田辺千幸のレビュー一覧

  • 貧乏お嬢さまの危ない新婚旅行

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    いろいろ苦労した結婚式も終わり
    ふたりは新婚旅行へ!
    ダーシーは植民地ケニヤを考えているらしい。
    それを耳にした王妃はまたジョージーに
    現地にいる皇太子の監視を依頼してきた。
    そして、ダーシーも実はまた何か
    任務を抱えて現地入りしたことがわかり…。

    1935年当時、まだこんなに苦労して
    飛行機旅行していたのが不思議だけど
    クリスティーの小説でもそうだもんなぁ。
    今回は、ほぼ普通に新婚旅行記。
    一応「いけやかないやつ被害者」だが
    いつもほど熱心に犯人探しはしない。
    さすがに新婚旅行だから
    ダーシーもずっと一緒にいるしね。
    お幸せってことで。

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    2024年10月08日
  • 貧乏お嬢さまの結婚前夜

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    ようやく結婚に向かって進み始めた
    ジョージーとダーシーだが
    新居を探して一苦労。
    もと養父が留守中の屋敷を譲ってくれるという
    気前のいい話に、さっそく飛びついた。
    だが、ひとりで乗り込んだ彼女を待っていたのは
    やる気のない使用人たち。
    さらに何者かに命を狙われている気が…。

    いやいやいやいや(−_−;)
    ずっと海外登攀で留守だからって
    こんだけ内情のわからん屋敷、譲らんとって!
    最初はちょっと、いきなり現れた女主人に
    好き勝手言われたら私でも嫌だ〜と
    ジョージーより使用人に同情したけど
    そういう理由で嫌われてたわけじゃなかった。

    ベリンダのデザインした
    モダンなウェディング・ドレス
    想像で

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    2024年10月08日
  • 貧乏お嬢さまのクリスマス

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    ネタバレ

    イギリスの古き良きクリスマスを味わえるお話
    出てくる料理が美味しそう!
    実家の家族とは上手くいかないジョージーも、今回はお母さんやおじいちゃん、そしてダーシーと仲良くやっているのが見られて嬉しかった。
    将来の約束、これからの仕事の目処もついて、ジョージーの活躍がますます楽しみ。

    0
    2024年10月06日
  • 貧乏お嬢さま、イタリアへ

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    またまた任務へ出かけたダーシーと離れ
    イタリアで過ごす友人ベリンダのもとへと
    向かうことにしたジョージー。
    結婚の許しを得る話をしに赴いた宮殿で
    王妃から「かの地で行われるパーティに
    参加してほしい」と頼まれる。
    ただのハウスパーティと思われたそこには
    ドイツ、イタリアの要人が来ており
    デイヴィッド王子も姿をあらわして…。

    いけすかないやつ被害者理論、復活。
    なんたってジョージーのママを脅迫してたもの。
    というわけで、ママも容疑者に浮上して
    2作続けて身内の危機にあせることに。

    ちゃんと物語内時間は進んでいるので
    ますます暗い影が見え隠れするようになった。
    ドイツ人の恋人とママの関係も心配

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    2024年10月01日
  • 貧乏お嬢さま、駆け落ちする

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    王家の許しを得ずに結婚だ!と
    駆け込み結婚で有名な村に向かう途中
    ダーシーの父親が殺人容疑で捕まったと
    新聞報道で知ってしまったふたり。
    取り急ぎ地元に戻ったダーシーから
    「父親が罪人」だからと絶縁されたところで
    おとなしくしているジョージーではない。
    途中で味方になってくれそうな
    亡命ポーランド女性ゾゾとも知り合い
    単身アイルランドに向かうのだが。

    話としては最初から登場していた
    ダーシーの不仲な父親がようやく登場。
    なかなかに偏屈なオヤジさんです。
    でも、近くに住む親戚夫婦は
    いい人みたいで良かったわ〜。

    今回こそは全力で事件解決に当たりたいけど
    めずらしくネガティブモードの
    ダーシー

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    2024年10月01日
  • 貧乏お嬢さまと時計塔の幽霊

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    帰国後また住まいを転々とするジョージーは
    王妃から結婚する息子の花嫁のお世話係として
    宮殿で寝起きする計画を持ちかけられる。
    ただし、その宮殿は幽霊が出るとの噂つき。
    おびえるクイーニーをつれて乗り込んだ彼女は
    さっそく宮殿内で花婿の元恋人という
    不都合な死体を発見してしまった…。

    あら、今回は被害者が早めに出たわ。
    (一番いけすかなくもなかった)
    でも、結婚式前だから
    秘密裏に調査しなきゃだし
    花嫁のお相手もしなきゃだし
    てんやわんやなジョージーなのでした。

    ダーシーは後半で登場。
    被害者の関係者として名前が上がっていて
    心穏やかじゃないジョージーに
    冷たくされまくり( ̄▽ ̄)
    最後にな

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    2024年10月01日
  • 貧乏お嬢さま、ハリウッドへ

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    事実上の夫と離婚するため
    渡米すると言い出した母について
    大西洋を渡ったジョージー。
    ところが船上で宝石盗難事件が発生。
    ジョージーのペンダントも被害に遭う。
    落ち込む彼女の前に現れたのは
    宝石泥棒を追っているダーシーで…。

    毎度ダーシーの登場理由を捻り出すなぁ。
    そのあと、船上で旧知の映画監督に誘われ
    一行はハリウッドに移動します。
    第二次大戦前の華やかなりし銀幕の世界。
    そうか、このシリーズって
    一番いけすかない登場人物が
    事件の被害者になるんだ。

    だいたい半分くらいまでに
    周囲の人間関係などが描かれて
    後半がミステリ要素強めってパターン。
    お約束も慣れてきて
    ますます楽しめるようにな

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    2024年10月01日
  • 貧乏お嬢さま、恐怖の館へ

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    やっぱりラノク城に戻りたくないジョージーに
    王妃から仕事の依頼が舞い込んだ。
    王妃の知人の公爵未亡人が
    オーストラリアから呼び寄せた跡継ぎの青年に
    英国貴族マナーの教育係をせよという。
    渡に船と乗り込んだジョージーだったが
    公爵家は家庭内の問題が山積していて
    雰囲気は見事に険悪。
    そして元公爵が死体で発見される!

    今回はその青年を連れてきたのが
    ダーシーでした(^_^)
    手を変え品を変え。いろいろ考えるね。

    ラノク城よりよっぽどお貴族様っぽい
    暮らしぶりと食事が見られた巻でしたね〜。
    夕食のラインナップとか、英国っぽい♪
    あと食後の降霊会も英国っぽい(笑)

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    2024年09月24日
  • 貧乏お嬢さまのクリスマス

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    ラノク城で迎えるクリスマスを回避するため
    小さな村で開かれるハウスパーティの
    手伝いに応募したジョージー。
    出迎えてくれた夫人や娘は優しい人たちだったが
    次々とやってくる招待客は
    ひとクセある老若男女ばかり。
    しかも村の近くで主人の脱獄騒ぎがあり
    毎日不審な死が続くに至って
    平和なクリスマスの休暇にも暗雲が。

    おお!
    ついにダーシーの係累が登場。
    少なくとも身元は本物でしたのね。

    古き良き英国のクリスマスが描写されていて
    それを読むだけでも楽しかったです。
    結構いろいろパーティゲームとかするのね。
    それにしても英国風のクリスマスを
    過ごしにきたくせに何かと難癖つける
    アメリカ人家族にはイラ

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    2024年09月24日
  • 血の魔術書と姉妹たち

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    たまたま本屋さんで見かけて装丁に惹かれて値段を見ず購入
    なかなか導入部分は集中できず。半分過ぎたくらいからクライマックスまではあっというまで面白かった。でもありがちな人物像かなあ

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    2024年09月23日
  • 貧乏お嬢さまと王妃の首飾り

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    ネタバレ

    相変わらずトラブルに巻き込まれまくりのジョージアナ。ドジドジメイドのクイーニーをクビにしない優しさ(お人よし?)もあり、恋愛に対してあまりに無防備なところはハラハラするけど、応援したくなっちゃう。それが王妃様に頼りにされる一因なのかしら?
    おじいちゃんに会えたときの大喜びのジョージーが可愛かった。

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    2024年09月16日
  • 貧乏お嬢さまと王妃の首飾り

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    王妃様から、南仏ニースへ行き
    盗まれた嗅ぎ煙草入れを取り戻すよう
    内密の依頼を受けたジョージー。
    道中、あのココ・シャネルと知り合い
    彼女のショーにモデルとして
    出演してくれないかと言われる。
    王妃から借りたネックレスをつけると聞き
    嗅ぎ煙草入れ窃盗犯の成り上がり富豪と
    お近づきになれるかもと考えたが
    あろうことか彼女の首からネックレスも消え…。

    ダーシーが別の女子供と一緒にいるのを見て
    すっかり傷心のジョージーったら
    魅力あふれるフランス貴族の青年と
    ひと夏のアバンチュ〜ル!?

    義姉のフィグとの仲はますます悪くなり
    自由奔放な母親とは少しずつ仲良く。
    そんな変化もシリーズものならではかし

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    2024年09月11日
  • 忘れられた少女 下

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    ネタバレ

    初カリンスローター。一応単独でも読めるが、「彼女のかけら」という作品の続編らしい。あとがきから読む悪いクセのおかげで、主人公と母親のやりとりに「あぁ、前編絡みね」と納得できたが…その辺もうちょっと分かるようにしといた方が良いと思う。

    というようなちょっとした瑕疵がちょいちょい見受けられる。あだ名と本名、姓と名など呼称の混在も多くて誰が誰か分かりにくいとか。

    ストーリーは好みが分かれるところ、クソみたいな連中しか出てこないとか、残酷非道な扱いとか、そういうの耐えられない人は読みづらいだろう。でも緩むところのない緊迫した展開が全編続くのは読み応えバッチリ。

    とりあえず、前作は読んでみようと思

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    2024年08月29日
  • 節約は災いのもと

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    ネタバレ

    シリーズ4作目
    またまた殺人事件の捜査を任された警部補。被害者には詐欺の疑いがあり、株主達と揉めていたことが判明。今回も警部補の使用人たちが駆け回り操作を裏からお手伝い。しかし警部補の家計節約計画もあり捜査は難航…。

    途中まで作中にもある通り、情報が曖昧すぎて全容が全く見えてこなくてやきもきする。
    警部補がちょっと成長してた。でも最後は夫人にゴリ押しされて真犯人逮捕。

    フレッドを取り合う主人と使用人わらった。
    使用人達の過去も少し出てきてそこも気になる。

    骨髄トーストがすごく気になる

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    2024年05月09日
  • 幽霊はお見通し

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    ネタバレ

    裕福な夫人が強盗に殺され、またしても捜査を任される警部補。もちろん今回も使用人一同で情報を集め、警部補を事件解決まで導くことに。

    途中から完全に夫がクロじゃんと思うけど確信が掴めなかった。

    トマシーナとフィップスが不憫すぎる…。
    ハチェットがめちゃ有能。

    当時の労働環境はやっぱりホッジズ家みたいなのが普通だったのかな?

    警部補とジェフリーズ夫人の会話シーン好き。今回割と無理やり誘導しててちょっと笑った。

    後書きで次作のあらすじが出てきてとても気になる笑

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    2024年05月07日
  • 忘れられた少女 上

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    過去と現在が交互に語られるが、登場人物が重複するものの違ってしまっているので、なかなか馴染めない。母親出るまで、続編とも感じられず。

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    2024年05月07日
  • ざわめく傷痕

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    読みやすい文章だが、内容が猟奇的で「そこはさらっと」でなくかさぶたを剥くようにねちねちと陰湿に表現してきて、物語の内容というよりも、そのやり口が精神的に疲れた作品だった。
    十代の体の成長が著しいアングロサクソン系の人種は、心の成長が伴わないうちに体つきが大人になってしまい、その時期(幼くかわいらしい)が短い分、神聖化されていて、アジア人なんかよりは闇が泥濘化しているように思う。

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    2024年02月26日
  • 幽霊はお見通し

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    アメリカの作家「エミリー・ブライトウェル」の長篇ミステリ作品『幽霊はお見通し(原題:The Ghost and Mrs Jeffries)』を読みました。
    ここのところ、アメリカの作家の作品が続いています。

    -----story-------------
    使用人探偵団、主人には内緒で活動中!
    大人気ミステリ・シリーズ第3弾。

    新年早々、またも殺人事件の捜査を任されることになった「ウィザースプーン警部補」。
    裕福な婦人が殺されたのは、交霊会から帰宅した直後のことだった。
    今回も主人を陰で助けようとする「ジェフリーズ夫人」と使用人一同だが、このところメイドと馭者の仲が険悪で、捜査に支障が出かね

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    2024年01月04日
  • ざわめく傷痕

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    前作の記憶がなくて、トラウマが判らないのは、我ながら困ったもの。人物に寄り添えないのだが、読ませるのは確か。

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    2023年08月06日
  • サイレント 下

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    下巻では事件の真相が徐々に明らかとなっていくが、伏線と言える伏線が無さ過ぎて、製薬問題を無理に取ってつけた感じばかりが強く残る。サラが過去に一区切りを付けたという点でシリーズの転換期となる作品なのかもしれないが、昼メロばりの人間関係や終盤のベタな展開は些か興覚めする。前作でも感じたが、思いの外引き出しが少ない作家という印象が否めなくなってきた。今後、ウィルとサラのつかず離れずな関係を楽しめる自信少なし。今作以降、上下巻での刊行は取り止めになったようだが、確かにこの頁数で上下巻に分けられるとモヤモヤする。

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    2023年07月28日