田辺千幸のレビュー一覧
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ネットで見かけて。
タイトルから言って、
家政婦が主人の謎解きを助ける話だろうことは予想がついていたが、
影ながらこっそりと助けるのかと思いきや、
かなりがっつりと、しかも雇い人皆がチームで助けているとは思わなかった。
そして、まったく気づかずに助けられている、ウィザースプーン警部補が何かを彷彿とさせると思ったら、
司馬遼太郎が「項羽と劉邦」で描く劉邦だった。
劉邦は戦闘能力が高いわけでも、美丈夫なわけでもなく、知略に富んでいるわけでもないが、
懐が深くて、周りがほっておけない、助けたくなる人物として描かれていた。
それと、雇い人が一致団結して助けたくなる警部補は似ている気がする。
それ -
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貧乏お嬢さまのシリーズ7作目。
いかにもな大邸宅を舞台に、事件が起こります。
前作で一緒だった母親の気分があっさり変わり、さてどうしようということになったジョージー。
公爵令嬢だけど家にはお金がなく、身分の高さ故にかえって仕事を見つけるのも難しい時代でした。
そこへ、王妃からの依頼が舞い込みます。
公爵夫人の跡取りに、貴族の立ち居振る舞いを教えて欲しいと。
オーストラリアで育った農夫の若者で、息子の遺児とわかったばかりなのです。
期待通り?周りを仰天させる彼ですが、ジョージーは次第に好感を抱きます。
ところが、事件が起き‥?
事件に慣れてきたジョージーの目の付け所は確かで、しっかり活躍。
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貧乏お嬢さまのシリーズ6作目、快調です。
今回は王妃は出てこないけど、ダーシーはもちろん出て来るし、イギリスのクリスマスが楽しい。
ジョージーは公爵令嬢だが、家にはまったくお金がなく、かといって職を見つけるのも身分が高すぎて難しい立場。
スコットランドの実家の寒風吹きすさぶお城で、ケチな兄嫁一家と最悪のクリスマスを迎えそうになっていました。
ある仕事の広告を見つけて、これならと応募します。
クリスマス・パーティーの招待客を迎える上品な女性を急募というもの。
デボンの田舎のお屋敷で、イギリスならではのクリスマスが展開。
実はそういう行事に憧れる人を集めて宿泊してもらう企画で、アメリカ人なども -
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「家政婦は名探偵」のシリーズも4作目。
19世紀ヴィクトリア朝のロンドンが舞台です。
テムズ川に男性の遺体が上がる。
アメリカ人の投資家で、詐欺の疑いがあったが‥?
どの紳士の家にも、裏事情を知る召使がいる時代。
怪しげな登場人物が勢揃いして、事件の構成が前よりはっきりしてきたような印象があります。
人のいいウィザースプーン警部補は、苦手な難事件を押しつけられて、いつもながら困惑。
何度もりっぱに事件を解決しているはずの警部補ですが、苦手意識は消えないまま‥
それもそのはず、じつは捜査に活躍しているのはご主人様を大事に思う使用人たち。
家政婦のジェフリーズ夫人の穏やかな指示のもと、もはや -
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「家政婦は名探偵」のシリーズ3作目。
ヴィクトリア朝の英国ロンドンが舞台。
家政婦のジェフリーズ夫人をリーダーに、召使が探偵団として活躍します。
ウィザースプーン警部補は、殺人事件が大の苦手。
なぜか捜査の腕があると思われていますが~
実は陰で大活躍をしているのは、優しいご主人を思うお屋敷の使用人たちなのでした。
評判の霊能者が開いた交霊会。
会から帰宅した直後の裕福な女性が襲われる事件が起きました。
最初は、強盗かと思われましたが‥?
器量よしのメイドのベッツィも交霊会に興味を抱いていることに、しっかり者の御者のスミスが不満で、喧嘩になったり。
頼りない従僕のウィギンズも、懐いてきた野良 -
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コージー・ミステリのシリーズ1作目。
ヴィクトリア朝の英国ロンドンが舞台です。
ウィザースプーン警部補は有能な捜査官という評判を取っているが、じつは推理の才能がまるでない。
おばから屋敷と共に相続した召使達に囲まれていて、じつはその召使達が大事なご主人様のために捜査を展開していたのだ!
リーダーは家政婦のジェフリーズ夫人。
もとは警察官の未亡人でいろいろ経験があるのが強みで、人が打ち明け話をしたくなるような、優しげな女性。
気取らないご主人様とお茶を飲みながら、さりげなく話を聞きだし、推理を誘導するのが楽しい。
お屋敷で育ったわけではない警部補は、必要のない馬車を売り払い召使を解雇してもお -
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ネタバレ現代に生きるアイルランド生まれのドルイドが帰ってきました。神殺しの2100歳なのに見た目は21歳のオタク青年。周りは魔女とか吸血鬼とか人狼やら言葉がわかるアイリッシュハウンド。しまいにゃツンデレの女神とかそれに張り合う腹黒い清楚な女神に、聖母マリア(本物)。マリア様にいたっては主人公が「クライスト!(なんてこった)」とつぶやいたのを聞いて、「息子も元気ですよ。」と平然と言ってのけるという、パラノーマルな世界が繰り広げられる、ある意味現代のアメリカTVドラマ的ノリノリファンタジーですな。
なぜか、各所から北欧神話のトールをやっつけてくれと要請がありますが、「勘弁してくれ。北欧神話のトールをやっつ -
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ネタバレイエス・キリストも雷神トールも吸血鬼も狼男も実在していて、現代の人間社会に紛れ込んでいたり出入りしているんだよ……という設定で繰り広げられる、神殺しが仕事みたいに思われ始めた古本屋店主のあんちゃんの冒険譚。
今回は、ポーランドの魔女とドイツ魔女の対決に問答無用で巻き込まれ、友人知人にまで危害が及ぶ中、どさくさ紛れにバッカスの巫女たちがこのときぞとばかりに進撃してくるという状況で、殺人事件の容疑者として主人公アティカスが警察の捜査線上に浮かぶという、今回も危機一髪の連続です。
けっこう盛りだくさんだけれど詰め込みすぎな感じはなく、凄惨な話なんだけれど『聖☆おにいさん』みたいなシチュエーショ -
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本屋にてうっかりジャケ買い……したのには理由があって、それは数年前のこと。
行きつけの骨董屋にて、奇妙な形状のペンダントトップ?を見つけたことがあった。
ケルト十字に似ているのだけど、素材は鉄。両面ともにびっしりと刻印が刻まれている。店主の曰く
「19Cイギリスのアイアン・ワークであるのは確かなんですが、用途が不明なんですよね。ペンダントにしては先端が尖りすぎていて危ないし、お守りのチャームにしては小さいし、銀ではないし」
鍛冶屋が手遊びに作ったものだろう、ということで、値段も手頃だったので購入し、ペンダントに作り直した…… ということがあったのだけど。
外見21歳のイケメンサブ -
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そうそう、オバちゃんの思うラノベって、こういうカンジよ。
そして、これも年がバレますが、
トレジャーハンター・八頭大くんをちょっと思い出しました。
八頭くんよりカワイイですけどね。
そして、本書のカワイイ担当、オベロン。
アイリッシュ・ウルフハウンド。
イヌスキーなら、本書は激オススメw
姿を隠していても、しっぽでソファをバタバタ叩く音がする・・・とか、もう。
浅学なのでケルト神話の神様には、ほとんど馴染みがないのですが、
(いや、だから、か?)
魅力的な神様たち、そして、主人公にひっぱられてあっという間に
読み終えてしまいました。
夏に出るという第2弾も楽しみ。
(訳出ペースが速くてウ -
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狼人間やヴァンパイアやグール、果ては諸々の神話の神々さえ現代社会に生きている世界。
主人公は見た目は若々しい、どこにでもいる普通の若者ですが、実は魔法によって2000年生きているドルイドで、しかも伊達に2000年生きてきたのではない叡智と狡猾さを持っています。
軽い話になりがちな設定ですが、魔法を使う上での制約が意外にシビアで、よくある『魔法を使えば何でもあり』的なものを感じさせません。
また、シリーズ第一巻ということで背景世界やら登場人物(これがまた数多い)の説明に相当部分を当てなければならないことを踏まえても、ストーリー展開のテンポはそれほど悪くないし、SFファンタジー映画ファンには思