罪人のカルマ

罪人のカルマ

小説・文芸
1,303円 (税込)

6pt

捜査官ウィルVS連続殺人犯(実父)!

「壮絶なラストまで、一気読みの迫力」北上次郎(本書解説より)

MWA賞、CWA賞ダブル受賞作家。〈ウィル・トレント〉シリーズ最高潮!

女子大学生の失踪事件が発生。特別捜査官ウィルはなぜか捜査から外され、忌まわしい事実を知らされる。40年以上前に凶悪な連続殺人事件を起こし、終身刑になった実の父親が仮釈放されているというのだ。やがて発見された女性の遺体には見るも無惨な拷問の痕があり、それはウィルの父親の手口と酷似していた――。1975年と現在、ふたつの事件が交錯するとき、戦慄の真実が浮かびあがる!

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罪人のカルマ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    「彼女達が闘った時代」と
    「主人公の生い立ち」の話

    ウィル・トレントシリーズ6作目
    現在で起こった女性の失踪事件と
    過去1975年に起きた失踪事件の二つの時間軸で進む。

    現在では、捜査に加われず鬼上司アマンダの圧力、謎の行動に戸惑うウィル
    そして過去では、警察官として下っ端で気弱なアマンダ(おっ!)と現在のウィルの相棒フェイスの母親イヴリン(破天荒)がバディを組んで捜査にあたる。

    警察内での人種差別、性差別が強く、行く先々で「女は引っ込んでろ」と罵られる。またアマンダの父は同じく警察官であり娘の行動を束縛、仕事でも人種差別的な言動で恨みを買う人物が多く、娘というだけで二重に苦しむことになる。

     読んでて戸惑った。なぜこんなすぐに泣き出しそうな女性が、冷酷な鋼鉄の捜査官になるのか…想像がつかないからである。
    どんな圧力にも屈しない、いや屈するけれども「自分達以外の誰が救えるのか?」という想いに従い進んでいく。

    そして両方の事件に絡む「ウィルの父」の影、主人公の生い立ちがようやく明かされる。
    まさかそういう過去があったとは…過去と現在を対比して読むと重みが増す場面が多く、楽しめました。

    (アマンダ達とは別の)女達の戦いも、始まったばかりなのかも…
    終わり方、ゾクッと来ました。

    0
    2021年01月20日

    Posted by ブクログ

    今まであまり親近感もなく、好意的にも見れなかったアマンダのことが、すごくいい印象になりました。今作では、現在パートとアマンダの過去パートを行ったり来たりしてストーリーが進行し、特にアマンダの過去パートは、1970年代半ばで、女性への差別意識と黒人差別が色濃くあるる時代。この若かりしアマンダとフェイスの母親のイヴリンの2人の活躍が新鮮で、すごく親しみがわきました。この過去からどのように現代パートにつながるのかに注目でしたが、なるほどそういうことかと、いい読後感を味わうことができました。そして最終盤は、またまた気になる終わり方。次にどうつながるのか楽しみです!

    0
    2024年05月06日

    Posted by ブクログ

    ウィル・トレント・シリーズ、6作目。

    ウィル・トレントは、ジョージア州捜査局の特別捜査官。
    今回は、彼の出生に関わる重い秘密が明かされる回でもあるのだが。
    ウィルの上司のアマンダと、その同僚だったイヴリンの若き日の話がかなりの比重を占めます。
    女性警官二人の物語というのは珍しいので、こちらがポイントかと。

    ウィルは長身で金髪、穏やかで大人しい性格。頭はいいのだが識字障碍を抱え、それをごまかしながら何とかやってきた。
    施設で育ち、里親を転々とし、どこか影があるので、潜入捜査を得意としていたこともある。
    凶悪な殺人事件が発生したが、なぜかウィルは捜査から外される。
    それは、ウィルの実父が出所しているからだった。

    40年さかのぼって、1975年。
    アマンダは小柄で、若い頃は現在とは別人のように動揺しやすい。とはいえ、全てを面に出すわけではない。
    謹厳な警察官の父親に育てられてきたからだ。
    イヴリンはなかなかの美人で大胆、アマンダと気が合うようになります。
    男社会の警察で、それでも女性が少し増えかけてきた時代。
    署内の偏見をかいくぐり、町では柄の悪い連中と渡り合う日々。
    そこで遭遇した恐ろしい事件で‥

    ウィルにまさかこんな過去があるとは。
    子どもの頃は実父の犯罪を知らないでいた点もあり、それだけは良かったという気はしますが。
    アマンダとは運命的な出会いだったのですね。
    アマンダは内心、我が子に抱くような激しい愛情を抱きつつ、その執着をそのまま表に出すわけにもいかない、という葛藤があるらしい?
    姿を消していたアンジーの影が、最後にそこに現れる。
    カリン・スローターはすごい。

    0
    2023年08月21日

    Posted by ブクログ

    ミステリともサスペンスとも言えない構成のように感じて(途中で中断して猿の罰の方を読んでしまった)読み終えるのが遅くなったけれど、結末の展開は好きだったかな。アマンダとイヴリンの若い頃が描かれてて、いままで好きになれなかった2人にもこんな時代があったんだと思うと好感度上がる。とくにアマンダ。それならなぜウィルにいじわるをする?w
    結局ごみ箱に入れたのは誰ってことなんだろう…?
    今作は黒人差別にくわえてフェミニズム要素もあるので黒人や女性を差別していたいひとはまた怒る気もする。いつかフラットな世の中になるといいな。
    そしてアンジーがこわい。
    ひたすらサラが心配になる!
    みんな幸せになってほしい。

    0
    2022年03月14日

    Posted by ブクログ

    苦悩の刑事ウィル・トレント。女性の行方不明、殺人事件の捜査の過程で、殺人犯として刑務所にいるはすの自分の父親と手口が似ていることに気づく。そう、父親は仮出所していたのだ。まさかあの男が・・・1975年のアトランタ警察。現在はウィルの鬼上司であるアマンダは当時は駆け出しで、しかも女性はひどく差別されていた。同僚のイヴリンとともに男性刑事たちが自殺と断定した売春婦の死亡事件を調べる。現在の事件と関係があり・・・

    非常にややこしく、読むのに時間がかかってしまった。「小説宝石」で書評家北上次郎氏は2018年の翻訳ミステリーとして1位にしていたけれど、ややこしさがやや得点を下げる。(ややこしいと思うのは私の頭脳の問題か)

    しかし、70年代の警察。セクハラやパワハラは日常茶飯事。真っ当な捜査をしようとしても、妨害される。この時代にアトランタで女性刑事をしていたら、さぞかし毎日濃い苦渋を舐めていただろう。

    アマンダとイヴリンの戦いの方が、平行して描かれる現在の事件よりも読ませるようか気がする。

    0
    2019年01月23日

    Posted by ブクログ

    良い意味で米国小説らしい重厚な内容。親子関係、恋愛、性差別問題、種々のテーマが自然に提示されていて日本の小説では味わえない濃密な読み応え。

    0
    2018年09月12日

    Posted by ブクログ

    カリン・スローター『罪人のカルマ』ハーパーBOOKS。

    ウィル・トレント・シリーズの第6作。相変わらずの切れ味の無さ。解説で北上次郎が絶賛しているが賛同しかねる。切れ味の無さは毎度のことなのだが、それでもカリン・スローターの新作にはついつい手を出してしまうから不思議。

    女子大生失踪事件が発生し、特別捜査官のウィルは何故か捜査から外され、空港警備に回される。40年前に発生した連続殺人事件と失踪した女子大生の他殺体の犯行手口が酷似。果して……

    またまた警察組織のゴタゴタと男女の色恋沙汰にページが浪費され、下手な翻訳も相まって読みにくいことこの上ない。

    0
    2018年07月01日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    このシリーズで一番面白かった。そろそろ読むのやめようかと思ってたけど、本書がすごかったし、最後のアンジーにゾクっとしたので、次も買わないと。
    アンジー好きだわ。悪い女。

    1970年代の2人の女性刑事の友情と活躍が最高に楽しかった。だからこそ、現代のあっけないラストに肩透かしだったけれど、その後のアンジー。凄いよアンジー。

    キティがウィルがまともに育ったとか言っていたのが皮肉でいい。特に前作で本物の母親に育てられなかったことスネ倒した奴が犯人だったから、本当の親とは離れたことで今のウィルになったことのアンビバレント。

    そして、ウィルを見守ってきた上司、ケアマネージャー、女性判事たち、みんな女性。あの時代をサバイバルしてきた人たち。強くて優しい。

    ある意味、ウィルのハーレム展開なんだけど、男性読者はちっとも羨ましくないだろうねw

    0
    2021年05月23日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    シリーズ第6弾。今作も迫力満点。誘拐事件とウィルの父親の出所という現在のパートと、40年前のアマンダとイヴリンの若かりし頃の捜査。その二つのパートからなる今作。その二つが徐々に交わっていくのだけれど現在のウィルの感情の動き、父親の影、なにかを隠されているという不信。それだけで面白いのに40年前のパートはもっと面白い。アマンダとイヴリンが今以上に女性差別が強くある時代に警察で働いているということ。恐怖に遭遇しながらもそこに向かっていく姿、少しでも男たちに認めさせようとする姿。その強さ。前作同様に女性の強さが存分に描かれている。この二つのパートのなかにはウィルの、アマンダたちの強く大きな感情がある。シリーズの集大成のような作品。謎解きの面白さとさらにその奥にあるウィルたちの想い。ウィルのこれまでが見えきた今作。そしてこれからが気になる。早く次作が読みたい。

    0
    2018年07月20日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    昔の回想が長くて読むのが大変だった。
    アマンダがそこまでウィルに関わっていたとはびっくり。
    アンジーからは逃れられないのか。。。?

    0
    2021年03月01日

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