石川宏千花のレビュー一覧

  • 保健室には魔女が必要
    中学校の保健室の先生が、実は魔女で、保健室にやってくる生徒たちの悩みに応えて“おまじない”を授ける……設定が面白いなと思った。
    保健室の先生は、いつも一緒にいる担任の先生とかとは違う、別格な存在だと感じる。濃密な関係のない立場から客観的な意見を言えるからだろうか。
    「自分のきらいなと...続きを読む
  • 密話

    メアリーが献身的で・・・。

    メアリーが健気で悲しいです。最後の最後までマミヤ君のために・・・。
    メアリーの心が綺麗なので読んでいて辛い場面もありますが、考えさせられました。
    あそこまでの想いでマミヤ君を救おうとしたメアリーが報われ欲しいと思いました。
  • わたしが少女型ロボットだったころ
    突然自分がロボットだと思い出した多鶴は食事が摂れなくなってしまう。
    摂食障害の話や思春期の不安定な心の話とも言えるが、この独特の感覚はそこに留まらない。
    お互いそれどころじゃない人だから、わかり合える繋がれる。そんな物語。
  • てのひら怪談 ずっとトモダチ
    子供向けだけど容赦なく怖い。舞台が小学校になってたり主人公が小学生なだけで内容はガチなホラーだった。
    むしろ子供がひどい目に遭うのが苦手な人には大人向けホラーよりずっときついかも(基本的に想定読者と同年代の小学生が怖い目に遭うので)

    ホラー作家の皆さんは大人向けに書いてるときと同じくらいの出力出し...続きを読む
  • わたしが少女型ロボットだったころ
    子どもから見た大人や周りの人って、こんな風だったな…と、かつての中学生ぐらいの頃の自分を思い出しました。
    自分のことを、決めつけや先入観なしで受け容れてくれる人のありがたさ、親への反抗心。
    相手が大人でも子どもでも、大切なことを打ち明けてくれたり、困っている状況だったりするときに、まるちゃんのように...続きを読む
  • メイド イン 十四歳
    新年度中学生くらいの年齢にお勧めの本を探して。

    中学二年生の吉留藍堂(よしどめ らんどう…伽藍堂の「らんどう」だー)は、自他共に認めるナチュラルボーン優等生。スマホには興味ないし、ワイワイ騒ぐ女子は苦手、勉強漬けは全く苦ではないし、<おっとり屋>と言われるほど悪い感情は浮かばないし、誰とでも同じ距...続きを読む
  • お面屋たまよし 七重ノ祭
    妖面をかぶる代償として、荒魂化していく人たち。「こんなはずでは」と思う人もいれば、むしろ望んでその姿を手に入れようとする人も。荒魂化のカギは、面の力で得る姿に自分の人生を委ねようとするかどうか、かな。
  • お面屋たまよし 流浪ノ祭
    ていうか、続きが読みたい。こればっかりは自分ではどうしょうもない。石川センセイ!平良と甘楽の旅は、まだ始まったばかりですよ!屋号の秘密とか、師匠の生い立ちとか、まだまだ知りたいコトが山のようです。
  • お面屋たまよし 不穏ノ祭
    運命を恨むのではなく、道を見つけてその歩き方を見出す。前向きという言葉だけでは足りない平良と甘楽の生き様に、やはり前向きさを感じずにはいられないのでした。奥行きのあるお話が濃密に詰め込まれた第3巻、ご一読を!
  • お面屋たまよし 彼岸ノ祭
    表と裏、2つの屋号を使い分け、面を売る旅を続ける太良と甘楽。そして2人が売る「妖面」に翻弄される人たち。ある種の覚悟を感じさせる2人の振る舞いに、切なさと頼もしさを感じてしまうのでした。
  • お面屋たまよし
    自らが望む容姿を手に入れることができるというお面。取り返しのつかない代償を支払うことになるかもしれない、そう分かっていてもお面を望んでしまうのが人の性。自分だったら、果たして何を望むだろう?
  • 保健室には魔女が必要
    いよいよリアルの世界に生きづらい世の中
    孤独を感じ、しかし人との関わりをうまくできず、ひとりぼっちとみられることを恐れる
    子どもから大人まで、うつうつと悩む世の中だな
    大人にも保健室欲しい
    魔女というファンタジーと中学校の保健室という超リアルな場所を舞台にしたのは秀逸、真っただ中の中学生に届けたい。
  • わたしが少女型ロボットだったころ
    主人公の気持ちや、周りの人の描写が書かれていて、読み終わったとき、心にジーンってきました。主人公に主人公の友達が寄り添っている描写が特に泣けます。
  • 主役コンプレックス
    本の主人公は必ずと言って良い程、ハッピーエンド。
    現実では、失敗の方が多いのに、、、。
    そんなことを思ったことがある人に読んで欲しい。私も考えが変わった。
    ハッピーエンドのその後や、当たり前のように読み流している文について想像力を膨らませれば、あなたの知らない物語が見えてくる。
  • お面屋たまよし 流浪ノ祭
    面作師について、師匠の仁王次について、2人について段々わかってくる。時代ファンタジーの面白さももちろんあるけど、より「人」の物語の面が強くなってきている気がする。

    ふと思ったのは、荒魂化してしまった人は、太良と甘楽以外の人々記憶に残るのか、ということ。存在自体が消えるということにはならないのかな。...続きを読む
  • お面屋たまよし 七重ノ祭
    救われないエンドだからこそ、いっそ清々しいものがあるなと思った。

    それにしても時代や文明を遡るほど子供の精神年齢って高まるのかな。そうでないと生きていけないからか。13、4歳で職能持ってちゃんと生きてる。
  • お面屋たまよし 彼岸ノ祭
    カルト村の話はなかなか怖かった。
    穏さん達の力を借りることにはなっても、自分達で村の未来を変えられそうになってよかった。

    最後のお話のひめさまは、幽霊だったということだったのかしら。
  • お面屋たまよし
    妖面の客が荒魂化してしまい、太良と甘楽が浄化する場面もハラハラして面白いが、荒魂化せずに妖面を外せるお話も胸がすく思いになる。

    にしても、穏さん(cv.石田彰)なんだよなぁ…
  • メイド イン 十四歳
    宝物のような物語。

    美談でも、教育的な逃げもない。架空の物語だけど、ここまでリアルな心情にに寄り添ったヤング・アダルト小説があるだろうか。

    クラスの中立国でナチュラル・ボーン優等生の吉留藍堂は、自然体で誰ともそれなりにうまくやれていた。可視化不全症候群の“見えない”転入生がやってきた時、クラスの...続きを読む
  • お面屋たまよし 流浪ノ祭
    太良と甘楽は双子のように仲がいいし、以心伝心なのが良いなぁと思う。
    将来は一人ずつ独立するのだろうか。
    もっと読みたいので5巻までなのが残念。