あらすじ
中二の夏、溺れていた子どもを助けようとして、自らも命を落としかけた希子は、それ以来心を閉ざしてきた。だれとも関わりを持たないように。将来の夢など見ないように。そんな希子の前に、「死神うどんカフェ1号店」があらわれる。どこか世慣れない店長と、男子ふたりが開店したカフェには、なぜか三田亜吉良、自分を助けるために川に飛びこみ、意識不明の重体のまま眠りつづける元クラスメイトの姿があった。
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死神のダンンスを見るとしんでしまう。死神は鎌を持ってそれで魂を刈り取るとおもっていましたが、踊って魂を取る方がオシャレだし、何より最後にこわいかまでかりとられるより、ダンスを観られる方がいいなとおもいました。月太郎が不思議ですが、アキラと同じく醤油入れになって働くかわりに肉貸しするという条件だったんだけど少し失敗してペンギンになったのかなと想像が広がります
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主人公の希子は一見逆ハーっぽいポジションだけど、内実はシビア。ある事件をきっかけに死んでいるみたいに生きようとする希子が、店の皆と出会って生き直そうとする物語。
こういう物語が、大人に絶望する前の誰かに届いてくれたらいいなと思う。
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再読。命を落としかけた高一の希子と死神うどんカフェ1号店の店員達の日常が描かれていた。
読んでいて、重い話も多いけど人物の設定が個性的で面白いし、命の重さについて考えれる本だった。
死神のダンスは、死の予告を意味するっていう設定が特に面白かったと思う。
「体は蘇生したけれど、心は死んだままだ。」って言う所の表現が特に心に残った。
絵も可愛くて、読みやすいのでまた2杯目も読みたいです。
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自分の代わりに意識不明となった級友。だから自分は楽しんではいけないと心を閉ざす。
死神が経営するうどんカフェという突飛な設定と、主人公の気持ちの動きが融合し、個性的なキャラクターのやり取りにページが進む。続きが楽しみな一冊。
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人生で1度だけ死にかけた主人公の前に突如現れた飲食店。そこの従業員の人間関係や生活環境などを知り、だんだんと主人公が人間らしい生活を送れるようになっていく物語。
少しずつだが主人公の言動が生き生きし始めてとても良かった。
服飾の説明が詳しく書いてあり、少し想像しづらかったがそれ以外は読みやすかった。
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タイトルが気になって読んでみた。希子の気持ちとか状況は重めだけど、キャラクターが明るくておもしろい。すらすら読めた。
九嵐さんのつかめない感じと、深海さんと一淋の仲良しと、亜吉良のひょうひょうとした感じ。このお店に行ってぜひかまたまうどんとカフェオレを頼みたい。そしてペンギンの月太郎がかわいい…!最後に希子がぎゅっとしてる場面にとても癒された。
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設定と、元死神たちがお客さんの悪い運命を変えていくところが面白い。もっとこの人たちを人間と関わらせたい。そして、アキラくんが幸せになれたらいいと思う。
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「死神うどんカフェ1号店」
こんな看板のある店があったら、私だったら入らない。絶対に(笑)
心を縛った主人公が少しずつ前に進んでいく話…かな?
面白かったです。次巻が気になります。
女子は好きだろうなぁ。
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キャラクターもとっても素敵だし(月太郎抱きしめたい…) 生きることということについて、非常に真摯に問いかけてくれる、作品です。それでも悲しくなりすぎることなく、さらっと読めるお話しで、とにかく、「バランスが素晴らしい」と言える作品です。しかし「死神うどんカフェ」凄いネーミングのお店です。ならんじゃいけないものが単語として並んでいます。かけたまうどんと、カフェオレしかメニューにないお店。しかも死神。混沌としています。でもそういう所が個人的にすごく好きです。
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死神と元死神と半死人。
こんな奇天烈な出逢い。だけどだからこそ、彼らと関わることで「生きてる」ことを考えさせられる。
可愛くて可笑しくて、少しせつない。
希子ちゃんが今後、死神うどんカフェ一号店の
面々との関わりを通してどう変わっていくのかとても楽しみ。
そして亜吉良くん、何という男前ぶり…。
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重たいの読みたくなくて、タイトルの割にはポップそうなイラストの表紙にひかれて、かつ、さくーっと読めそうだったから手にとってみた。
設定がユニークでした
2022.5.15
74
Posted by ブクログ
・高校1年生にして生きることを喜ばないでいようとする、他者と交わらないでいようとする希子。その理由は・・・
・たまたま入ったうどん屋には意識不明で重体のままでいるはずの少年が働いておりそれなりに楽しくやっていた。
・本当は多感で世話焼きな希子にはうどんカフェの居心地は良かった。
・自ら閉じようとしてきた希子の心は開かれていくのか、亜吉良は復活できるのか、そのときうどんカフェにいられるのか、が今後のメインとなるのだろうが、それまでの間のうどんカフェでのさまざまなエピソードを楽しむ話なのだろうと思う。
▼死神うどんカフェについての簡単なメモ
【亜吉良/あきら】溺れそうになっていた希子を助け自分は意識不明の重体に。のはずだったが? 事故までは亜吉良と希子の間には特に交流といえるものはなかったもよう。
【一淋/いちりん】現役の死神にしてうどんカフェの店員。元気が取り柄。
【希子/きこ】主人公。高校1年生。もともと世話焼きタイプだが高校では友だちをつくらないことに決めた。
【九嵐/くらん】死神を退職してうどん屋になった。なんとなくで運営していたが希子のアドバイスにしたがい店長となった。死神ダンスの名手で若い死神はだいたい彼のファンで復職を願っている。死神の仕事を邪魔している気もする。
【事故】はっきりと描かれてはいないが溺れかけていた子どもを希子が救おうとするが自分が溺れかけ亜吉良がそれを救おうとし自分も溺れ意識不明の重体となったというような経緯らしい。希子と亜吉良は同時に子どもを救おうとしていたのかもしれない。ちなみに希子と亜吉良はクラスメートではあったがほとんど交流はなかったもよう。
【しにう荘】死神うどんカフェの寮。古い住居を改築した。死神の「しに」とうどんの「う」でしにう荘。店員たちは広いリビングにたむろしていることが多い。
【死神のダンス】人間が最後まで見てしまうと死を免れるのは難しいらしい。九嵐は死神のダンスの名手。
【月太朗】ペンギン。よくしゃべる。元は人間だったらしい。
【肉貸し】魂に肉体を貸して実体とする技。うどんカフェメンバーでは星海九嵐しかできない。
【花園深海】→深海(ふかみ)
【林田希子/はやしだ・きこ】→希子
【半死人】死んでるとも生きてるとも言えない状態の人。
【深海/ふかみ】現役の死神にしてうどんカフェの店員。おしゃれっぽくて服飾関係の専門学校の学生のようなタイプ。つり目でキツそうな見た目に反して物腰は優しく丁寧。
【福富一淋/ふくとみ・いちりん】→一淋
【星海九嵐/ほしみ・くらん】→九嵐
【三田亜吉良/みた・あきら】→亜吉良
Posted by ブクログ
死神がうどんに惚れ、うどん屋を始めた……というのが中核と思いきや、主人公は人間。
ぶっちゃけ、女子高生だった過去が遠過ぎて、少年少女の気持ちが全く判らなかったが、そういうのもアリなのだろうと面白かった。
若者向けらしく、文章も軽く、さくさく読める。
しかしながら、若者向けといわれる割に、核となっている話はなかなかに重いのかもしれない。
現代社会的に、今時こんなのあるんかいな? と思ったりもするが、何かに葛藤があるなら、読んでみると参考になるかもしれない。
Posted by ブクログ
たまよしがよかったし、なにやら中学高校で売れてる?らしいので期待してたけど
う~~~~~ん
うすいなーー
うすい
庭さんのイラストが、キャラデザがよすぎて
いいものだ!!と錯覚しそうだけど
まだ1巻だからあれだけど
薄味
主人公の女の子もなんか葛藤してるんだけどいまいち真に迫ってないというかなんというか
でも絵がすごくいい
たまよし2巻~は期待してる
うどんは2巻はどうしようかなおもしろくなるのかなーー
Posted by ブクログ
シリーズ1作目。
児童書なのと、短いのとで、あっという間に読み終わってしまった。死神たちのキャラも立っていて読みやすい。かまたまうどん、食べたくなる。
死神のダンス、どんなのなんだろう?想像できない。。
Posted by ブクログ
林田季子は高校1年生。心を閉ざし、死んだように生きている。
ふと気がついて見れば、見慣れない店があった。「死神うどんカフェ1号店」閉ざしていたはずの好奇心が、希子を店の前で立ち止まらせる。そして出会った、店長(あまりに不慣れな様子に希子が提案)と定員たち(みんなタイプのちがうイケメン)とペンギン。
何よりも驚いたのは、定員の中に、三田亜吉良がいたことだ。
中学の時に同級生だった亜吉良は、今、病院にいて意識不明状態で病室のベットで寝ているはずなのだ。
2年前、希子は川で溺れかけている子どもを助けようとして自分が溺れた。たまたまそこに通りすがりだった亜期待は、希子を助けた。けれど亜吉良は意識不明になったまま、戻ってこない。
店のメニューは、死神が作る かまたまうどんとカフェオレだけ。
けれど、店長の星海嵐(ほしみくらん)は、店に来た、死ぬ予定の人間を、生きるように導いている。
希子もまた、亜吉良や死神たちとの出会いから、心を開いてゆく・・・。