石川宏千花のレビュー一覧

  • てのひら怪談 見てはいけない【試し読み】

    ホラー要素あり

    まとまった時間がとれなくてもサクッと手軽に読めるうえに、良い意味で控えめに抑えられたホラーの描写なので、低年齢層でも安心して読み進めることができる作品だと感じました。人間って禁止された行為はなぜかやりたくなるという、危険な欲求の持ち主であることをなんとなく察せられる内容でした。
  • 死神うどんカフェ1号店 一杯目
    人生で1度だけ死にかけた主人公の前に突如現れた飲食店。そこの従業員の人間関係や生活環境などを知り、だんだんと主人公が人間らしい生活を送れるようになっていく物語。
    少しずつだが主人公の言動が生き生きし始めてとても良かった。
    服飾の説明が詳しく書いてあり、少し想像しづらかったがそれ以外は読みやすかった。
  • 死神うどんカフェ1号店 二杯目
    前回の続きだった。
    新たな人との付き合いを通して、その人たちの温かな思いが主人公の押し殺していた感情が呼び覚ます物語だった。
    少しヒヤッとした所があった。
    主人公が段々と人間らしくなっていって、嬉しかった。
  • 保健室には魔女が必要
    小高学年〜中学生向けかな?
    ルビあり、文字数少なめ、文字大きめ。
    その世代の子にはわかるのか、モヤモヤする表現が多め。

    主人公は中学校の保健室の先生でもあり、魔女でもある。
    タイトルからは、魔女はニュアンス的なものかと思ったら、言葉通り魔女だった。
    短編集でもあり、さくさく読める。
  • 保健室には魔女が必要
    どうも違うよなぁ、と思うことがあった。いじめに類することがあったときに、同レベルになるから放っておけというヤツだ。泣き寝入りと紙一重のその方法が、功を奏したところを少なくとも私は知らない。やり過ごすための命綱にはなったとしても、解決には到らない。
    この物語の魔女がそこに答えをくれた。
    その情報を冷静...続きを読む
  • メイド イン 十四歳
    インパクトのある表紙が気になって読んでみたけど、中身もよかった。
    ナチュラルボーン優等生の藍堂くん、すごく好感のもてる性格だな。周りを俯瞰的に見てて大人びてる。兎屋で相談したときは、あぁやっぱり中学生なんだなあと思ったりもしたけれど。
    彼にとっての浅窪くんは、透明人間でもステルスくんでもなくて、ただ...続きを読む
  • 見た目レンタルショップ 化けの皮
    最初の話は想像してた通りの話でありきたりだなーって思ったけど、後半の方の話は男女の多様性を感じていい話だと思った。登場人物のキツネだった時の話が曖昧に感じた。
  • 死神うどんカフェ1号店 五杯目
    僕は、希子とは違って将来やりたいことはあるけど、その道筋が全くわかんなくて、今の状況から考えるとそんなの出来るわけないって感じ。でもどうしても叶えたいなって思ってる。なんでも挑戦しようって姿勢で生きてるつもりだけど、思うように身体は動かなくて…。希子のように肩の力を抜いて生きるようになりたい。急がば...続きを読む
  • 空飛ぶくじら部
    起こっていることはぶっ飛んでるのに、主人公たちがその状況に慣れすぎているせいで、日常風に描かれているという新鮮なファンタジー。SFかな?

    鰐淵さんと犬走くんの幼馴染の関係がなんとも言えず好き。中学生ならではのきらきら感もあるけど、願わくばこのまま大人になっても続いたら面白いかもしれない。
  • 死神うどんカフェ1号店 六杯目
    ついに最終巻。月太郎とのお別れ、亜吉良の決断、希子と周囲との関係が変わってきたのも改めて感じられる終わり方だった。
    亜吉良が最後まで亜吉良らしくてよかった。また佐多くんたちと再会してほしいな。家族でも恋人でもない希子と亜吉良のやり取りも好きだった。もちろん、死神うどんカフェ1号店の面々も。
  • 死神うどんカフェ1号店 六杯目
    三田くんが話した事によって、その後の希子は佐多くんと増田さんと共感が出来るようになり、その存在にとても救われる気がします。
    希子に共感できる「人間」の存在を残した三田くんナイス。
    最後もすっと終わって、青春の一時だったんだなと思わせる物語でした。
  • YA! アンソロジー 告白
    5人の作家さんによる「告白」エピソードを集めた一冊。中高生の心の動きを鋭く綴った内容に、なぜかドキドキしてしまいます。お話しを読み終わるごとに、思わず「よかったね♪」とつぶやくのでした。
  • 死神うどんカフェ1号店 五杯目
    ときどきハッとなるような言い回しがでてきます。
    三田くんのご両親の話は、ぐっときました。
    6杯目にむけて徐々に物語が盛り上がっていっている印象をうけました。続きがきになります。
  • 死神うどんカフェ1号店 二杯目
    そう言えばそうだった。若いと言うだけでこんなに簡単に他人の悪意に巻き込まれてしまい得るんだよなぁと、読んでいて妙にリアルな感慨にふけりました。
    親が自分の子には出来るだけ良くないことが起きて欲しくないという気持ちがとてもよくわかります。
  • 死神うどんカフェ1号店 三杯目
    目黒先輩が困ってしまったという話の部分、妙にリアルでハッとさせられます。
    須磨さんがいて、本当によかった。
    この本を読んだ子達の周りにも、そういった大人が居てくれますように。
  • 死神うどんカフェ1号店 一杯目
    死神など現実離れした展開の中、2年前の事故での両親の反応など妙にリアルな部分が光って続きが気になります。
  • 二ノ丸くんが調査中 天狗さまのお弟子とり
    またやってしまった。
    シリーズ3作目から読むという失態。
    面白かったので1作目から読見直さなきゃ。

    都市伝説がテーマの連作短編集。
    中学年からいけそうなボリュームです。

    都市伝説がホンモノかニセモノかを
    二の丸くんが調査していく話なんですが、
    ホンモノの都市伝説の話、わりと怖い。
    これは怖い話好...続きを読む
  • メイド イン 十四歳
    蘭堂は、ナチュラルボーン優等生。ある日、体が透明な病気だという転校生のお世話係をすることになる。蘭堂の、きちんと真っ直ぐな生き方や、異質なものを排除しようとする、それも1人ではやらない弱い者達、「先生」と呼ばれる生き方をできる者。蘭堂と、包帯の外れた浅窪君との笑顔の姿を目に浮かべてしまった。面白かっ...続きを読む
  • 二ノ丸くんが調査中
    二ノ丸君は都市伝説を調べるのが好きな小学五年生。でも、主人公はちょっとアホっぽい今日太。でも、去年のクラスメイト女子にきゃあきゃあ話しかけられるとことか、多分運動できるイケメン系なんだろうな。今日太は二ノ丸君が変わってて面白いので絡んで行くけど二ノ丸君はつれない。けど、嫌がられてはいない。そして都市...続きを読む
  • 見た目レンタルショップ 化けの皮
    出てくる登場人物のほとんどが善人に分類される人が多かったので読後感はすっきりしていたが展開を予想出来る事などから少し物足りなさがあったのが残念。