら名誉挽回して欲しい。
気楽にのんびりに読書するなら良い感じの本だった。
訳も読みやすい。
Posted by ブクログ
■初のコージー・ミステリ
コージー・ミステリというジャンルを読んだのは本作が初めてだが、なるほどコージー。
「優しいミステリ」という感じで、その意味は、「謎解きが簡単」とかそういうことではなく、作中の雰囲気が常に温かく、残酷な描写や性的な描写といった尖った描写がなく、本作で言えばまさに自分もクルーズ船の中にいるような感覚を味わえる、という意味での優しさ。
コージー・ミステリとはハードボイルドの対義語として生まれた概念とのことだが、なるほどその説明がわかりやすい。
確かにハードボイルドの真逆であり、「(世界観も人物も謎も全てが)優しいミステリ」という印象を受けた。
現代の疲れた人々にはこういった作風が刺さるのかもしれないな、と感じた。
■面白さ
そもそも「ハッとさせられるトリック」とか「解決編が理屈的に合っているか」といったことにピントを当てること自体が的外れなのがコージー・ミステリなのではないかと思う。
その世界観、雰囲気を楽しみ、ゆったりと読むことができ、読んでいて疲れるということもない。
小説の内容云々ではなく、そういった「楽しみ方」を「面白さ」の度合いとするならば、面白い作品だった、という感想になる。
言い換えれば、コージー・ミステリなるジャンルにおいては、「作品の空気感が自分と合っているか」が「満足度」ないし「面白さ」として捉えられるのではないか、と思う。
Posted by ブクログ
豪華客船を舞台に展開されるミステリー。
レイチェルやサラと一緒に、豪華クルーズに参加している気分になれました。ミステリーなので不穏なことも起こるのだけれど、にも増して船上のアクティビティとか寄港先の観光などの非日常感とで、メリハリが効いた素敵な小説でした。
レイチェルの乗客目線と、サラの乗組員の立場から客船の裏舞台まで、豪華客船についても垣間見ることができおもしろかったです。
“コージーミステリー“というジャンルも初めて知りました。(調べてみたら、『居心地がいい』『親しみやすい』と、読者にリラックスした読書体験を提供するミステリーなんだそう)続編が来年に出るようなので、ぜひ読みたいです。
Posted by ブクログ
202507/謎解き要素はそれほどだけど、翻訳モノ特有のとっつきにくさもなく、登場人物達も魅力的でさらっと楽しめた。クルーズ描写がもっとあるとさらに好み。
Posted by ブクログ
警官レイチェルが大型豪華客船で旅行中、事件に遭遇してしまい… #地中海クルーズにうってつけの謎解き
■あらすじ
失恋のため傷心中だった警察官のレイチェル、豪華客船で看護師として働く友人サラに誘われて地中海クルーズに参加していた。客船内で食事や観光を楽しんでいたレイチェルであったが、同じ乗客の不審死を遭遇してしまう。レイチェルは友人や知り合いを頼りに、捜査を開始するのだが…
■きっと読みたくなるレビュー
クルーズ船って一度は乗ってみたいすよね~、気になって値段とか調べちゃったよ。比較的リーズナブルなジャパネットクルーズの地中海クルーズだと… おひとり100万円ですか…
無理! 庶民の私には無理すぎるっ! 悲しい現実に直面し、泣きながら本作のレビューを書いています。
さて本作は、地中海クルーズの大型豪華客船内で発生する事件を休暇中の女性警察官レイチェルが解決に導くミステリーです。もちろんクルーズ船ですから、高級料理やセレブなエンタメ、寄港地での観光シーンもあったりで、旅行気分にも浸れる物語になっています。
ストーリーはライトテイスト。謎解きミステリーというより、レイチェル目線のちょっとしたハプニングがある旅行記を読んでる感じですね。肩ひじ張らずに楽しめる作品です。
特に好きだったのは、レイチェルの胸の内が事あるごとに訥々と語れるところですね。アイロニーというかアンニュイというか、素直になりきれない若い女性がもつ独特の感性がいいんすよ。
またクルーズ船ですから、登場人物も従業員も気品があるのよね。最近犯罪小説を読みすぎてたから、なんだか浄化されたような気がしました。
ただ物語も終盤になると、事件の真相、怪しい人物の裏側が見え隠れしてくる。個人的にはカルロスの正体が気になってたのですが… うーん、これ以上は言えない。
翻訳ミステリーながら300ページにも満たないですし、読み口もライトでどなたでも楽しめる作品でした!
■ぜっさん推しポイント
本作で何より推したいところは、主人公レイチェルの感情の調子を、上手に本文にしたためてるところですね。起承転結のあるエンタメ小説ではあるんだけど、彼女の日記やブログを読んでるような感覚。
あとなんといって旅気分になれるところが素晴らしく、クルーズ船でなくとも、海や山に出かけたくなっちゃうんですよね。夏休みにはぴったりの作品だと思います!