あらすじ
血で記された古代の魔法本を代々守護してきた家に生まれた異母姉妹のエスターとジョアンナ。離ればなれになっていた姉妹は父の死をきっかけに再会し、想像を遙かに超える危険な魔法の世界に足を踏み入れる。本と血と姉妹をめぐるドラマティック・ファンタジー
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Posted by ブクログ
たまたま本屋さんで平積みされているのを見かけて、タイトルと装丁の美しさと帯に書かれた設定が面白そうで買った本。
南極で電気技師として働くエスター。
魔術書によって父を失い、それらを守るために結界の張られた家で一人暮らす妹のジョアンナ。
魔術書を書くことのできる「書士」ニコラス。
全く何が起きているのかわからない中、三人のそれぞれの視点で語られ、起きる事件を通して謎が少しずつ明らかになり、三人が出会ってさらにいくつもの謎が深まり解き明かされていく。少し明らかになったかな、と思うと視点が変わってしまうのでもどかしい思いもしつつだからこそ読み進める手が止まりませんでした。
次々と現れる謎と不思議な魔術書、そして魅力的な人々。不思議で美しくも恐ろしい、魅了されてしまう魔法の数々。人間のエゴを描きつつ、それでもさまざまな愛を丁寧に描いていて最後まで気が抜けないけれど、こんなに「わからない」こと、そしてそれらが解き明かされていくことを楽しんだのは久々。
人間の血を使って書かれた魔術書を巡る大人のファンタジー。最後まで読んで、ああよかった〜〜〜〜と思える本当に素敵な一冊でした。かつてファンタジーが好きだった人、ずっと好きな人、そしてまだあまりファンタジーに触れていない人にもおすすめの一冊です。
Posted by ブクログ
大人向けファンタジー。
血で書かれた魔術書や、通り抜けられる魔法の鏡。
本を守るために生き別れになってしまった姉妹は、同じように本に縛られていた青年と出会う事になり、真実を知る事になる。
前半はそれぞれの目線で描かれていて、中盤から一気に物語が動きラストまで勢いが止まらない。
翻訳独特の読みづらさはあるのものの、世界観は今風なのにファンタジー色も強く、自分の知らない魔法の世界があるんじゃないかと思わせてくれる。
ドラマ化の話もあるとかないとか。映像化したら面白そうだな~
Posted by ブクログ
21世紀の現実の世界に魔術が当たり前に(一応ひっそりと)存在し、しかもビジネスになっている大人向けファンタジー。魔術の使い方などちょっとハリー・ポッター的なところも。
誰が味方で、誰が敵なのか。敵の目的は何か、など真実にたどり着くのに紆余曲折にどんでん返し…など後半は一気に読んだ。
読後感も優しくて◎。
Posted by ブクログ
途中まで読みづらくて読むのをやめようかと思ったけど、面白くなるという感想に励まされて読み進めたら確かに面白い!ニコラスやコリンズが出てくる英国パートが好き。
しかしながらクライマックスにかけて再び説明調の記載が多くなり、やっぱり読みづらくなってしまった。