【感想・ネタバレ】死神うどんカフェ1号店 三杯目のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

生きがいを与え合うような人間関係の輪が読んでいて心地よい、そして、三田くんがいろいろな意味で一歩踏み込んだ会話をするようになった3巻

①主人公2人の関係について
三田くんと希子さんの関係が絶妙だなとなんとなく思った。
・生身の人間では、希子だけが三田くんのことを正しく認識できる。(新しく人間関係を開拓していく可能性はある?)
・いろいろな場面で二人は価値観が似ていることが分かる。
・それぞれの男性性・女性性の違いが現れている。
・希子の親子問題を三田くんがフォローしたり、三田くんに負い目を感じさせないように希子が気遣ったりして、お互いに補い合っている。
・一人称小説で常に希子視点なので、三田くんが希子のことを実際どう思っているか、声と表情に現れた部分以外は明確になっていない。

なんか不思議な感じ。今後二人の関係どうなっていくんだろうなー。

②栄くんについて
人は必ず死ぬという事実が、生きていることの意味を消し去り、自殺未遂を引き起こすということ、不思議な感じがする。
半死人と向き合うことで死ぬことについて問い直したこと。無意味感を払拭するような人間関係に触れることができたこと。
生死も大きなテーマの一つなんだろうけれど、いろいろとバランスをとって描くのが大変そうな。
辻村深月『ツナグ』の文庫の巻末の解説に描かれていたことをなんとなく思い出した。

③須磨さんについて
お金を受け取るに値するかを見極めるための書類。借用ではなく投資であることを伝えて、金額の重みを意識させ、目の前で一対一の状況で書かせるという戦略。

それでもウソを書いてしまう人っていそうな気がする。ちゃんと負い目を感じて立ち去っただけ、良心が働く余地があったということなんだろうなぁ...

須磨さんが、まだ大人になっていない人たちを体と頭で守ろうと思うようになったのには、どんな理由やキッカケがあったんだろう。そして、どうやってその術を身に着けたのだろう。
_____
ということで、とかく登場人物が魅力的で惚れ込んでしまったので、一気に読めた。

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2016年08月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

前回の続きだった。
それに加え今回は、主人公が溺れた時に助けてくれた男の子が自殺を何回もしようとしていたことを知るところから始まった。
なぜ自殺をしようと思ったのか、またその男の子の担当の死神などが出てくるなど、重そうなストーリーかと思ったが、あまり重くなくてよかった。

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2023年02月02日

Posted by ブクログ

目黒先輩が困ってしまったという話の部分、妙にリアルでハッとさせられます。
須磨さんがいて、本当によかった。
この本を読んだ子達の周りにも、そういった大人が居てくれますように。

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2021年05月30日

Posted by ブクログ

少しずつ、でもたしかに、動き出す時計の針。
この世は喜びと感動に満ちている、できればそれらを感じる心を大切にしていたい。
キャラクターの個性がきらりと光る、三杯目も満点の食べ応えです。

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2021年01月03日

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希子の青いサマードレスが素敵。
今回は希子と亜吉良が助けた男の子、栄くんとのお話。死について考えてしまう時期って意外とみんなあるのかな。人はいつか死ぬ、ならどうして今生きているんだろう?正解はわからないんだろうな。
みんなの距離が縮まっていて読んでてほっこりする。風雅もなかなかいいキャラだった。目黒先輩と須磨さんも素敵〜。そして安定の月太郎…かわいい…!

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2020年11月22日

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今回登場する栄くんは、「死ぬ」ということへの恐怖のあまり、自殺未遂を繰り返してしまう男の子。
思い返せば私も小学生の頃、死ぬことってものすごく怖いことだと思ってた。
何があるわけでもないのに、「親や祖父母や兄弟、自分が死んでしまったら…」と考えてしまって、夜中に一人で泣くこともあった。
だから、今回の巻での三田くんの言葉は、ほっとさせられた。「今は死ぬことが怖くても大丈夫。そのうち平気になるよ」
今も怖いけど、子どもの頃ほどじゃなくなったのは確か。
自分の子どもも同じことを考えて、夜眠れなくなったりしてしまうかもしれない。
その時は、大丈夫、と言ってあげよう。

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2018年11月02日

Posted by ブクログ

シリーズ三杯目。
あの時助けた男の子の話。
心を閉ざしていた希子ちゃんが、変わっていく過程で、「生きること」を考えた前巻から「死ぬこと」を考える今巻。
死ぬことへの恐怖心は忘れてはいけないけど囚われてもいけない。

須磨さんはかっこいい大人。
しかしその須磨さんに対する希子ちゃんの考え方や対応の仕方も非常に好感。

表紙のサマードレスめちゃくちゃ可愛いな!

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2015年08月02日

Posted by ブクログ

シリーズ3作目。
今作は心揺さぶられる出来事が多かった。
希子がまたひとつ成長し、目黒先輩も一歩踏み出し、読み終えて清々しい気持ちでいっぱい。
1作目よりも2作目、2作目よりも3作目。読み進めるごとにはまっていく感じ。次作も楽しみです。

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2015年04月08日

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自分がこの物語にどんどんハマっていっているのがわかる(*^^*)今回は希子ちゃんが助けた男の子・栄くんが大変な事に‼(゜゜;)いつも人の気持ちを考えて動ける希子ちゃんは偉い(^o^)きっと須磨さんのような素敵なレディになるんだろうな(*´-`)二年間寝たきりの亜吉良はどうなるのか?月太朗がなぜペンギンなのか?四杯目で明らかになるのかな?(^.^)表紙のサマードレスを着た希子ちゃんステキ♪

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2015年01月07日

Posted by ブクログ

・死神の新キャラ、風雅くん登場。
・希子と亜吉良が助けた少年、栄くんが自殺未遂を繰り返していると聞いた二人は・・・
・今さらではあるが、主要登場人物の会話や行動がけっこう自然な感じする。意味ない会話が多いとこもいいかな。
・目黒先輩の今悩んでることは。
・みんなで海へ。
・表紙カバーはなんだかドレスアップしてる希子さん。作中でも着る。

▼死神うどんカフェについての簡単なメモ

【亜吉良/あきら】溺れそうになっていた希子を助け自分は意識不明の重体に。のはずだったが「死神うどんカフェ1号店」で働いているところに出くわした希子。中学生のときの同級生だが事故まで特に交流といえるものはなかったもよう。
【荒川】目黒先輩は「みつるちゃん」と呼んでいる学校での唯一の友人。あんまりいい感じの人物ではないが。
【一淋/いちりん】現役の死神にしてうどんカフェの店員。元気が取り柄、死神なのに。
【大和田】死神うどんカフェの常連さん。ものすごく庭の広い和洋折衷の豪邸を所有している。
【かまたま】死神うどんカフェ唯一の料理メニュー。希子にとってお守りのようなもの。誰かの一面だけを見て相手の全てを否定しかけたりしたらその人がかまたまを食べる姿を思い浮かべるつもり。それによって違った側面を見ようとすることができるような気がする。
【希子/きこ】主人公。高校1年生。もともと世話焼きタイプだが事故以来意識不明になっている亜吉良の状態は自分のせいだと思い内にこもるようになり高校では友だちをつくらないことに決めた。このシリーズは彼女の自己回復の物語なのだろう。
【希子の父】事件およひ亜吉良に関することで希子は父親の醜い部分を知り失望して心を許せなくなった。
【救急隊の逆バージョン的な組織】死亡予定のない者が死ぬときにも死神ダンスは見せなくてはならず人間界の救急隊の逆バージョン的な組織がそれに対応する。本当に直前にならないとわからないので常にバタバタしている。
【北村栄】→栄
【九嵐/くらん】死神を退職してうどん屋になった。なんとなくで運営していたが希子のアドバイスにしたがい店長となった。死神ダンスの名手で若い死神はだいたい彼のファンで復職を願っている。死神の仕事を邪魔している気もする。
【栄】川で溺れそうになっていたところを希子がなんとか岸に押し上げて救うことができた小学生(当時四年生で今は六年生と思われる)。元来理知的なところがあったが事故以来老成した感じになっている? 理由はわからないが自殺未遂を繰り返しているらしい。
【事故】はっきりと描写されてはいないがおそらく希子が中学二年生のとき、川で溺れかけていた子どもを救おうとするが自分も溺れかけクラスメートだった亜吉良がそれを救おうとし意識不明の重体となったというような経緯らしい。希子と亜吉良は同時に子どもを救おうとしていたのかもしれない。ちなみに希子と亜吉良にはほとんど交流はなかったもよう。
【しにう荘】死神うどんカフェの寮。古い住居を改築した。死神の「しに」とうどんの「う」でしにう荘。店員たちは広いリビングにたむろしていることが多い。
【死神うどんカフェ1号店】九嵐が仕事で行ったと土地で食べたうどんに魅せられ死神を退職し開いた店。かまたまうどんとカフェオレしかメニューにない。いずれはいくつも店を出せたらいいなといことでとりあえず1号店。偶然入った希子がその経営の甘さに呆れアドバイスしたりして少しずつ軌道に乗りつつある。九嵐を死神に戻そうとしている一淋や深海がいつの間にか取り込まれ、半死人である亜吉良も九嵐から「肉貸し」されて店員として働いている。希子は居心地のいいここで回復のとっかかりをつかめるか。もちろん自分のせいで半死人になっている亜吉良が気になるということはあるだろうが。
【死神のダンス】人間が最後まで見てしまうと死を免れるのは難しいらしい。亜吉良は見てしまったらしい。九嵐は死神のダンスの名手。
【死神の名前】人間モードになるときは自動的に名字も浮かんでくるがあまり呼ばれなれていないのでファーストネームで呼ばれる方がピンとくるらしい。
【谷風雅】→風雅
【月太朗】ペンギン。よくしゃべる。元は人間、雰囲気的には子どもだったらしい。
【中井須磨】死神うどんカフェの常連さん。カフェオレを飲んでいく。69歳の女性で白髪ショートで黒い服。性別年齢ともに判別しにくい。二巻目の表紙に出ている新キャラの一人だろう。幻想小説作家として高い評価を受けている。
【肉貸し】魂に肉体を貸して実体とする技。うどんカフェメンバーでは星海九嵐しかできない。
【花園深海】→深海(ふかみ)
【林田希子/はやしだ・きこ】→希子
【半死人】死んでるとも生きてるとも言えない状態の人。
【風雅】一淋や深海の後輩死神。死神界に戻らなくてはならなくなった一淋に頼まれうどんカフェでバイトすることになった。丸メガネで方向音痴。死神ダンスが下手で事務仕事をしていたがようやく《きれいに死んでもらえる》ダンスを踊れるようになったので通常業務ができるようになった。だだっ広いところが好きなもよう。
【深海/ふかみ】現役の死神にしてうどんカフェの店員。おしゃれっぽくて服飾関係の専門学校の学生のようなタイプ。つり目でキツそうな見た目に反して物腰は優しく丁寧。
【福富一淋/ふくとみ・いちりん】→一淋
【星海九嵐/ほしみ・くらん】→九嵐
【みーた】一淋だけは亜吉良のことを「みーた」と呼んでいる。
【三田亜吉良/みた・あきら】→亜吉良
【目黒志津香/めぐろ・しづか】希子と同じ高校の上級生。通称メグシー。夏休みモードでは金髪ロングでインパクト抜群のファッション。二巻目の表紙に出ている人物だろう。母親が世界的なファッションブランドのデザイナー。マイペースだが意外と人をよく見ている。かつてはいじめられて引きこもり状態になったらしいがファッション系のブログを始め海外のブロガーに取り上げられたこともあり今や原宿では有名人。
【門限】希子の門限は夜七時。目黒先輩の門限は・・・意外に早かったように記憶している。

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2020年09月24日

Posted by ブクログ

ちょっと物足りないけれど、幼いながらに傷ついていた栄くんが、あきらと話すことで、生きる希望を少し持てたことはよかったのかな。あと、須磨さんの話も、ちょっといきなりな感じはあったけど、困った時は助けてくれる良い大人がいることを知っておくことって話は、ほんと、そうだよね。困った状況にある子ども、若者には知っていてほしいって思う。

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2018年12月30日

Posted by ブクログ

死神がうどん屋を始めた三冊目。
恐らくシリーズを通しての問題に、一応の終止符が打たれたのではないか、と思う三冊目。
大変参考になる『大人』が登場する。

が、しかしながら一つものを言いたいのは、このお話で副核となっている大人の存在についてか。
悪い大人と良い大人がいる、とこの話では告げられているが、大人は二種類で分別できる程に簡単なものではないし、同様に子供もそうだ。ってか、まず人間として考えると、単純過ぎるだろう、この解釈は? と首を傾げたところもあった。
だがまぁ、面白かった。
今のところ三冊読んだが、三番目に面白い。

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2016年11月11日

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