【感想・ネタバレ】お面屋たまよしのレビュー

あらすじ

面作師のもとで修行する太良と甘楽。面とはふつう、縁日で見かける、子どものおもちゃを指す。けれども、いにしえから続く面作師は、縁日で売りだす屋号とは別の、裏の屋号を持っているものなのだ。そして、裏の屋号では、妖面というものが売られているのだった。妖面は願いをかなえてくれる面。妖面のうわさは、不思議なことに必要とする者の耳にだけ、届くのだという――。人であるゆえの喜怒哀楽をえがいた戦国ファンタジー!

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自らが望む容姿を手に入れることができるというお面。取り返しのつかない代償を支払うことになるかもしれない、そう分かっていてもお面を望んでしまうのが人の性。自分だったら、果たして何を望むだろう?

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2022年12月31日

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妖面の客が荒魂化してしまい、太良と甘楽が浄化する場面もハラハラして面白いが、荒魂化せずに妖面を外せるお話も胸がすく思いになる。

にしても、穏さん(cv.石田彰)なんだよなぁ…

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2022年07月13日

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・お面屋の見習い、甘楽と太良が、いろんな人と出会い、その人たちの運命を変えていくところが好きです。話の最後が気になって、次へ次へと読み進めてしまいます。
・よう面によって分かる真実や、うそ、人の人生までも変えてしまうお面。良い終わりもあれば悪い終わりもある。少しこわい所もありますが、わたしはとてもおもしろいと思います。

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2018年02月06日

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ひ~面白い><
なりたいものになれる不思議なお面を売ってくれるお面屋さんのはなし

14歳くらいの少年ふたりが主人公なんだろうけど
ふたりの視点で語られないから
脇役っぽい

挿し絵のちからが偉大なのかもしれないけど
とてもよかった

てんぐかわいい
兄弟仲良しでキュンキュンする

続編も読みたい
死神うどんカフェ(なんだそりゃと思ってたけど)も読みたい

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2015年04月11日

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始めの方は何度か読み直ししましたが、話がすすむにつれ面白くなってきました。一番好きなのは、お勝の話。潔くてよかったです。

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2015年01月09日

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なりたい姿になれる妖面。しかし面を外せなくなると荒魂化して浄化される。
容貌が変わることで他者がいつもと違う顔を見せる。知りたくなかった顔、思いも寄らぬ顔。
独特の凛とした佇まいや人との関わり方が、静謐な読後感をもたらす。キャラクター造形も素敵。

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2024年05月13日

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なりたい姿になれるお面、妖面。欲しい理由も使い方も人それぞれって感じだな。もし自分が使ったらちゃんと外せるのかな、と思ったり。
天狗さんたちが優しくてほっこり。太良と甘楽のキャラクターも良い。続編も読みたい。

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2021年01月17日

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友達からすすめられて読んでみました。予想以上の面白さで、続きが読みたくなる本でした。登場人物それぞれにさまざまな思いがあり、幸せになれますようにと願わずにはいられませんでした。つらいことがあった時も、なんだか私だけじゃないんだなと思える気がして、私は元気が出る本だと思いました。他の方がどのように感じられたのかは分かりませんが、私は色々なことに疲れていたり、悩みがある人に読んでほしい本だと思います。この本を読むことで何か掴めるものがあるのではないかなと思います!

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2020年10月05日

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つけるとなりたい姿になれる妖面を売り歩くお面屋ふたりの連作短編集。
結末も、ほっとするもの、切ないもの、やるせないもの色々で、人の心の色々な面を感じることができる一冊でした。
天狗たちとふたりの攻防(?)が微笑ましい。続編も読みたい。

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2014年11月16日

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表紙を見ると、このまま漫画やアニメになりそうな感じも受けます。
最初に、ちょっと悲しい怖い話を持ってきておいて、あとは安心できる話を配置してあるあたりが、うまいなぁと思いました。
子供の本ではありますが、大人の世界を垣間見るようなところもあります。
歴史など分からなくても楽しめる和風のファンタジーで、まだまだ、謎も多い作品なのでこれからの展開に期待してます。

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2013年12月14日

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気になってたので買ってみました。

1話目読んだ感じ、失礼ながら「あー、よくある感じー」と思ってしまったんですが、2話以降がすごく良かったです。
「自分ではない誰か」になれた時、人はどうするのか。
色々と膨らみそうな設定だし、じわじわとキャラクターに味が出たりしたので続きに期待!っていう感じ。

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2013年10月15日

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おもしろかった!
なりたい姿になれるという妖面のお話。
不細工な娘が妖面をかぶって美人になる話が一番おもしろかったです。

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2013年09月17日

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不思議で怖い「妖面」のお話。
怖いけれど、リスクはとんでもないけれど、やっぱりそれ相応の魅力がある。

各地でお面屋「たまよし」を商っている二人の少年たちは、血のつながりはないものの、温かい。彼らを見守る御招山の主や天狗たちも温かい。

時には切なく、時にはドキドキ、時にはほっとさせられるお話でした

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2013年04月13日

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誰かに変身して相手の本当の気持ちを知りたいと思ったことは誰でもあるだろう。この作品は、祭りでなじみ深いお面を使って、その気持ちをテーマにした一冊だ。児童書だが、人間関係や人生というものを考えさせられる作品だった。山の神の元に捨てられていた二人の赤ん坊を、山の神は、人間の面作師にあずけた。その面作師は、腕のいいものだけが作れるという、「妖面」も裏のお面屋として売っていた。二人の子供、太良と甘楽は、面作りを教わり、祭りで「お面屋たまよし」として面を売りながら、それをかぶればなりたい姿になれるという妖面を売る裏のお面屋「魔縁堂」もやっていた。この本での「魔縁堂」へのお客は3人。いいなずけの本心を知りたい男、母親の子供への気持ちを知りたい子供、不細工な娘が知りたい周りの人の本当の気持ち相手の本心を知るということは、計り知れないほどのショックを受けることもあるだろう。知らなければ良かったと思ったり、やっぱりそうかと安堵したりと。山の神の加護を受けながら、妖面を売り続ける若者たちに、触れてはいけない神秘さを感じた。これからの二人の成長と共に、続編があるなら、また読んでみたい作品だった。余談だが、お面で変身というと、子供の頃、ヒットしていたアニメの「ひみつのアッコちゃん」を思い出してしまった。アッコちゃんの場合は、魔法の鏡を見て、「テクマクマヤコン」(・・・だったと思うが)と呪文を唱えて、なりたいもの(人間や動物)に変身していた。変身願望はいつでも、誰でも、あるのだなと改めて思った。

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2017年11月09日

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ネタバレ

魅力ある登場人物が出てくるので読んでいて楽しかった。妖面を手にしたいそれぞれの思いがあるんですが荒魂化してしまったのを浄化するのもなんとも言えない気持ちになる。先に人として出会ってるからなおさら。なんとなくBLEACHを思い出して嬉しくなりました。

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2016年10月10日

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・しずかな心地で読むことができ、登場人物たちの幸を願ったりする。
・裏の屋号で、他者に化けられる妖面を売るお面屋の関わる人情もの、かな?。
・許嫁を奪われそうな男。その許嫁の心は?
・不器量で知的好奇心の強い娘は?
・雨の中、高熱を出した太良と、救おうと駆けずりまわった甘楽はある大物と出会う。
・没落した武家の息子の葛藤は?

▼たまよしに関する簡単なメモ

【イヌビエ】隠さまの側近で小天狗たちの教育係。
【うとうと病】うとうとしている間に年月だけ経ってしまいその間の記憶がほとんどないまま老いて死んでしまう。琵琶法師が吉蔵たちに語った話。
【お勝】回船問屋の娘。器量がよくなくまわりは案じているが当人は飄々としている。好奇心が強く異国の本を読んだりするのが好き。妖面に興味を示したのも美人になりたいというよりは美人は世界をどう見ているのか知りたかったから。《自分はきっと、知らないことを知ることに惚れっぽいのだ》第一巻p.103
【お菊】勘助の許嫁。領主の菅原のところに手伝いに行ったところを次男の半次郎に見初められた。今の生活がイヤで、抜け出したいと思っていた。ぼんやりした底なし井戸のような女だと迅雷は思った。
【お初】吉蔵と仲良くなりたがっている少女。
【お葉】吉蔵の妹。
【御招山/おまねきやま】天狗がいる。
【お面屋】表の屋号のときは祭が書き入れ時でほぼ香具師の感じ。
【面作師/おもてつくりし】《人間の世界と山の世界の境界をいく者たち》第一巻p.15
【隠さま/おんさま】御招山の天狗のリーダー。天狗を人間の姿に変える神通力を持つ。
【勘助】途方に暮れていた迅雷の面倒を見てくれたお人好しの男。お菊の婚約者。
【甘楽/かんら】「お面屋たまよし」の一人。幼い頃御招山に捨てられていたところを隠さまに育てられた。年齢的にはもうじき14歳で「若衆のなりかけ」くらい。長くない髪を無理やりひとつにくくっていて、顔のパーツが大作りで派手な印象。ちょっと短期なタイプ。ときどき太良に逆らいたい。
【吉蔵】大名の家臣の息子だったが父が戦で大きなしくじりをしたとかで打ち首になり没落。
【呉葉】吉蔵の母。
【佐吉】吉蔵の弟。
【迅雷】小天狗。太良、甘楽を見張るよう隠さまに命じられているが二人が赤ん坊だった頃から知っているとはいうもののコミュニケーションはなかった。天狗は寿命が長いので二人より年上だが人に変化したときの見た目は十歳くらいの少年。人の姿をしたときは人と同じ能力しか持てずとても不便。好物は金平糖や南蛮菓子のボーロ。
【太良/たいら】「お面屋たまよし」の一人。幼い頃御招山に捨てられていたところを隠さまに育てられた。年齢的にはもうじき14歳で「若衆のなりかけ」くらい。洗いざらしの髪を耳が隠れるか隠れないかくらいの長さにしている。飄々として落ち着いているタイプでどちらかといえば兄の役割。眠りが深い。
【仁王次/におうじ】面作師(おもてつくりし)。隠さまの昔馴染み。太良、甘楽を育てた。表の名前が「たまよし」。今年三十九歳。
【兵太郎】お勝の父親と同じ通りに店を構えている反物屋の息子。その取り巻き連中がお勝のことを「ごつごつさん」とか呼んでからかうがお勝が相手にしないのを見て面白がっている。お勝の一歳年上。
【魔縁堂】「たまよし」の裏の屋号。妖面を売り買いするときに名乗る。
【魔縁丸】妖面を作るのと同じ鉄を使って作られた小刀。妖面をつけた人間が荒魂化したら鳴く。
【妖面】お面屋が裏の屋号で売っている、なりたい姿に変化できる面。荒魂化して人外になってしまうリスクもつきまとう。その場合、売った者が鎮めこの世から消滅させる。
【竜胆】迅雷の兄。大天狗の若頭。

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2020年09月21日

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設定に魅力を感じるけど、人物に感情移入出来ないなぁ(^^;
このままシリーズが続くようですが大きなストーリー主題はどう展開していくのでしょうか?

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2017年02月01日

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面作師のもとで修行する太良と甘楽。面とはふつう、縁日で見かける、子どものおもちゃを指す。けれども、いにしえから続く面作師は、縁日で売りだす屋号とは別の、裏の屋号を持っているものなのだ。そして、裏の屋号では、妖面というものが売られているのだった。妖面、なりたいすがたになれるというそのお面は、面作師の中でも、腕のいい者だけが、作れるのだという。妖面は願いをかなえてくれる面。妖面のうわさは、不思議なことに必要とする者の耳にだけ、届くのだという―― 妖面は、諸刃の剣。面をはずせなくなれば荒魂化し、人として生きていくことができなくなる。それでもなお、人々は、今日もお面屋を訪れる―。。人であるゆえの喜怒哀楽をえがいた戦国ファンタジー!

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2014年11月22日

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夜になると別の屋号を掲げるお面屋。そこではなりたい姿になれるという妖面が手に入るというー。時代ファンタジー。

御招山(おまねきやま)に捨てられていたという太良と甘楽。妖面に憑かれる人間もいれば、何かを得て面を外せる人間もいる。「ごつごつさん」と呼ばれる女の子の話が印象的だった。あと迅雷がかわいい。

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2014年08月24日

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なりたい姿になれるというお面を売るお面屋さんと、天狗の話。とてもよみやすくて、温かいような切ないような、不思議な気持ちになる。
2013/06/01

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2013年06月01日

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ネタバレ

御招山(おまねきやま)に捨てられていた2人の赤ん坊。山の主の天狗・陰(いん)さまに拾われます。
2人の赤ん坊は太良(たいら)と甘楽(かんら)と名付けられた。そして、人間の世界と山の世界の境界に生きる面作師の男に預けられます。

14歳となった二人は、見習い面作師として、各地でお面屋を売って歩いているのです。

ただし、このお面屋。表の屋号「たまよし」と裏の屋号「魔縁堂」を持っている。
魔縁堂では、自分のなりたい姿になれるという不思議な力を秘めた「妖面」を手に入れることができる。
ただし妖面に囚われてしまうと人ではないものになってしまい、お面屋の2人に浄化され、この世から消えてしまう。

その面が必要な人は、その噂を耳にする。そして太良と甘楽と出会ってしまうのです・・・。

天狗の陰さまは、太良と甘楽を心配して、配下の天狗たちに時々偵察に行かせる。1話の子天狗、迅雷がかわいい。
4話収録でしたが、まだ続きそうなかんじでしょうか。
設定を活かして、もっといろんな人間たちを登場させたら深みがでてくるのでは。
イラストがいい。

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2013年02月03日

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