石川宏千花のレビュー一覧

  • お面屋たまよし

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    面作師のもとで修行する太良と甘楽。面とはふつう、縁日で見かける、子どものおもちゃを指す。けれども、いにしえから続く面作師は、縁日で売りだす屋号とは別の、裏の屋号を持っているものなのだ。そして、裏の屋号では、妖面というものが売られているのだった。妖面、なりたいすがたになれるというそのお面は、面作師の中でも、腕のいい者だけが、作れるのだという。妖面は願いをかなえてくれる面。妖面のうわさは、不思議なことに必要とする者の耳にだけ、届くのだという―― 妖面は、諸刃の剣。面をはずせなくなれば荒魂化し、人として生きていくことができなくなる。それでもなお、人々は、今日もお面屋を訪れる―。。人であるゆえの喜

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    2014年11月22日
  • 妖怪の弟はじめました

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    “「兄ちゃんが妖怪の国に?なんでだよ、そんなのだめだろ!」
    すると、風春がじっと迅の顔を見つめながら、「ねえ、迅」と話しかけてきた。
    「迅はさ、オレはこのままおまえの兄ちゃんでいてもいいと思う?」
    「あったりまえじゃん!いてもいいっていうか、兄ちゃんはオレの兄ちゃんじゃん!いまさらやめられてもこまるだけなんだけど!」
    めずらしくどきどきしながら、迅は風春の返事を待った。”[P.67]

    最初は題名の意味がわからず首をかしげたけどそれもすぐに明らかに。
    兄弟間にしっかりとした絆があるからこその話で、読んでて楽しかった。

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    2014年11月07日
  • お面屋たまよし 彼岸ノ祭

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    面作師見習いの太良と甘楽は、山奥の村で四年に一度行われる、不老祭りに誘いこまれる。しかし、そこには決して知ってはならない秘密があった―。自分以外の誰かになれる特別な面、妖面がつむぎだす奇妙な縁を描いた、時代ファンタジー

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    2014年10月14日
  • UFOはまだこない

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    無敵の中学生男子が同じ団地に住む親友や先輩とつるんでなんやかんやするおはなし。
    主人公とその親友は人気者で周りに大きな影響力があって、それを自覚していて、気に入らないと感じること(例えばクラス内のいじめ)を潰して生活している。けれど、無敵に思えた自分の立ち位置でもどうしようもないことがあると気付きながら大人に近づいてゆく。
    タイトルのUFOに関しては序盤で片付いたかと思いきや最後まで繋がっているので、うまいなと思った。
    (元)彼女だったりクラスメイトだったり女の子もちょこちょこ出ては来るけれど、話の大筋はあくまで男の子たちだけのコミュニティが描かれていて、一人ひとりのキャラが面白く、現実の中学

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    2014年09月23日
  • お面屋たまよし 不穏ノ祭

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    お面屋たまよし其の三。
    3作目が一番好きかも。3編とも良かった。
    するすると場面が映像のように浮かんできた「背中合わせの対話」。お巻と竜胆、迅雷、仁王次のやり取りが微笑ましい「木屑入りのお茶」。太良、甘楽に優しくしてくれるお鶴と夫の話「波紋の行方」。

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    2014年10月05日
  • お面屋たまよし

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    夜になると別の屋号を掲げるお面屋。そこではなりたい姿になれるという妖面が手に入るというー。時代ファンタジー。

    御招山(おまねきやま)に捨てられていたという太良と甘楽。妖面に憑かれる人間もいれば、何かを得て面を外せる人間もいる。「ごつごつさん」と呼ばれる女の子の話が印象的だった。あと迅雷がかわいい。

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    2014年08月24日
  • YA! アンソロジー エール

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    【収録作品】はやみねかおる「打順未定、ポジションは駄菓子屋前、契約は未更改」/濱野京子「わたしの青」/石川宏千花「時限の友」/風野潮「あたしの王子様」/香坂直「リーシュコード」
    「わたしの青」は『レガッタ!』、「あたしの……」は『クリスタルエッジ』のスピンオフ的な作品。

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    2013年12月20日
  • YA! アンソロジー エール

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    ネタバレ

    アンソロジー。部活。野球。ボート。フィギュアスケート。恋愛。受験。家族。あの話のスピンオフだったりっていうのがあったり。うーん。

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    2013年11月21日
  • お面屋たまよし 彼岸ノ祭

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    前作同様お面の行商をしている二人の少年・太良と甘楽を主人公とした連作短編集。
    1巻に比べ話が長い、というか真ん中の話だけ長いです。
    裏の屋号から妖面を買うと、なりたい顔になんでもなれる、ただし化物に変じてしまうこともある、という不思議なお面屋の話です。
    人間の本性や善悪の微妙なバランスなどが描かれているのは変わりませんが、二つ目の話(この本のメイン)は少々ホラーチックというか、若干グロも入っています。
    好き嫌いが分かれてしまう話かもしれません。
    最後の話はおまけのような感じです。

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    2013年06月26日
  • お面屋たまよし 彼岸ノ祭

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    一冊目よりも面白くなった。
    基本低学年から~な本で、大人対応の児童書とまでは
    なっていませんが、次も出たら読んでみようと思います。

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    2013年06月26日
  • ユリエルとグレン (1) 闇に噛まれた兄弟

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    ネタバレ

    二人の吸血鬼に襲われた家族。
    両親は死に、弟(ユリエル)は咬まれたが、無限の血が流れているという特異体質だったため、生きた。兄(グレン)もユリエルの目の前で襲われたが、吸血鬼から血を与えられると死なない、と知ったユリエルは、グレンに吸血鬼の血を求め、グレンは生き延びた。
    ただし、12歳の姿のまま、身体は成長することはなく、時にユリエルの無限の血を飲まなくてはならない。
    やがて、ユリエルは成長してゆき、ユリエル(兄)とグレン(弟)と見えるようにまでなる。二人はお互いを、思い合い、助け合いながら旅をする。
    吸血鬼にまつわる話をたどり、グレンの身体を元に戻せる可能性をさがしながら・・・

    本当はグレ

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    2013年06月22日
  • ユリエルとグレン (3) 光と闇の行方

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    ネタバレ

    3巻で、最終巻。
    やっと人物紹介が本のはじめについていた。

    時代のうつろいとともに、ヴァンパイアや狼男などは非科学的、低俗な迷信という世情。教皇庁でも{区分X}という異端審問聖庁の直属の部署は不要、民間のヴァンパイアハンター業者も廃業させるべきとの方針がかたまり、ウォーベック一家は窮地にたたされる。
    当主は教皇庁に連行され、対ヴァンパイア用の武器は押収される。
    ウォーベック一家で 居場所を見つけたユリエルとグレンだが、
    この窮地を打開すべくグレンのとった行動は・・・


    ハッピーエンドでよかったけど、
    もっと年をとってからのエピソードでもよかったのでは?

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    2013年06月22日
  • ユリエルとグレン (2) ウォーベック家の人々

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    ネタバレ

    2巻。

    元人間のバンパイアであるグレン、無限の血をもつユリエル。
    あてのない旅ではなく、自分達の血を活かした、生きる道を
    ヴァンパイアハンターとし、ウォーベック家に入った二人。
    ウォーベック一族は、ヴァンパイアハンターを生業とし、そこの養い子たちは、ヴァンパイアたちに家族を殺された身よりのない子どもたちで、ハンターとなるべく修行をしている。
    その中にあって、
    ヴァンパイアとなったグレンとユリエルは異色の兄弟。
    仲間である子どもたちとは なかなか相容れない。

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    2013年06月22日
  • お面屋たまよし

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    なりたい姿になれるというお面を売るお面屋さんと、天狗の話。とてもよみやすくて、温かいような切ないような、不思議な気持ちになる。
    2013/06/01

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    2013年06月01日
  • 密話

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    何って言うんだろ、ドロっとした、ぬたぁ~とした
    あんまり気持のよくないはなし。

    児童文学、というよりも
    子どもに触れさせたくなかったから
    大人の領域に置いちゃいましたが、
    子どもも見てみていいからね、
    だけど、あんまし、お勧めしないなぁ~
    って感じです。

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    2013年03月22日
  • YA! アンソロジー 告白

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    ネタバレ

    バレンタインなどのイベントをテーマにしたアンソロジー。
    単に恋模様だけでなく、今時の子にありがちな友人や家族との関わりあいも描かれていてそこまでベタ甘という感じではない。
    いい意味でマンガのような話もあっておもしろかった。

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    2013年03月15日
  • お面屋たまよし

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    ネタバレ

    御招山(おまねきやま)に捨てられていた2人の赤ん坊。山の主の天狗・陰(いん)さまに拾われます。
    2人の赤ん坊は太良(たいら)と甘楽(かんら)と名付けられた。そして、人間の世界と山の世界の境界に生きる面作師の男に預けられます。

    14歳となった二人は、見習い面作師として、各地でお面屋を売って歩いているのです。

    ただし、このお面屋。表の屋号「たまよし」と裏の屋号「魔縁堂」を持っている。
    魔縁堂では、自分のなりたい姿になれるという不思議な力を秘めた「妖面」を手に入れることができる。
    ただし妖面に囚われてしまうと人ではないものになってしまい、お面屋の2人に浄化され、この世から消えてしまう。

    その面

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    2013年02月03日
  • 密話

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    児童文学の石川宏千花さんの本。メアリーは純粋。カセくんがかっこいい。容姿とか見た目だけで化け物って決まらない。子どもの頃に読んでいたら、どう思うかなあ。

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    2013年01月19日
  • 密話

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    うーん…難しかったです…。

    マミヤ君もメアリーが本当にかわいそう…というか救われようの無い話だと思った…。

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    2013年01月15日
  • 密話

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    う~ん…。
    感想が難しい1冊。
    誰にも心に埋められないものってあるんだと思う。
    その穴を何で埋めるかによって、大きくその人の人生を分けてしまうのかもしれない。

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    2013年01月12日