平安寿子のレビュー一覧

  • なんにもうまくいかないわ

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    面白かったあ。平さんの作品は「恋愛嫌い」に続き2作目だけどハマリそうだわ。読後感が田辺聖子さんに似てる。というか平成の田辺聖子?

    しーちゃんと令子の関係がすごくリアルだ。女同士ってたぶんこんなふうに愛憎入り混じってる。ときどきすごく意地悪な気持ちになって、でも最後はやっぱり愛しくなる。
    過去に同じ男を好きになった女が対決する「パクられロマンス」。これはしーちゃんがかっこよかった。他人はあれこれ言うけど、しーちゃんはいつも真剣に恋愛してる。
    「俺のコピーになれ」と命じられて体調を崩す直哉の話は、主人公が男だから小説として成立するけど、同じ事を女は常に要求されているのだ。だからちょっとこの程度で

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    2011年12月22日
  • もっと、わたしを

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    あったかかったー。



    最初の一作ではそこまで?と思った男性の魅力がわかったり、
    女性との結末がわかったり。
    ある作品ではほとんどかするだけだった登場人物が、
    がっつり主役を張っていてしかも、ちょっときゅんとさせられたり。

    この人の作品はたまらなく優しい。
    本当の意味で等身大。
    しかも恥ずかしいくらいあけっぴろげ。
    いい話ばっかりだなぁ。


    あたしが一番好きだったのは、最初の作品で出て来たシロウの友達と、
    2作目でちらっと出て来た人たちがからむ、なりゆきまかせの男性を主人公にした作品。
    最後、ちょっと泣きそうになった。
    日々何気なくすれ違う人たちにも、こーんな素敵な話があるんだったら素敵

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    2011年11月13日
  • センチメンタル・サバイバル

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    いちいちお勉強になります。4章「エッチは禁句」が面白過ぎて。アダルトのパソコンゲームとかもそうだよな、設定萌えだ。可哀想に、と言い切るのは理解なのか憐れみなのか(笑
    アベサダ崇拝とチャタレイコンプレックスも面白い。二次創作界にも思い当たるとこが多いのはなんにせよ同じ人間だからかな。

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    2011年11月08日
  • 恋愛嫌い

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    わたしにとって自虐本なのか自慰本なのか微妙なとこ。作者さんはどうなのかな(-。-;
    とにかくもう頷き過ぎて首がもげるかと思った。恋愛嫌い女子も反恋愛嫌い女子にもぜひに読んで頂きたい。
    あ、タイトルは「嫌い」でも「苦手」なかんじに読めた。ますます首がもげる。くそう。やられる。
    ひとりでいることを肩身狭く感じさせる風潮はあるとおもう。恋愛に限らず。「ひとりで」なにかをすること。例えば職場の昼ごはんとかさ?いいよみんなでご飯食べるよ?でもたまに読みかけの本とかあって続き気になって仕方なかったらひとりでどっか行きたいよ。そういうゴーイングマイウェイを許してほしい。
    タイトルは恋愛、なんだけど。わた

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    2011年11月03日
  • 恋愛嫌い

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    三人の女性のお話が入っているが、わりと鈴枝さんがメインっぽい感じ。
    この鈴枝さんによく似たタイプの友人がいるが、やはり恋愛沙汰は苦手だと言っていた。
    喜世美のロマンチック嫌いにはものすごく共感した。「うっとり」する自分って気持ち悪いと思うから。でもサバサバしているわけじゃないんだな。意識しすぎて行動が突飛な感じになってしまう人なのだ。
    ブログに生きる翔子は今もっとも共感できるタイプ。リアルで向き合うことばかりがいいわけじゃないと私も思う。
    ラストの展開には驚いた。先のことはわからないけど、今の感情に素直に従うことがもしかしたら大事なことなのかもしれない。

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    2011年10月26日
  • 愛の保存法

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    この人の本、外れないな〜。

    上手な表現、意外なシチュエーション、登場人物もおしゃれでなかなか。
    短編ひとつひとつがまったく別の流れで、飽きさせない。

    大注目です!

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    2011年07月03日
  • グッドラックららばい

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    いやいや、面白かった。

    登場人物がもう、これでもかこれでもかのクセのある人たちなんだけど、
    まったく行動は気に入らないのに長女のキャラに惹かれて、
    そうして妹のむかつき具合も気になって気になって、
    かなり分厚いのに寸暇を惜しんで読みまくり。

    理想的な家族でもなんでもないし、
    まったくひいきできないんだけど、でも。

    なんかついついこの家族に、巻き込まれてしまって。

    一気読みして、えなんだこれ?なんて思いながらも、
    実写版のこの作品、あったらいいなって思った。

    個人的には大満足です。

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    2011年06月25日
  • Bランクの恋人

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    こりゃいい。

    正直タイトルを見て、なんだか昼ドラみたい‥って、少しためらった。
    他に欲しい本がなかったらいいかなーなんて思ったけど、
    105円だし他にも欲しい本もあったので、勢いで購入!

    さくさく。軽く読める。
    しかもなんだか表現がうまい。
    あたしだけかな、かなり耳に痛い!

    「俺は、いつか運命の人に出会う。なんて思ってない。そんなこと、期待しない。他人に愛されないくらいで追いつめられるほど、人生そのものに絶望しちゃいない。」
    「それにしても、この人は違うと思っていたのに、歩も美由紀の人生に面倒を持ち込んできた。自分の前世は奴隷商人かなんかで、今、その報いを受けているのだろうか?」
    「ダメ

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    2010年07月08日
  • センチメンタル・サバイバル

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    最近の女子はぼーっとしているように見えてもちゃんと考えているんですよ!みたいな本(笑)。この本読むと応援されているような、毎日は結構楽しいんじゃないかと思えてくる。この作家さんの作品は全部好きです。

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    2009年10月28日
  • パートタイム・パートナー

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    パートタイムで彼氏やります。
    設定が面白い。軽い主人公かとおもいきや、ちゃんと考えてる。
    小説のラストがすごく好き。

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    2009年10月31日
  • 素晴らしい一日

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    初めて入った本屋さんで、サイン入り初版本を購入。
    文庫とはいえ、ちょっと得した気分。

    そして内容もよかった。
    物語にどっぷり できれば長く浸かりたいので、めったに短編集は読まない。
    が、人物描写が見事で、一気に物語りに入り込め、そしてとても魅力的だった。

    ダメ男から魅力を引き出す手腕はピカイチです。

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    2009年10月04日
  • もっと、わたしを

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    久々の再読。
    全然完璧じゃなくて「もっと変わりたいのに…もっと自分はできるはずなのに!」と思っている5人の連作短編集。
    嫌味なやつ、ダメなやつ、友だちにいたら迷惑なやつ、と思われてもおかしく無い人たちを、不思議と魅力的で愛すべき人間に思える書き方が気持ち良い。
    話の中で何か解決したか?と問われれば実は問題は山積みだったりするのだけど、気づくと登場人物たちはすっきりと前を向いている。
    そんなんで前向いて良いなら、それくらいならできるかも、と思える一冊。
    私のお気に入りは、美人だけど満たされない女性が主人公の「愛はちょっとだけ」。女同士の友情というか人情というかがカラッと心地よい。

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    2025年09月26日
  • コーヒーもう一杯

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    カフェ開業というより、キャリアについて考えさせられた。

    私の人生の後悔である新卒の時の会社選び。
    人に言われた意見に流されたけど、やっぱり自分のやりたい事をやるべきだし、それを応援してくれる人に側にいてほしい。

    そんな事を思い出してたら眠れなくなり、一気読みしてしまった。

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    2025年06月04日
  • 幸せ嫌い

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    結婚したい主人公が、結婚指導側にまわるという新鮮な設定。
    婚活中の人間にとってぐさぐさ刺さるかなり厳しい言葉の連続だが、
    確かに…本当だ…と頷けてしまった!
    目次の時点でもうリアル。プライドは捨てよ、頭を下げよ、、、
    上から目線の婚活女性をバッサリ!
    キャッチーな文章なので読みやすく、くすりと笑える。
    もっと先まで知りたかったなあ!

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    2022年09月14日
  • 神様のすること

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    親を介護する、ということをどこか他人事のように思っている私。

    もし自分に降りかかる出来事だとしても、それはきっと遠い未来のことだと思い込むことで、目に見えて老いていく両親から目を背けいる。

    両親にはいつまでも元気でいて欲しい。というのは実は、介護なんてまだしたくないよ。という言葉の裏返しなのかもね。ということ思った一冊でした。

    でもやっぱり両親にはいつまで元気でいて欲しいな。

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    2022年02月17日
  • こんなわたしで、ごめんなさい

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    ネタバレ

    大好きな平さんの痛快コメディ7編。
    今回も、「いるいる、こんな奴!」ってリアリティをとことん攻めてくれる話ばかりで嬉しい☆
    とくに気に入った話は以下↓

    『婚活の外へ』
    もはや(私の中限定で)共感の嵐!笑

    「そんなおとなしそうな顔してるけど、あなただって、計算してるでしょ。小宮山さんの条件のよさは手放すには惜しいから、迷うのよね。でも、本当に計算高い女なら、迷ったりしない。迷うってことは、あなた、小宮山さんのこと好きになれないのよ。〈後略〉」(31頁)
    うっ図星。でも何を基準に選ぶのが正解か分からないんだもん、しょうがない。
    だけどセリフのとおり、“好きになれない相手”とだけは結婚しない方が

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    2021年10月26日
  • コーヒーもう一杯

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    ネタバレ

    脱サラ・サクセスストーリーかと思ったら、失敗ストーリーだった。
    失敗からの、再出発。

    「失敗したからって、それが何?経験値が増えて、語りぐさもできて、人生が豊かになる。それのどこが悪いの」

    今まさに人生の岐路に立っている自分に、元気と勇気をくれました。

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    2021年04月11日
  • コーヒーもう一杯

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    ネタバレ

    人が失敗して悲しむ姿を読みたくない、という気持ちから(暗い話は読みたくないのだ、現実は見たくない)、遅々として読み進めた。
    が、さすがは信頼のおける平安寿子。
    最後には、失敗しつつもそれが良かった、これから楽しみ、という姿を出してくれて、そんな失敗もしてないくせに、勇気をもらって、挑戦したいと思わせてくれる。

    挑戦したい。何かしなきゃ、面白いことなんて起きない。
    ただの日々を送ってるだけじゃ、これって感動は起きない。
    だから、失敗したって、それがいいじゃない、それこそ良いじゃないか、と思わせてくれるラスト。


    たったの2ページ。最後の二ページだけで、人生を楽しもう、やぶれかぶれでもいい、そ

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    2020年05月06日
  • グッドラックららばい

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    人間の印象って見る人によって変わるなと思った。
    あと家族は個々の集合体だなって思ったけど、一緒にずっと暮らしていることが家族が家族たる愛着を生むのだろうと思った。

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    2019年12月06日
  • もっと、わたしを

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    ユーモラスな語り口

    この著者のユーモラスで平明な語り口を好んでいる。
    内容的にも人間心理をよく描けていると思う。
    この著者の世間的な評価があまり高くないのはなぜだろうか?

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    2019年11月23日