田辺千幸のレビュー一覧

  • デスパーク

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    あっという間に最後まで読み切りました、、、!
    まるで映画を一本見終わったかのような満足感を味わえる作品。

    細かいところまで世界観が作り込まれていて最後までテンポよく話が進みます。最後にどんでん返しがあり、もう一度最初から読み直さなきゃ!と今から読書2週目に入るのが楽しみでたまりません。

    本作がデビュー作という著者の今後の作品が今からとても楽しみです!

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    2023年03月25日
  • ネバームーア モリガン・クロウの挑戦

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    ファンタジーあるあるなのか?
    物語の立ち上がりが遅くて、最初がなかなか進まなかった。世界観の説明とかが必要なのあるけどね…
    後半どんどん面白くなって、最後は一気読み。
    これはまたつづきも読む。

    呪われた子と呼ばれたモリガンクロウが、ネバームーアに渡り、ネバームーアに住むための資格を手に入れるため、選抜試験を受ける。
    モリガンに隠された秘密が最後の最後までわからない。続編ではもうちょっと明かされているかな?たのしみ。

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    2023年03月12日
  • デスパーク

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    設定や世界観文章の書き方に至るまで、自分の好みにドストライクな作品でした。SFの中でも、特にサイバーパンク的な世界観が好きな人にオススメです。1つの体に、同意の上で複数人の精神が宿っているという設定が最後まで生かされていると感じました。世界観を説明する最初の数ページが気に入れば、その後は一気に読み進めたくなるようなテンポの良い作品です。
    ぜひ多くの方の感想が読みたいです。

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    2023年02月15日
  • 貧乏お嬢さまの困った招待状

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    新婚ジョージ―のクリスマス。スィートホームでのパーティを企画しますが招きたい人はそれぞれ忙しく招かれざる人は押し掛けそうで…、と思っていたら、自分たちも他所に招かれて出かけることになりました。
    今回はなかなか事件が起きませんが、前半は英国ハイソの生活描写で、後半は連続殺人事件で楽しむ構成になっている様です。
    奥様は大切にしないといけませんね。

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    2023年01月10日
  • ネバームーア2 魔法学園の危機

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    1巻を読んでドハマリし、息つく暇もなく2巻も一気読み。友情、フリーステートの世界観、裏切り、学校の日常、新しい出会い…魅力的な要素が目白押しながら、詰め込まれ過ぎず、程よいスピード感で読みやすかった。ジュピターの活躍どころがそこまで無かったのが気になったけど、モリガンが支援者だけではない、友情の世界を切り拓いたことの証なのかな。最高に面白くて、次巻が待ちきれない!

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    2022年02月14日
  • 誠実な嘘

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    始めは妊婦さん同士の交流かと思いきや、意表を突く展開に、ドキドキしながらも読む手が止まらず755ページもあっと言う間に読み終えた。
    アガサとメガンの二人が交互に語る形式なのでお互いの気持ちがよりリアルに響き、異常で破綻して行く心理状態が怖かった。邦題より原題の「彼女が抱える秘密」と言う方がしっくりくる。

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    2021年09月18日
  • 贖いのリミット

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    ウィル・トレントシリーズ8作目

    クラブ建設中の敷地内で、元警官の死体が発見される。現場には大量の血が流れていた。調べると血は死んでいた警官のものではなく、主人公ウィルの妻アンジーのものだとわかり…

    ウィルのシリーズと名乗っておきながら最初の数作以降は、ウィルは傍に居て
    事件を捜査するのがメインで、女達の苦悩や闘いに重点が置かれる。(ウィルも壮絶な過去を抱えているけれど)

    鋼鉄の鬼上司アマンダ、タフ・ママのフェイス、などの強い女性達がウジャウジャと出てきたのですが、毎回出番は少ないものの圧倒的な存在感を放っていたアンジーに関する回です。

    売春の潜入捜査を行う警察官であり、誰とでも寝る女、全身をフェロモンを纏った武器として利用して様々なものを手に入れてきた彼女…ウィルと施設で出会い、傷つく互いの姿を見てきた二人。

    気まぐれの様に結婚したもののアンジーはほとんど家におらず暗躍、たまにふらっと家に帰ってきては事件解決の重要な手がかりを知っていたり、ウィルの恋人であるサラへの嫌がらせに熱を上げていました。
    「罪人のカルマ」でも事が起きたように、ウィルを支配する一方で執着し苦しむ姿がアンジーなりの愛の示し方なのでしょうか…これまではウィル、サラの視点で見ていた嫌なアンジー像を超えて、芯に抱えている孤独の深さと想いの強さが見えたのが良かったです。このやり方では幸せにはなれないんだろうな…

    ……読むのしんどいシリーズですね。
    読みたくないくらいピリピリムードになるんですが読んでしまう。

    サラの考え方も、なんかちょっと危険信号

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    2021年08月14日
  • 罪人のカルマ

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    ネタバレ

    このシリーズで一番面白かった。そろそろ読むのやめようかと思ってたけど、本書がすごかったし、最後のアンジーにゾクっとしたので、次も買わないと。
    アンジー好きだわ。悪い女。

    1970年代の2人の女性刑事の友情と活躍が最高に楽しかった。だからこそ、現代のあっけないラストに肩透かしだったけれど、その後のアンジー。凄いよアンジー。

    キティがウィルがまともに育ったとか言っていたのが皮肉でいい。特に前作で本物の母親に育てられなかったことスネ倒した奴が犯人だったから、本当の親とは離れたことで今のウィルになったことのアンビバレント。

    そして、ウィルを見守ってきた上司、ケアマネージャー、女性判事たち、みんな女性。あの時代をサバイバルしてきた人たち。強くて優しい。

    ある意味、ウィルのハーレム展開なんだけど、男性読者はちっとも羨ましくないだろうねw

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    2021年05月23日
  • 貧乏お嬢さまの結婚前夜

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    大好きな「貧乏お嬢さま」シリーズ、12作目。
    駆け落ちの後、一冊入って、さあいよいよ結婚?!

    愛するダーシーとの結婚まで一か月、準備にかかっているジョージー。
    しかし二人とも貧乏貴族で定収もないため、新居探しにも一苦労。
    そこへ、降ってわいたようないいお話が!

    ジョージーの母親の何番目かの結婚相手サー・ヒューバートが探検家で、ほとんど留守にしている屋敷アインスレーに住むよう言ってくれたのだ。
    子供の頃(短い間だが)一緒に暮らしたジョージーを可愛がってくれて他に子供もいないため、実はもともと相続人となっていた間柄。
    これですべて解決と懐かしい屋敷に出向いたら、そこは…?

    執事はじめ雇人たちがすっかり入れ替わっており、感じは悪いわ、怠けるわ。
    しかも、妙な出来事が相次ぐ。
    ジョージーは召使いたちに毅然とした態度をとって、お屋敷の切り盛りにかかります。
    さすが王家の血を引く公爵令嬢、お城育ちのジョージー。気はいいけどドジだったのに、ずいぶん成長しましたね!

    お屋敷の謎がいかにも英国ミステリ的な面白さ。
    探偵ぶりも堂に入って頭の切れを見せるジョージー。
    素敵なダーシーを頼るだけでなく自立し、縛りたくないと思う、いい女ぶりです。
    後半は、女優である母親や優しく堅実なおじいちゃん、ものすごい侍女のクイーニーまでが参加して支えてくれます。ハッピーオーラで?すべてがいい方向へ向かう兆候に。あのクイーニーが料理人としては役に立つんですよ(笑)

    似合わないウェディングドレス問題や、貴族の挙式ならではな事情や盛り上がりもありつつ、前夜で終わらずに、ちゃんと結婚しましたよ。これはもうネタバレになってもいいでしょう。
    ハッピーでよかった、よかった~シリーズはまだエンドじゃないけどね(笑)

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    2021年04月21日
  • 罪人のカルマ

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    「彼女達が闘った時代」と
    「主人公の生い立ち」の話

    ウィル・トレントシリーズ6作目
    現在で起こった女性の失踪事件と
    過去1975年に起きた失踪事件の二つの時間軸で進む。

    現在では、捜査に加われず鬼上司アマンダの圧力、謎の行動に戸惑うウィル
    そして過去では、警察官として下っ端で気弱なアマンダ(おっ!)と現在のウィルの相棒フェイスの母親イヴリン(破天荒)がバディを組んで捜査にあたる。

    警察内での人種差別、性差別が強く、行く先々で「女は引っ込んでろ」と罵られる。またアマンダの父は同じく警察官であり娘の行動を束縛、仕事でも人種差別的な言動で恨みを買う人物が多く、娘というだけで二重に苦しむことになる。

     読んでて戸惑った。なぜこんなすぐに泣き出しそうな女性が、冷酷な鋼鉄の捜査官になるのか…想像がつかないからである。
    どんな圧力にも屈しない、いや屈するけれども「自分達以外の誰が救えるのか?」という想いに従い進んでいく。

    そして両方の事件に絡む「ウィルの父」の影、主人公の生い立ちがようやく明かされる。
    まさかそういう過去があったとは…過去と現在を対比して読むと重みが増す場面が多く、楽しめました。

    (アマンダ達とは別の)女達の戦いも、始まったばかりなのかも…
    終わり方、ゾクッと来ました。

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    2021年01月20日
  • グッド・ドーター 下

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    姉の生還・リハビリ
    とんでもない事よ
    もどかしくて・・・
    ヤキモキもしたけど
    なんて事でしょ
    もう~~~凄いです
    完璧!!

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    2021年01月16日
  • 贖いのリミット

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    ダヴィンチの広告欄とか特集で何度か見かけたことがあり、見栄えのする著者近影も相俟って、ひそかに気にはなっていたもの。今回、本の雑誌年間ランキング入賞で、いよいよ手に取ってみた次第。シリーズものを途中から読んで大丈夫か?とも思ったけど、杞憂でした。どんでん返しな展開も含め、本作だけでも十分に楽しめる内容でした。積読状態の本が多過ぎて難しそうだけど、機会があれば他の諸作も読んでみたい。

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    2021年01月14日
  • グッド・ドーター 下

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     カリン・スローター作品で一番感情移入できた作品である。むしろそういうことをこの作家には期待してはいなかっただけに、これは驚きだ。面白さのための人間構築、常にストーリーのための対人葛藤の迷路を構築する建築学的な作家、とぼくは見ていたのだが、もしやそれは視野の狭い思い込みであったか。

     とは言うものの、導入部はいつもの通りである。この作家の個性とさえ言えるほどの、うんざりするほどの血とバイオレンス。だからこそ、まさか暴力に巻き込まれた家族の、その後の絆づくりという心の風向きに、この物語が手向けられてゆくとは予想をしてはいなかったのだ。

     弁護士一家を襲った過去の凄惨な事件により、心身ともに後遺症を抱えたまま家族を離れた長女。父とともに暮らしその弁護士としての仕事を継ぐ次女。暴力で断たれた母の命と、その豊饒なる知性の記憶。

     それぞれに性格の異なる姉妹。そして彼女らへの沈黙の不可視的な愛を貫く弁護士の父。それぞれに深みも痛みも介在する人間たちの傷だらけの人生。それでいて並々ならぬ知性豊かな三人の、喪われし人生の記憶とその再生の行方とが、何と、次女が出くわす新たな凄惨なる事件いう形で試されてゆく物語である。学校での発砲事件。もはや珍しいとは言えないアメリカの風物詩みたいな。

     事件の加害者である少女の沈黙がまずは謎である。事件の被害者は、さらに年少の少女、そして校長。一見、単純な構図に見える事件だが、動機も、その後の展開も、見た目通りではなさそうであった。事件に関わるヒロインたちの内なる闘いに、外なる疑惑が絡み合い、継いで、彼女たちに関わる男、壊れかけた夫婦関係、出産の失敗などなど、複雑な課題と過去とが絡み合う暗黒の深さ。

     主要登場人物がそう多くない割に、彼ら彼女らの個性が否応なく絡み合い、ぶつかり合う。いつものスローター節。どんでん返しや、いくつものトラップやミスリードが、全体のエンターテインメントとしての謎多き物語を象っているのも、いつも通りのスタイルである。

     しかし、警察小説の形を取らず、シリーズとは分離させ、事件関係者(被害者、弁護士、検事)やその家族たちの道を、心の内側から、それもいくつもの過去からの出来事の真相に迫ろうとする、この作者ならではの複雑に編まれたプロットにずっと寄りそうような心身の痛みの記憶がたまらない。

     娘たちを守れなかった父親と、その後の人生。一見雄弁に見える彼を取り巻く秘密と、娘たちの錯綜する心が出くわすとき、この家族の物語は、この家族を変える時間にようやく出会うことができる。そこにあるのは癒し? あるいは決意?

     不幸な事件により無残に傷つけられた家族とその後の人生航路を、押し寄せるいくつもの波濤のなかに描き切るビルディングス・ロマンである。少なくとも時間軸空間軸ともに壮大なスケールのミステリーとして、否、むしろヒューマンなドラマとしてしっかりと味わって頂きたい力作である。

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    2020年11月01日
  • グッド・ドーター 上

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     カリン・スローター作品で一番感情移入できた作品である。むしろそういうことをこの作家には期待してはいなかっただけに、これは驚きだ。面白さのための人間構築、常にストーリーのための対人葛藤の迷路を構築する建築学的な作家、とぼくは見ていたのだが、もしやそれは視野の狭い思い込みであったか。

     とは言うものの、導入部はいつもの通りである。この作家の個性とさえ言えるほどの、うんざりするほどの血とバイオレンス。だからこそ、まさか暴力に巻き込まれた家族の、その後の絆づくりという心の風向きに、この物語が手向けられてゆくとは予想をしてはいなかったのだ。

     弁護士一家を襲った過去の凄惨な事件により、心身ともに後遺症を抱えたまま家族を離れた長女。父とともに暮らしその弁護士としての仕事を継ぐ次女。暴力で断たれた母の命と、その豊饒なる知性の記憶。

     それぞれに性格の異なる姉妹。そして彼女らへの沈黙の不可視的な愛を貫く弁護士の父。それぞれに深みも痛みも介在する人間たちの傷だらけの人生。それでいて並々ならぬ知性豊かな三人の、喪われし人生の記憶とその再生の行方とが、何と、次女が出くわす新たな凄惨なる事件いう形で試されてゆく物語である。学校での発砲事件。もはや珍しいとは言えないアメリカの風物詩みたいな。

     事件の加害者である少女の沈黙がまずは謎である。事件の被害者は、さらに年少の少女、そして校長。一見、単純な構図に見える事件だが、動機も、その後の展開も、見た目通りではなさそうであった。事件に関わるヒロインたちの内なる闘いに、外なる疑惑が絡み合い、継いで、彼女たちに関わる男、壊れかけた夫婦関係、出産の失敗などなど、複雑な課題と過去とが絡み合う暗黒の深さ。

     主要登場人物がそう多くない割に、彼ら彼女らの個性が否応なく絡み合い、ぶつかり合う。いつものスローター節。どんでん返しや、いくつものトラップやミスリードが、全体のエンターテインメントとしての謎多き物語を象っているのも、いつも通りのスタイルである。

     しかし、警察小説の形を取らず、シリーズとは分離させ、事件関係者(被害者、弁護士、検事)やその家族たちの道を、心の内側から、それもいくつもの過去からの出来事の真相に迫ろうとする、この作者ならではの複雑に編まれたプロットにずっと寄りそうような心身の痛みの記憶がたまらない。

     娘たちを守れなかった父親と、その後の人生。一見雄弁に見える彼を取り巻く秘密と、娘たちの錯綜する心が出くわすとき、この家族の物語は、この家族を変える時間にようやく出会うことができる。そこにあるのは癒し? あるいは決意?

     不幸な事件により無残に傷つけられた家族とその後の人生航路を、押し寄せるいくつもの波濤のなかに描き切るビルディングス・ロマンである。少なくとも時間軸空間軸ともに壮大なスケールのミステリーとして、否、むしろヒューマンなドラマとしてしっかりと味わって頂きたい力作である。

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    2020年11月01日
  • 貧乏お嬢さま、駆け落ちする

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    ジョージーを乗せて北へと車を走らせるダーシー。行き先はスコットランドのグレトナグリーン!が、幸せを目前に飛び込んだ、ダーシーの父の逮捕のニュース。ダーシーは急遽アイルランドへ。ダーシーに説得されたジョージーは兄の元へ帰るが、ダーシーからの別れの電話を受けアイルランドへ。ダーシーの友人(?)ポーランドから亡命してきた王女、ゾゾに嫉妬しつつも、強力な味方として3人での捜査が始まる。何度も追い払われても食らい付くジョージーのダーシーへ想い、やっぱり良いよね!今回は2人の推理が…というより、警察があまりにも杜撰だったな、という感じ。
    いつもフィグの尻に敷かれっぱなしだったビンキーがやっとジョージーに味方してくれた!!やれば出来るじゃないか。

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    2020年06月21日
  • 贖いのリミット

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    最初に言いたいのがこれシリーズ物だったのかーーと言う事。
    知らずにこの本から読んでしまった…が、
    それを抜きにしても凄い面白かった!!
    むしろちゃんと最初から絶対読みたいと思わせられる。
    シリーズ物と知らずこの本から読んでも全然大丈夫。
    中盤からの引き込み度具合が凄い。
    物事には常に裏と表がある。あいつは悪い奴だから悪だ!と思っても、悪だと思ってる側の視点からしてみればそこには深い理由があったりする。
    善サイドと思わせられた視点から読み進め、中盤になって視点が代わり悪サイドから物事を見れば悪だと思っていた人の事もなんだか憎めなくなる…
    ミステリーの展開も勿論だけど、人間関係の面でもとても面白かった。

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    2020年06月14日
  • 貧乏お嬢さまと時計塔の幽霊

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    またまた住む所に困ったジョージー。義理姉の嫌味に耐えていた時に、いつもの王妃からの呼び出しがかかる。ジョージ王子の結婚が迫り、結婚相手のマリナ王女のお相手をする事に。幽霊の住むケンジントン宮殿で申し分のない滞在だったが、ジョージ王子と噂のあったボボの死体を発見してしまう。犯人はジョージ王子なのか?ボボの調査でいろんな事が明らかになる中、まさかのダーシーにも疑惑が…。さらにはベリンダにも大きな試練が!今回はダーシーにあまり見せ場がなかったけど、ラストの驚きの行動で、ベリンダの件とともに、次巻の展開が気になります!

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    2020年06月07日
  • 贖いのリミット

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    バスケットのスター選手マーカス・リッピーが起こしたレイプ事件を担当する捜査官ウィル・トレント。金と弁護士の力で立件できなかった。その選手が経営するクラブで遺体が発見された。元警官のデール・ハーディングだった。現場に大量の血液が流れており、ウィルの別居中の妻アンジーのものだと考えられた・・・

    うーむ。重たいのにスピーディーな展開。ある巧妙な策略が終盤に明らかになるのだけれど、これ込みでシリーズナンバー1。

    後半はアンジーがいったい何をしていたのかが時間を巻き戻して明らかになる。前半も面白いけれど、後半はさらに面白くなる。そういう意味では迷惑な女アンジーの物語だと言える。

    しかし、アンジーではなくサラと付き合っているウィルの苦悩。サラの苦悩。こちらもかなり読ませる。

    「母親のいない子供にかけられた呪いね。わたしたちは、自分が傷つける相手に慰めてもらおうとするんだわ」



    ※以下自分用ネタバレ

    別の選手ルーベンの妻ジョーはアンジーが捨てた娘。夫から暴力を振るわれている。ジョーを逃すために、アンジーは死んだ振りをし、ジョーも死んだことにする。

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    2020年03月17日
  • 貧乏お嬢さま、駆け落ちする

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    貧乏お嬢さまのシリーズも10作目。
    佳境です!

    ジョージーは公爵令嬢だが、一文無し。
    1930年代当時では、身分が高すぎて仕事に就くのも難しく、やり繰りに苦労していました。
    恋人のダーシーもなかなかはっきりしなかったのですが、ついに…?

    前作の終わり、ダーシーの車に乗ったジョージー。
    目指すは駆け落ち結婚!
    ところが吹雪の中、立ち寄った町で思わぬ事件を知ることに。
    ダーシーの父親が殺人容疑で逮捕された?!

    ダーシーの父親キレニー卿は、アイルランド貴族。
    先祖から伝わる城をアメリカの富豪に売り渡し、自分はそこの厩舎の調教師という役割に甘んじていました。ところが、富豪が殺されてしまったのです。
    ジョージーに迷惑はかけられないと単身、故郷へ戻ったダーシー。
    ショックを受けつつも、ショージーもすぐ後を追い、力になる決意を見せます。
    気難しい父親には拒否されますが…

    これまでほとんどわからなかったダーシーの家族の事情や、父親の人間像もわかり、話がドラマチックに進みます。
    華やかな大人の女性が飛行機で着陸して、空気を変えてくれたり。
    困り者の侍女クイーニーにも、良いところがあるとわかったり。
    推理の部分と、恋愛と、ユーモアと、配分良く盛り上がり、面白く読めました☆

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    2020年02月18日
  • 贖いのリミット

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     さて自分としては珍しく順不同で最新作だけ齧っている捜査官ウィル・トレント・シリーズ。『ブラック&ホワイト』に継ぐシリーズ第8作は、ウィルの行方不明の妻であり過酷な過去をウィルが共有してきたらしいアンジーの事件。

     男性捜査官ウィルのシリーズとは言え、実際は彼を取り巻く個性派女性たちが持ち回り主役となるこのシリーズ。女性らしい感性と容赦のなさで惨憺たる殺人現場を軸に捜査と葛藤と闘いが始まる。心理戦と、暗躍する女たちと、ウィルを獲り合うサラとアンジーというデリケートな恋愛模様にも深みというだけではない捻じれのようなものを感じさせるこの作者独特の世界観を感じる。

     事件現場はプロバスケットの花形選手に集まるマネー軍団の企画する新しい城の工事現場で幕を開ける。血みどろの工事中巨大ビルで発見された元刑事の死体。さらに刑事を取り巻く夥しい血液は、行方不明となっているウィルの妻アンジーのもの。

     現場捜査だけで一冊の小説の厚みになるほど、時が進まないのが、あたかもパトリシア・コーンウェルの検屍官シリーズみたいで、アメリカ女性作家のパターンなのかな、と感じる。とりわけ女対女のウィルの取り合いに関する心理戦、これに巻き込まれるウィルと彼の過去、と言ったところで、ストレートな時間軸の物語ではなく、作者の描こうとしているのは、彼らの棲む地軸や時間軸における世界観とその深みであるかに思われる。

     家族、血縁、そして過去。すべてはウィルやアンジーの置かれた虐待児童という過去に根差しつつ、そういう世界悪を造り出している支配階級、資本家ども、そして心を病んで暴力衝動に体や心を毒されたスポーツ界のスターたち等々、アメリカの陰影を抉り出そうという試みが見える。

     そして前半と後半で物語がでんぐり返りを見せるのだが、事の真相はさらに深く、昨今ではフレンチ逆転ミステリーのピエール・ルメートルを思わせる仕掛けで最後には読者を驚かせてしまう。やや強引な嫌いはあるものの、犯罪現場を料理してデザインしてメディアまでも化かしてしまう荒業プロットには正直度肝を抜かれた。

     残酷な暴力シーンや、有象無象のあまりよろしくない人物たちの人間関係図が描きにくいところが抵抗となる読み物ではあるが、どこにも作者の謎の伏線が仕込まれている超級のミステリーであることは確かである。重層構造で、なおかつとてもボリューミーな700ページという重量級エンターテインメントをご賞味あれ。

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    2020年02月12日