石川宏千花のレビュー一覧
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面作師について、師匠の仁王次について、2人について段々わかってくる。時代ファンタジーの面白さももちろんあるけど、より「人」の物語の面が強くなってきている気がする。
ふと思ったのは、荒魂化してしまった人は、太良と甘楽以外の人々記憶に残るのか、ということ。存在自体が消えるということにはならないのかな。荒魂化した本人が妖面を買うことを知っていた人は覚えているとか。
そうでないと、荒魂化で消えてしまった人は行方不明になってしまうし、事情を知らない人からすれば太良と甘楽は人殺しになってしまう。そのあたりも背負って巡業しているなら、より一層悲壮に見えてしまう。 -
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宝物のような物語。
美談でも、教育的な逃げもない。架空の物語だけど、ここまでリアルな心情にに寄り添ったヤング・アダルト小説があるだろうか。
クラスの中立国でナチュラル・ボーン優等生の吉留藍堂は、自然体で誰ともそれなりにうまくやれていた。可視化不全症候群の“見えない”転入生がやってきた時、クラスの調和が乱れ始める。
自分は変わっていないのに、周りが変わってしまう恐さ。いや、変わっていないのかもしれないけれど、様々な要因が作用し合ってあの恐ろしい事態を引き起こしてしまった。
自分は後悔ばかりしている、とクラスで話した藍堂。クラスの一員として発言した彼の一言は多くのクラスメイトに届いたはず。 -
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下水道に住んでいる醜い姿をした「メアリー」。人間になりたくて、人間と友達になりたくて、下水道から地上へ出てきて、物陰に身をひそめては人々の暮らしを見ている。
自分の気配を消しているメアリーに、唯一気づいたのはとても見た目の良い「マミヤくん」
そうしてマミヤくんとメアリーは友達になった。
「担任のアイコ先生が僕にだけ冷たいんだ。それで、“お願い”があるんだけど…」
ある日、マミヤくんはメアリーにお願いをする。
自分の持っている特別な力を、たった一人の友達マミヤくんのために使うメアリー。
けれどそれは…。
優しくて、怖くて、悲しい物語。
児童文学なので、サクッと読めるけれど、奥が深い。
「わた -
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ネタバレ石川宏千花さんらしい終わり方。
完全に解決!みんなハッピー!とはならない。
でも、その余韻がいいのかな、と。
希望を持てる終わり方で、すっきりと読み終わることができました。
最終巻にして、いろいろな謎が明らかになり、なるほどと唸らされました。
「トリオ」…そういうことかあ。
はじめからこの設定を考えて話を展開させていたのかと思うと脱帽です。
そして。
やっぱり野依はかっこいいな。
和久田や二葉の決断も。
これから彼らがどこで暮らしていくとしても、彼らなりに「幸せだな」と思えるようにいられるといいな、と思いました。
しかし、野依が200年飛んでなくてよかったなあ。
再会した仲間が土の中、とか悲 -
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