田辺千幸のレビュー一覧

  • グッド・ドーター 下

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    ネタバレ

    犯罪者の弁護士を父に持ち、理不尽な理由で母を殺され、自身も被害を受けた姉妹の人生と家族再生の物語。犯罪被害者の思いが加害者に味方する者への怒りに変わることの怖さと世間の見方の影響について考えさせられるとともに、心身とも傷つけられた姉妹が人生を取り戻す道の遠さに悲しさを覚える。推理小説の体裁ではあるが骨太な家族小説である。

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    2023年04月03日
  • 忘れられた少女 下

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    長かったー
    彼女のかけらの続編とは気付かなかった
    ナードとかチーズとか、名前と愛称が混乱して覚えにくかった
    過去と現在との行ったり来たりも混乱気味
    最後には落ちるとこに落ちたけど、この長さは過程を楽しむ人にはいいのかな
    テンポが乗り切れなかった

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    2023年02月02日
  • 忘れられた少女 下

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    カリン・スローター『忘れられた少女 下』ハーパーBOOKS。

    『彼女のかけら』の続編。

    意外な真相。意外な犯人。しかし、全てが明かされる過程が今一つ面白くない。大風呂敷を広げるだけ広げて、そういう回収の仕方かとモヤモヤ感だけが残る。そして、誰もが不幸のままの小説ほどつまらないものはない。

    そもそも新人保安官補がいきなり38年前の殺人事件の真相を突き止めるなど有り得ないことなのだ。それでも小説にするなら、それなりの仕掛けを用意すべきである。

    判事脅迫事件を捜査するアンドレアはレナード・バイブルと共に自殺が相次ぐ不審な農場に目を付ける。そんな時、農場で新たな女性の自殺死体が見付かり、農場に

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    2023年01月24日
  • 巡査さんと超能力者の謎

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    ドルイドについていろいろと知れて面白かった。ワトキンスさんとの相棒が解消したかと思いきや、まさかのヒューズ警部とコンビを組んだり、エヴァンズの忍耐強さはなかなかのものだと思う。
    ベッツィの正式な名前がエリザベスとわかったんやけど、略称がベスじゃないのね。ウェールズやから??
    エヴァンが快適な下宿から初めての一人暮らしを始めたのは進歩やと思う。意外と行動力があるのねー。バイクの運転もカッコいい。

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    2023年01月09日
  • 巡査さんを惑わす映画

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    新しい手法チャレンジするのってすごくいいと思うんです。が。いつも通りに感じるのもまた面白い。
    今回はベッツィが無垢で無謀な女の子を全身で演じてて、まあ、可愛らしかった。老婆の仮装で編み物を編みながら登山するとか、後から振り返ったら耐えられないレベルの恥ずかしさだと思う。
    今回は相棒のワトキンス刑事とも捜査できず、1人で孤独に聞き込みをするのが寂しい。
    今回は事件が起こるまでがすごく長くて、ラストの解決含めてあまり推理は見られなかった。
    1番の見せ場は墜落された爆撃機が湖面から浮上するシーンだったかも。ロマンですねー。

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    2023年01月09日
  • 巡査さん、合唱コンテストに出る

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    ウェールズの伝統的な合唱コンテストに出演するため、村の人たちが歌の練習を始める。そこへ、休暇中のオペラ歌手がボランティア出演するってところからいろいろと物語が進んでいくんですが。
    このコンテストかなり面白そう。男性合唱団の合唱だけでなく、詩吟コンテストやちびっこダンス大会もあるみたいで、屋台や簡易パブも出ててお祭り騒ぎ。
    解説的な描写はあまりないんやけど、3日続くらしいし、ウェールズの各地で行われてるみたい。
    普段は仕事してるおじさんたちが、仕事終わりに集まって、歌を歌ってるなんて日本ではちょっと驚かれそうな文化!
    この話でエヴァンの過去の女性関係も匂わせてきてるので、そこにもっと興味を持つべ

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    2023年01月04日
  • 巡査さんと村おこしの行方

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    ウェールズの田舎町スランフェアで古代遺跡がみつかった!?
    そんなちょっとワクワクする展開から始まったけど、気のいい大佐が事故に見せかけて殺されたなんて!またまた事件ですよ、駐在さん!
    エヴァンがラガー体型の好青年ていう描写があって、イメージしやすくなった。(表紙のイラストがなんだか合ってない気がしてた。)
    今回はロンドンにも捜査で訪れてるので、ウェールズ訛りの主人公がコックニー訛りを揶揄してる感じがイギリスっぽくて好きだなぁ。
    ラストの犯人を追い詰めるシーンはほんとに身の危険を感じたので、警察官の大変さが伝わった気がする。

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    2023年01月01日
  • 巡査さん、事件ですよ

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    イギリス ウェールズの小さな村でおこる殺人事件に村で唯一の警察である巡査さんが巻き込まれたり、首を突っ込んだり。
    コージーにお約束な恋の鞘当ても勿論あるし、美味しそうな食事風景は少し少なめだけどちゃんとある。
    おせっかいな年上女性も盛りだくさんだけど、素朴な村の子供たちがすごく可愛らしい。
    ミステリの方もミスリードがふんだんにあって、足で捜査するタイプの探偵役が丁寧に謎を解いて行くのは現実味があった。

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    2022年12月29日
  • グッド・ドーター 上

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    父親が日本でいう公選弁護士をやっていて、「極悪犯罪人の味方」「あいつが弁護したせいで、犯人は出所してきた」など、いわれのない恨みを買い、家族に危険を与えて来た。普通はさ、弁護士自体をやめるか、扱っている客層を変えるかするべ。このおっさん何かあやしい。母親は事件で殺され、娘二人も弁護士。おかしい。何がトラウマが癒えない。。。アホかこいつら。多分上巻だから伏線を撒き散らすのが目的だと思うが、こういう歪んだ人たち、実は嫌いじゃない。下巻どうする?読むか読まないか。

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    2022年08月22日
  • 凍てついた痣

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    日本で翻訳されていなかったサラシリーズの2作目。読み進めていくうちに「そっか、ウィルは出てこないんだ…」と寂しい気持ちに。
    ジェフリーがひどく嫌なやつでサラも微妙。
    2人のやりとり見ててつらい。
    レナしんでほしい。
    みんな嫌なやつ。
    前作みたいな残酷な描写はなく、話は読みやすくてなかなか面白かったけど、う〜ん風呂敷の畳み方はかなり雑かな…
    なんで翻訳されてなかったのかちょっと納得

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    2022年06月20日
  • 贖いのリミット

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    アンジー回
    アンジーが苦手なのでところどころ読むのが退屈だった。それでもしつこくしつこくアンジーの内面の描写を見ているとだんだん同情してきてしまう。
    カリンスローターの著書をいくつも読んでいるけれど好きな女性の登場人物が1人もいない。みんな性格がひねくれていて、かといって個性的でもない。基本的な女性の弱さと強さをもっているだけ。好きになれるひとがいない。男性は興味深いひとが多いのになー。
    今作は文字を突然太くしている部分がある。引用やなんらかの記述の描写ではなくて、ほんと突然。なんの意図かわからないけど、子供向けのホラー本っぽくなって冷めるからやめてほしい。
    とりあえず読み終えられてよかった。

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    2022年04月02日
  • ざわめく傷痕

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    スケートリンク前でマークに銃をむける少女ジェニー(サラの患者)のシーンからはじまる。あー、レナを好きになれない。この巻ではサラもジェフリーもいまいちピンとこなかった。やっぱりウィルトレントを呼んできて欲しい。それにしてもカリンスローターの翻訳は誤植が多くて落ち着かない。そういえばジェニーはなんで射撃がうまかったんだろう。見逃したかな。終わり方もモヤモヤ…。でも読めてよかったです。

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    2022年02月26日
  • グッド・ドーター 下

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    ネタバレ

    上巻よりも良かった。ハッカビーなんだろ?と思っていたら…。その後は予測ついたけど、後半は面白かった。

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    2022年01月30日
  • 誠実な嘘

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    ネタバレ

    CL 2021.11.6-2021.11.11

    アガサが子どもの頃から不幸すぎて辛くなる。
    そもそも教会の長老に妊娠させられた時に大人が正しい対処をしていたら違った人生になったろうに。
    せっかく結婚しても子どもが死んでしまったことで別れることになり、その後の人生が決まったんだろうな。
    子どもを望んでも授からない話は辛くなる。

    こっちのサイラス・ヘイヴンのほうが断然魅力的。

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    2021年11月11日
  • グッド・ドーター 上

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    裏カバーを先に読む習慣だもので・・が、実際の筋は首をかしげる~法廷劇か家族問題か・・はたまた

    冒頭の「住居の焼失~母親の惨劇」はくっきりと姿を現すのだが、そこから妹が陽になったり陰になったり。その立ち位置関係はともすると姉が入れ替わる。
    弁護士の父親は善悪が判別せぬが、街中の嫌われ者(被疑者、被告人を除き)

    姉妹にとっても父親の立場がよく見えぬが、はっきりしているのは、亡くなった母親の影が巨大である事。精神世界を相当に支配していた感があり、そこから敷衍して行くメンタルの問題も絡んでいく。
    英国ミステリーと大きく異なり、米のミステリーはとにかく「警察の在り様」が暴力的。ともすると似たテーマの

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    2021年10月13日
  • グッド・ドーター 下

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    下巻です
    読んでいて、この作者はどこまで女性に試練を与えるのだろうと思います
    上巻からあるシーンが繰り返し何度か出てきます
    家に押入った暴漢が母親を銃殺し、二人の姉妹が外に連れ出されて、姉は撃たれ妹は隙を見て逃げると言ったシーンです
    このシーンが出てくるたびに鮮明に、詳細に、残酷になってくるんです
    それがスローターの筆力なのですが、このシーンが出てくるたびに心がざわつきます
    そして何度もこのシーンをなぞりながらもクライマックスに導くところは流石です
    本来のハッピーエンドとは違うかもしれませんが最後は落とし所のつく結末にホッとします

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    2021年09月01日
  • グッド・ドーター 上

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    これはシリーズものではなく上下巻で完結

    この作者はどこまで女性と子供を痛めつけるんだろう?
    正義を貫こうとする弁護士の家族に起こった事件から始まる
    火炎瓶を投げ込まれて家が焼失した為、町から離れた一軒家に引っ越して間もなく、母親は銃で頭を撃ち抜かれ、長女は畑で撃たれて埋められ、次女は森に連れ込まれたが際どいところで逃げて隣の家に駆け込む…
    といったショッキングな出だしから物語は始まる

    今作に出てくる女性は皆、不器用で何かを抱えている生き辛さに支配されている
    典型的な男尊女卑の世界がこの中にある
    読んでいくうちにもどかしさやジレンマを感じるのは私だけではないだろう

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    2021年08月16日
  • ざわめく傷痕

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    グラント郡シリーズ第二作
    事件の凄惨さはいつもながら…読むのに力がいるしんどさ…

    現在続いてる別のウィル・トレントシリーズでは、三作目からヒロインとして登場するサラ・リントンが主人公です。

    あとがきでも書かれてましたが、現在の話ではサラは落ち着いた印象ですが、今作では感情で動く若々しいサラにちょっと戸惑いますね。(今の落ちつき具合は、うっすらと察してますが、この後色々とあったんでしょう…)

    いや、ほんと前作で被害にあったレナの苦悩具合とか…
    レナはウィルのシリーズ(現在)の方でも色々とあって…もうどう捉えたら良いのか…戸惑うことばかり

    ロマンスとサスペンスで、扱う事件が重いので「コレ面

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    2021年07月18日
  • ざわめく傷痕

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     本書はグラント郡シリーズ『開かれた瞳孔』に続く第二作である。現在の人気シリーズであり今も続くウィル・トレントのシリーズに、三作目から登場しレギュラーとなっている医師サラ・リントンの過去の、それも二十年前ほども前の過去シリーズなのである。このグラント郡シリーズは、第一作『開かれた瞳孔』が先年改めて再登場したということで、過去シリーズも改めて翻訳されるようになった珍しい運命を持つシリーズなのである。

     年間、二、三作品の勢いで、過去作と新しい作品が邦訳出版されている海外作家は、あまり思い当たらない。翻訳作品は、売れる見込みがなければ打ち切られることの多い現在、一作限りで過去に打ち切られたこのグ

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    2021年05月21日
  • 貧乏お嬢さまの危ない新婚旅行

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    イギリスの植民地、ケニアへのハネムーン。そこでは退廃の貴族生活が繰り広げられ。。。

    今回はジョージ―もダーシーも、いまいちミッションの達成感がないのがちょっと物足りないですが、ようやく結婚できた二人がとっても落ち着いた様子になってほのぼのしました。何せずっと二人一緒にいられるしね。

    次作は11月に出る予定とのこと。楽しみにしています。

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    2021年03月31日