田辺千幸のレビュー一覧
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ネタバレ現代に生きるアイルランド生まれのドルイドが帰ってきました。神殺しの2100歳なのに見た目は21歳のオタク青年。周りは魔女とか吸血鬼とか人狼やら言葉がわかるアイリッシュハウンド。しまいにゃツンデレの女神とかそれに張り合う腹黒い清楚な女神に、聖母マリア(本物)。マリア様にいたっては主人公が「クライスト!(なんてこった)」とつぶやいたのを聞いて、「息子も元気ですよ。」と平然と言ってのけるという、パラノーマルな世界が繰り広げられる、ある意味現代のアメリカTVドラマ的ノリノリファンタジーですな。
なぜか、各所から北欧神話のトールをやっつけてくれと要請がありますが、「勘弁してくれ。北欧神話のトールをやっつけたら、アメコミのトールと戦わなきゃならん。いまじゃトールも人気者だからな、映画にもなってるし」とか小ネタがちりばめられていて面白い。 -
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ネタバレイエス・キリストも雷神トールも吸血鬼も狼男も実在していて、現代の人間社会に紛れ込んでいたり出入りしているんだよ……という設定で繰り広げられる、神殺しが仕事みたいに思われ始めた古本屋店主のあんちゃんの冒険譚。
今回は、ポーランドの魔女とドイツ魔女の対決に問答無用で巻き込まれ、友人知人にまで危害が及ぶ中、どさくさ紛れにバッカスの巫女たちがこのときぞとばかりに進撃してくるという状況で、殺人事件の容疑者として主人公アティカスが警察の捜査線上に浮かぶという、今回も危機一髪の連続です。
けっこう盛りだくさんだけれど詰め込みすぎな感じはなく、凄惨な話なんだけれど『聖☆おにいさん』みたいなシチュエーション・コメディ的な雰囲気に今回もごまかされた感じです。 -
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本屋にてうっかりジャケ買い……したのには理由があって、それは数年前のこと。
行きつけの骨董屋にて、奇妙な形状のペンダントトップ?を見つけたことがあった。
ケルト十字に似ているのだけど、素材は鉄。両面ともにびっしりと刻印が刻まれている。店主の曰く
「19Cイギリスのアイアン・ワークであるのは確かなんですが、用途が不明なんですよね。ペンダントにしては先端が尖りすぎていて危ないし、お守りのチャームにしては小さいし、銀ではないし」
鍛冶屋が手遊びに作ったものだろう、ということで、値段も手頃だったので購入し、ペンダントに作り直した…… ということがあったのだけど。
外見21歳のイケメンサブカル本屋の店主とは仮の姿、その実態は時を超えて生き続ける最後のドルイド僧。
過去に「いろいろあって」ダーナ神族の一人に追われる身でもある彼は保身のために、自らのオーラと魔法を鉄に汚染させ、妖精族に対する鉄壁の護り(ペンダント)を作りあげていた、というこのあらすじに、ティンと来たからに他ならない訳で!
ケルト神話の世界を土台としているけれど、作者オリジナルの解釈や設定が多用されているために、ダメな人はダメそうな内容ではある。
が、逆を言えばそれだけとっつきやすく、魅力的な世界観でもある。デ・リントの「ジャッキー、巨人を退治する!」の、現代カナダに甦った妖精郷を受け入れられた人であれば、問題なくこの物語の中に入っていけるはず。
そしてなによりもこの物語を魅力的にしているのは、主人公のアティカスとその相棒のウルフハウンド・オベロンの関係だ。
シリーズの第一作目ということで、この世界観と関係が、この後どういう風に展開していくのかが今からすごく楽しみだったりする。 -
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そうそう、オバちゃんの思うラノベって、こういうカンジよ。
そして、これも年がバレますが、
トレジャーハンター・八頭大くんをちょっと思い出しました。
八頭くんよりカワイイですけどね。
そして、本書のカワイイ担当、オベロン。
アイリッシュ・ウルフハウンド。
イヌスキーなら、本書は激オススメw
姿を隠していても、しっぽでソファをバタバタ叩く音がする・・・とか、もう。
浅学なのでケルト神話の神様には、ほとんど馴染みがないのですが、
(いや、だから、か?)
魅力的な神様たち、そして、主人公にひっぱられてあっという間に
読み終えてしまいました。
夏に出るという第2弾も楽しみ。
(訳出ペースが速くてウラヤマシイワー、
と某創元のシリーズを首を長くして待っている身は思ったりしますが) -
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狼人間やヴァンパイアやグール、果ては諸々の神話の神々さえ現代社会に生きている世界。
主人公は見た目は若々しい、どこにでもいる普通の若者ですが、実は魔法によって2000年生きているドルイドで、しかも伊達に2000年生きてきたのではない叡智と狡猾さを持っています。
軽い話になりがちな設定ですが、魔法を使う上での制約が意外にシビアで、よくある『魔法を使えば何でもあり』的なものを感じさせません。
また、シリーズ第一巻ということで背景世界やら登場人物(これがまた数多い)の説明に相当部分を当てなければならないことを踏まえても、ストーリー展開のテンポはそれほど悪くないし、SFファンタジー映画ファンには思わずニヤリとしてしまう描写も多いので楽しく読めると思います。
特に主人公と、主人公が飼っているアイリッシュ・ウルフハウンドのオベロンとの会話が良い味出してます。 -
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きちんと史実通り時代が進むねぇ。
シンプソン夫人を選んだ国王は
ついに王位を捨ててイギリスを離れた。
ジョージーは夫・息子と穏やかな日々
…と日記に書いた途端に大問題発生。
義姉のフィグが昔気質の乳母を
送りつけてきたばかりか
本人まで長期滞在する気でやってきた!
その対処に頭を悩ませる一方
最近、友人たちから
知人の訃報を聞く機会が多いことに気づく。
彼らはみな良家の若者で
事故死や病死と判断されたらしい。
なにかおかしいと感じたジョージーは
調査を始めるが…。
ひゃー、昔のお貴族様の子育てって
こんな感じなのか。
確かに乳児の頃から一人部屋って
聞いたことがあるな。
それにしても厳しい乳母です。
彼女を追い出すとして
いったい誰を後に据えるかの問題も
事件の解決と同時進行でドキドキしたわ。 -
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ニューヨーク着く前に解決するけどね( ̄▽ ̄)
今回も素直におもしろかったです。
新しい恋人とは順調ながら
警察官としての仕事中に逮捕した犯人から
逆恨みされて気分がふさぎがちなレイチェル。
前回事件に巻き込まれたクルーズ船から
VIP待遇の招待を受けたのをいい機会として
やはり乗船勤務が決まっているサラと
一緒に旅を楽しむことに決めたのだが…。
今回は、ひとりの乗務員が行方不明に。
彼には同僚を殺害した容疑がかかっていた。
それと同時進行で、怪しげな動きを見せる
ロシア人の実業家と取り巻き連。
彼らのツアーガイドと懇意になったことで
またまた危ない目にもあうレイチェル。
サラのほうは、新しく同僚になった女性が
人間関係の輪を乱す性格でイライラ。
いや、こっち↑本当に腹立つ。
でもそんなクルーズ船の日常も
興味深く楽しませてもらったけどね。 -
Posted by ブクログ
ネットの悪意は、悪とも思っていないんだろうけれど本当に怖い。
簡単に拡散されてしまう時代だからこそ、慎重にならなければいけないな、情報を正しく取捨選択しないとな、と改めて感じた。
ニーナに何があったのか?
の大筋は冒頭に大体分かる、が、中弛みする事なく読めた。
ニーナとサイモンの両親+警察側の目線で進んでいく。
ニーナの親は、ただがむしゃらに娘を心配し、真実を知る為に行動しているのが分かる。感情が行き過ぎて暴走してしまう事もしばしばあるが、それもニーナへの想いが根底にあるんだと理解できた。
対してサイモンの親はどちらも息子を心配しているというよりも、なんだか自分を、世間体を一番に考えている気がしてしまって、何とも言えない溜息が出てしまった。
そんな中、警察マシュー目線が、とても事件を俯瞰で捉えていてそこで上手くリセットされる感じが良かった。
スッキリとした終わりでは、決して無い。
映像化に向いている題材に感じた。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ傍目にはキラキラお似合いカップル、幼なじみのサイモンとニーナ。
サイモンの家の別荘で過ごした週末を境にニーナが失踪。サイモンは「ニーナとは別れた。ニーナを残し一足先に先に帰ってきたので知らない」と言う。。。
序盤の失踪をめぐる真相の不透明加減は『ゴーン・ガール』を彷彿とさせるサスペンス色強し。
次第にSNSでの情報発信、流言流布に翻弄される関係者達の憐れとも思える奔走ぶりが海外版『俺ではない炎上』のようだった。
とにかく登場人物(サイモンとニーナの親、家族達)のほとんどの言動が浅はか、軽率、後先考えない、頭の中は自分サイドのことばかりで心地悪い。
自分の子どもの将来、安否が掛かる状況なので四の五の言ってられないという焦燥感がもたらす言動の荒れっぷりはある程度の説得力はあるもののちょっとやりすぎ。
唯一、事件の解決を担当する刑事マシューの冷静な対応に心落ち着かされる。
そういう意味では安全地帯を設けつつ、ビターな感じを楽しませる狙った構図なのかもだけど自分的にはえぐみが勝ってしまった。
結末までのマンネリ感といい、結末の皮肉の力技加減といい、全体的に先行作品達の二番煎じ感が否めないかなー。
最後の最後の幕の閉じ方は乙な演出で好き。