あらすじ
隔絶された山奥のロッジで発見された女性の惨殺体。
犯人はここに存在する誰か――
Disney+でドラマ配信中!
最新作にして最高潮、〈ウィル・トレント〉シリーズ。
隔絶された山奥の高級ロッジを妻と旅行で訪れた捜査官ウィル。
インターネットも携帯電話もつながらないその場所で、ウィルはめった刺しにされた血塗れの女性を発見する。
被害者は代々ロッジを経営する一族の娘マーシー。
犯人はここに暮らす彼女の家族と4組の宿泊客の中にいるに違いない。
だが、マーシーは家族各々と揉めていたうえ、宿泊客の素性も怪しい。
誰もが嘘をつくなか、ウィルは真相を追うが……。
■カリン・スローターの好評既刊
〈ウィル・トレント〉シリーズ
『ハンティング 上・下』
『サイレント 上・下』
『血のペナルティ』
『罪人のカルマ』
『ブラック&ホワイト』
『贖いのリミット』
『破滅のループ』
『スクリーム』
『暗闇のサラ』
『報いのウィエル』
〈グラント郡〉シリーズ
『開かれた瞳孔』
『ざわめく傷痕』
『凍てついた痣』
ノンシリーズ作品
『彼女のかけら 上・下』
『忘れられた少女 上・下』←『彼女のかけら』関連作
『偽りの眼 上・下』
『グッド・ドーター 上・下』
『プリティ・ガールズ 上・下』
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
隔絶された山奥の高級ロッジを妻サラと旅行で訪れた捜査官ウィル。インターネットも携帯電話もつながらないその場所で、ウィルはめった刺しにされた血塗れの女性を発見する。被害者は代々ロッジを経営する一族の娘マーシー。犯人はここに暮らす彼女の家族と4組の宿泊客の中にいるに違いない。だが、マーシーは家族各々と揉めていたうえ、宿泊客の素性も怪しい。誰もが嘘をつくなか、ウィルは真相を追う。
瀕死の状態のマーシーを、ウィルが発見する所から始まる。そこから時間は遡り、マーシーが家族からどんな目で見られているかが明かされていく。要するに、誰が容疑者でもおかしくないという状況が示される。かてて加えてマーシーのパートナーは、ウィルの過去の知り合いデイヴだ。施設を脱走しては連れ戻され、気持ちが荒んでいく中、マーシーの母と知り合い、実の息子のようにかわいがられる。若いうちにマーシーと付き合い、息子ジョンの親になるが、ロールモデルがいないため、よき父・よき夫がわからない。DVをマーシーに繰り返して離婚するも、養子として彼女の実家にべったりだ。彼女にとって、よい環境ではない。折角のハネムーンを台無しにしたくないアマンダが駆けつけるが、マーシーと息子の関係を、自分のそれと重ね合わせるウィルは、捜査に関わろうと前のめりになる。
主人公の宿命で、ハネムーン先まで事件が追いかけて来る。動転したウィルは、被害者に刺さったナイフを抜こうとして、自分の手にも、ぐっさー!と刺さってしまう。痛い痛い痛い。いつもながらスローター作品は、体も心も痛めつけてくる。それでどこが報いなのかと思いきや、ラストはそれなりに報いがある。但し、ささやかだが。
完全なシチュエーション、というわけではないが、スローターが密室ものを書きたかったそう。
Posted by ブクログ
ウィルはサラと新婚旅行。都会とは閉ざされた湖のあるロッジで殺人事件。怪しすぎる容疑者たち。
人間とはここまでひどくなれるのかその極地を見た。長い物語だけど、読む価値あり。しかしヒドイな〜
Posted by ブクログ
待ってました
ウィル・トレント!
カリン姐さんの色んなシリーズのうち
好きなシリーズです。
今回は舞台が
自然豊かな高級キャンプ施設という、
なかなか日本ではあり得ない設定で
そこから楽しめました。
ウィルの相棒フェイスが繰り出す、
アメリカの人気キャラクターギャグに
一緒に笑えないのが残念でしたが
ストーリーは充分面白かったです。
Posted by ブクログ
カリン・スローター『報いのウィル』ハーパーBOOKS。
『ウィル・トレント&サラ・リントン』シリーズ。読み応えのある742ページの大長編。
まるで横溝正史の『金田一耕助』シリーズのような血塗られた一族が描かれる。
ジョージア州捜査局特別捜査官のウィル・トレントは妻となった検死官のサラ・リントンとハネムーンのため、インターネットも携帯電話もつながらない隔絶された山奥にある高級ロッジを目指していた。
その場所でウィルはめった刺しにされた血塗れの女性を発見する。その女性は代々高級ロッジを経営する一族の娘のマーシー・マッカルバインだった。
マーシーをめった刺しにした犯人は、高級ロッジの運営に関わる彼女の家族と4組の男女の宿泊客に間違いなかったが、彼女は家族各々と揉めていた上、宿泊客の素性も怪しいものだった。誰もが嘘をつく中、ウィルは真相を追う。
定価1,640円
★★★★