石川宏千花のレビュー一覧

  • ユリエルとグレン (2) ウォーベック家の人々
    1巻とは変わって、ハンターになるためのお話。

    グレンに対するにわかな嫌がらせがある中、兄弟は切磋琢磨頑張る。

    お互いに気をくばりあう姿が素敵。

    ただ、私的には1巻の方が好き。
  • UFOはまだこない
    「死ぬなっつーの!」の油性マジック言い切りのエピソードはいいなあ。
    この手の小説の主人公はどちらかというと、いじめられていたり、孤立していたり、もしくは落ちこぼれていたりする子が多いんだけど、それも確かに重要なんだけど、私としては、「そうじゃない子もいたのに」といつも歯がゆく思っていた。
    こういう、...続きを読む
  • ユリエルとグレン (3) 光と闇の行方
    切ない運命に縛られているけれど、ユリエルとグレンには幸せになってほしいです。そう思えるのも、感動的なラストのおかげです。

    石川宏千花さんのほかの作品も読んでみたいと思う。
  • ユリエルとグレン (1) 闇に噛まれた兄弟
    兄弟愛がいいですね。
    お互いを思いやっているけれど、どこか互いに影があることが気になって次々と読んでしまいました。
    1つ階段を登った彼らの次のお話が気になります。
  • お面屋たまよし
    なりたい姿になれる妖面。しかし面を外せなくなると荒魂化して浄化される。
    容貌が変わることで他者がいつもと違う顔を見せる。知りたくなかった顔、思いも寄らぬ顔。
    独特の凛とした佇まいや人との関わり方が、静謐な読後感をもたらす。キャラクター造形も素敵。
  • てのひら怪談 見てはいけない
    様々な形で出版されている長寿シリーズてのひら怪談。児童書レーベルから出たこちらも容赦なくこわくて面白い。個人的には前の巻よりこちらの巻の方が好きな話が多かった。800文字でゾワッと怖い気持ちになれるお手軽な怪談本である。
  • わたしが少女型ロボットだったころ
    SFのような話だった。
    摂食障害の多鶴と、多鶴をほっておけないまるちゃん。
    寄り添ってくれることの大切さ。
    そして、親からの自立。
    いっちゃんさんのことをもう少し描いて欲しかったなあ。というのが正直なところ。
  • 保健室には魔女が必要
    学校にはおまじないが必要、保健室には魔女が必要…。おもしろい考えだな。悩んだとき、苦しいときに頼るものとして、おまじないは決して悪いものではないんだなぁと感じた。
    ミンちゃん先生の魔女としての力と保健室の先生としての力がいい感じに使い分けられていて、かっこよかった。ただおまじないを流通させればいいん...続きを読む
  • 死神うどんカフェ1号店 一杯目
    自分の代わりに意識不明となった級友。だから自分は楽しんではいけないと心を閉ざす。
    死神が経営するうどんカフェという突飛な設定と、主人公の気持ちの動きが融合し、個性的なキャラクターのやり取りにページが進む。続きが楽しみな一冊。
  • 死神うどんカフェ1号店 別腹編☆
    登場人物である、亜吉良と月太郎とまだ別れていない頃の物語だった。
    死神うどんカフェ1号店で働いている、死神3人が、知り合いから依頼されたミッションを達成
    する物語だった。
    深海視点で物語が繰り広げられていた。
    また、プライベートの姿が見れて新鮮だった。
  • 保健室には魔女が必要
    中学保健室の先生、弓浜民生(みんちゃん)は本物の魔女。でも、魔法で色々ごまかして、人として生活している。七魔女の空きが出て、おまじないを多く定着させた魔女が選ばれるため、魔女たちはおまじないの普及に努めている。みんちゃん先生も生徒の悩みに寄り添ったおまじないを作るが、保健室の先生なので、悩みの本質に...続きを読む
  • 死神うどんカフェ1号店 六杯目
    前回の続きだった。
    月太郎や亜吉良との別れを通して、主人公がこれまで以上に成長しているところが、多々見られてすごく良かった。
    主人公との親子関係も良くなり、ハッピーエンドだった。
    また、最終回にふさわしい、爽やかな終わり方をしていたため、とても良かった。
  • 死神うどんカフェ1号店 五杯目
    前回の続きだった。
    主人公が尊敬している年上の女性 須磨さんが半世紀前に出会った死神と再会したり、月太郎の最後の輝きが出たりなど、物語が急展開した。
    これからどのような展開になっていくのか、楽しみだ。
  • 死神うどんカフェ1号店 四杯目
    前回の続きだった。
    今回は主人公に新たな友達や、月太郎の秘密、亜吉良の今後について書いてあった。
    表紙に毎回主人公が載っているが、だんだん主人公が綺麗になっているなと思った。
  • メイド イン 十四歳
    見えているものが真実なのか、そこに疑問を持つことから、世界の見え方は変わってくる。主人公の素直な視点が、クラスの混乱に歯止めをかける。プラス方向の展開に、最後まで心地よく読めました。
  • てのひら怪談 見てはいけない

    年を取ると子供が死ぬ話は辛い

    表紙や挿画は可愛らしい絵で、だからこそ作品内で子供が犠牲になっていく結末が胸につまされる。
    と言っても、怪談を読んで辛い気持ちになるのは正当なので文句じゃなく評価している。
    怪談やホラー小説で有名である作家陣も、いつもとは違った筆致で児童向け怪談に挑み概ね成功しているように感じた。

    『横断歩道には...続きを読む
  • 見た目レンタルショップ 化けの皮
    ちょっと新鮮で不思議だった。
    自分ではない姿になってみる物語は色々読んだことがあるけど、期限付きの入れ替わりで、入れ替わった自分が近くにいなければならない状況は初めてだった。

    中高生向けに1話ずつ連載されていたものだから、内容としてはあっさりしていた。アフターストーリーとか色々気になるかも。
  • 保健室には魔女が必要
    比喩じゃなくて魔女が保健の先生。中学生の悩みを聞いて、効くおまじないを広めている。ストーカーやら嫉妬やらセクハラやらをしっかり子どもたちにも考えさせているのが良い。
  • 保健室には魔女が必要
    生徒の悩みを聞き、悩みに効くおまじないを教えてくれる保健の先生は魔女だった。
    おまじないで全て解決!ではなく、悩みや願いの本当の意味に気づくきっかけを与える。
    魔女としても保健の先生としても、真摯に生徒と向き合うみんちゃん先生が素敵です。
  • 死神うどんカフェ1号店 三杯目
    前回の続きだった。
    それに加え今回は、主人公が溺れた時に助けてくれた男の子が自殺を何回もしようとしていたことを知るところから始まった。
    なぜ自殺をしようと思ったのか、またその男の子の担当の死神などが出てくるなど、重そうなストーリーかと思ったが、あまり重くなくてよかった。