田辺千幸のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネットの悪意は、悪とも思っていないんだろうけれど本当に怖い。
簡単に拡散されてしまう時代だからこそ、慎重にならなければいけないな、情報を正しく取捨選択しないとな、と改めて感じた。
ニーナに何があったのか?
の大筋は冒頭に大体分かる、が、中弛みする事なく読めた。
ニーナとサイモンの両親+警察側の目線で進んでいく。
ニーナの親は、ただがむしゃらに娘を心配し、真実を知る為に行動しているのが分かる。感情が行き過ぎて暴走してしまう事もしばしばあるが、それもニーナへの想いが根底にあるんだと理解できた。
対してサイモンの親はどちらも息子を心配しているというよりも、なんだか自分を、世間体を一番に考えている気がしてしまって、何とも言えない溜息が出てしまった。
そんな中、警察マシュー目線が、とても事件を俯瞰で捉えていてそこで上手くリセットされる感じが良かった。
スッキリとした終わりでは、決して無い。
映像化に向いている題材に感じた。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ傍目にはキラキラお似合いカップル、幼なじみのサイモンとニーナ。
サイモンの家の別荘で過ごした週末を境にニーナが失踪。サイモンは「ニーナとは別れた。ニーナを残し一足先に先に帰ってきたので知らない」と言う。。。
序盤の失踪をめぐる真相の不透明加減は『ゴーン・ガール』を彷彿とさせるサスペンス色強し。
次第にSNSでの情報発信、流言流布に翻弄される関係者達の憐れとも思える奔走ぶりが海外版『俺ではない炎上』のようだった。
とにかく登場人物(サイモンとニーナの親、家族達)のほとんどの言動が浅はか、軽率、後先考えない、頭の中は自分サイドのことばかりで心地悪い。
自分の子どもの将来、安否が掛かる状況なので四の五の言ってられないという焦燥感がもたらす言動の荒れっぷりはある程度の説得力はあるもののちょっとやりすぎ。
唯一、事件の解決を担当する刑事マシューの冷静な対応に心落ち着かされる。
そういう意味では安全地帯を設けつつ、ビターな感じを楽しませる狙った構図なのかもだけど自分的にはえぐみが勝ってしまった。
結末までのマンネリ感といい、結末の皮肉の力技加減といい、全体的に先行作品達の二番煎じ感が否めないかなー。
最後の最後の幕の閉じ方は乙な演出で好き。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ相変わらずカリンスローターのミステリー小説は惹き込まれます。
しかしながら本作、自分の読解力に疑問を持つほど時系列がとんでもなく分かりづらい上に、登場人物の呼び名が変わるわ、結果を明確に書かないわ、アマンダがウィルに明かす真実には含みを持たせているわで難解…というより読みづらい(心なしか翻訳も)。
アマンダとイヴリンの昔を知れたのは面白かったし、鉄の女も普通の人間であったことに安堵する。
不遇の時代が彼女たちを強くさせたのか。
さて、腑に落ちないのがジェーンの遺体とそれにまつわる描写です。
ジェーン殺害のみ、結果的にルーシーの兄ハンクの犯行であったことが明かされますが、なぜジェーンの遺体はアルスターの犯行のように赤いマニキュアを塗られ恥毛が刈り上げられていたのか...。
アルスターの犯行に見せかけたものかと思いましたが、一番最初に見つかるのがジェーンの遺体なので、アルスターの性癖をハンクが既に知っているのはいささか謎であります。
ちなみに、衝動的に殺害されたにしては凄惨で、そこまでの怒りを爆発させる暴力的な様子がハンクにはないことと、アマンダでさえ序盤にハンクが殺害するような人間には見えないと明言しているのも気になります。
納得がいかないので読み直すと、アマンダがキティに「ハンクとアルスターは共謀していたんでしょう?」と尋ね、否定はしなかったところに目が止まりました。
この共謀とは、ルーシーとキティの取り引きのくだりだと思い込んでいましたが、メアリー含め少女の監禁自体をふたりで行っていたということでしょうか。
キティの自白では、ハンクは自分の手を汚すのを嫌がっていたが、楽しんではいたと発言しています。
以下私が読み取った時系列を。
ここでも疑問が生まれているので助けてください...。
1974.7.某日
ハンクとルーシーの父が永眠。ハンクはルーシーに手紙を書いた。
1974.7.下旬(推定)
トレイがルーシーに兄からの手紙を渡す。
--この間にハンクとアルスターは出会った。--
1974.8.7(推定)
ハンクはジュースに接触し、キティに薬を売らないよう命じている。ルーシーには会っていない。
1974.8.15
ルーシーが連れ去られる。
1974.8.22(推定)
描写は無いがキティが連れ去られる。(ジュースはルーシーが消えた1週間後にキティが姿を消したと発言している。)
1974.10.15
ルーシーは監禁中。(出産周期を考えると妊娠したのは9月ごろ)
1974.11.15
メアリーが連れ去られる。
1975.4.15
ルーシー視点で「この間までの娘はいなくなった」と発言。→時系列で言うと先に拉致されたキティ?いなくなった=殺害されたわけではない?
「今度の子は泣いている」と発言。→時系列で言うとメアリー?しかし拉致されて既に半年は経っている。
抗うのをやめないと前の娘のように、そのまた前の娘のようになってしまうとルーシーは発言しているが、前の娘が誰を指すかは分からない。
1975.6.15
ルーシー出産間近。
1975.7.7
トレッドウェルに見せかけたハンクが署へやってくる。(行方不明の少女たちのことを話すジェーンに憤怒し、トレッドウェルの名を使い警察を動かし口封じを目論んだ。しかし失敗、のちに殺害。)
アマンダとイヴリンは、ホッジの命令でテックウッドにキティを探しに行く。ジェーンとジュースに出会う。
1975.7.11
ルーシー(ジェーン)遺体発見。
1975.7.12
ピートが解剖し、他殺・窒息死させたことがわかる。犯人はメッセージを送っている・犯人を引っ掻いた痕跡がある・マニキュアが塗ってあるとピート。顔を確認するとルーシーではなくジェーンだった。
ハンクが遺体確認をしたが、ジェーンの遺体を見てルーシーだと言った。
1975.7.14
ジュースがルーシー(ジェーン)を殺害した容疑で逮捕された。
1975.7.14
アマンダは留置所でジュースに会う。
2人目の遺体が出た。扼殺はされていない。マニキュアが塗られていた。堕胎している。遺体はメアリーだった。
1975.7.15
ルーシー陣痛。アルスターに従順な女の子がいる。→キティ?
1975.7.15
ユニオンミッションからトレイが消えた。(後に窃盗容疑で発見。何か犯行に関わる重要な描写かと思えばそんなことは別にない。)
アマンダとイヴリンは教会でアルスターに初めて会う。
1975.7.15
ルーシー出産。アルスターと格闘、逮捕。ルーシー死亡。部屋にいたアルスターに従順な女の子の描写は以降無い。→キティ? -
Posted by ブクログ
第一部が終わるくらいにようやく面白くなってきたー!ってノってきて、あとはもう一気に読み終えた感じ。
魔術書の設定が面白くて新しいのが出てくる度にへー!ほー!ってなったのでもっと色んな本知りたいな〜って気持ち。
んでロマンスはニコラスじゃなくてニックか!ってなったwww
ただなー両親ズの行動が明かされても(特にイザベル)納得いかんかったのとキャラ萌的なのは一切出来なかったのとで一回でいいなっていう
あとはやっぱリチャードの恐ろしさが足りなかった。ので最後の対面も恐怖や緊迫感といったものが薄くて物足りなかったんだよねえ。あと単純にあの2人の絆・・まではいかんくても信用、信頼感をもうちょっと時間かけて作ってあった方がよかったなーってのもある -
Posted by ブクログ
休暇中に山間の別荘を訪れた大学生、ニーナとサイモン。だが帰ってきたのはサイモンだけ。別れ話になり先に帰宅したと言うが、挙動不審な上、その後ニーナの姿を見た者はいない。謎が深まるなか、一方の親は記者会見で捜索を訴え、他方は息子を守るべく大金でPR会社を雇って対抗する。サイモンが殺した、自作自演だ、親が怪しい……憶測と誹謗中傷の嵐の先に暴かれたのは恐るべき真実で。
サイモンが語る、二人の最後の数時間に何が起こったのか、説明には矛盾が残る。ニーナの両親は警察に事情聴取を迫り、サイモンの両親は彼を守るために奔走。高額な弁護士とPR会社を雇い、容赦ないメディアキャンペーンを次々と展開。
やがて、非難と反論の渦に巻き込まれ、事実は忘れ去られていく。誰もがどちらかの側を選び、机上の空論や突飛な陰謀論、そしてニーナのソーシャルメディアから拾った美しい写真によって、この話は拡散していく。ジャーナリストたちが殺到。本質がどんどん忘れられていき、事実無根のスキャンダルで誹謗中傷される。人の嫌な面が表出してきて、何人かの自己中心的な考え方に、かなり苛立つ。
三人称で各登場人物が語る形式。それぞれが見えている部分、考えている部分しか書かれていないため、全容はなかなか見えてこない。但し、邦題の問いかけに対する答えはかなり早めに明かされる。
映画化が企画。