平安寿子のレビュー一覧

  • 素晴らしい一日
    作者ご自身によれば「クスッと笑えてちょっぴり身につまされるビタースィートな大人のコメディー。」ということですが確かにそのとおりでした。えー何でこうなるの?と思わず嫌になってしまいそうな重い出来事の中にも吹いてしまいそうな笑いが隠されている、そんなお話を集めた短編集でした。
    『おいしい水の隠し場所』で...続きを読む
  • グッドラックららばい
    「でも、いいんじゃない」(ダイナマイトbySMAP)ってことなのかな。女性の視点が印象的な平安寿子さんですが、この作品の中では、私はお父さんがしなやかでたくましい感じがしました。
    すごくたくさんの人物が登場してきます。中には、ほかの作品でも見かけたことがあるような設定もあって、にやり…でした。
  • 恋愛嫌い
    確かに、寝ても覚めても「恋愛」のことばかり考えているわけではないのですよね~。いろいろやらなきゃいけないこととか、やりたいこととかあって。うんうん。…それでもやっぱり、魚の小骨のようにチクリと不安になるのか「恋愛嫌いのままでいいのだろうか…」と。
    この3人の女性が、男性だったら物語はどうなるんだろう...続きを読む
  • コーヒーもう一杯
    内装会社に勤める女性が、思い付きでカフェを開くことにしてうまくいかなくて・・・という話。レトルト食品を出すだけのお店が人気が出るはずもないのですが、開業してうまくいかず借金を残して廃業しても、次にお店を開店させるために一度おしまいにするという前向きな考えはいいなと思った。
    廃業し飲食店のアルバイト店...続きを読む
  • 恋愛嫌い
    タイトルに惹かれて読みました。「恋が苦手で」「前向き嫌い」「あきらめ上手」等々、各章のタイトルもうまいなと。 鈴枝と翔子を足して割ったのが自分のような気もしてきたのは、私も恋愛苦手な質だからなのかも。
  • コーヒーもう一杯
    コーヒーが好き、という理由だけで手にとった1冊。

    人生はままならない、という感じ。
    出来すぎ感が溢れているストーリーもどこか落ち着かないけれど、
    上手くいかない現実をひしひしと感じさせられるストーリーも、ちょっと辛い。
  • くうねるところすむところ
    求人誌の副編集長を務める莉緒。
    酔っ払った勢いで建築現場へ入り、足場を上っていきます。
    足がすくんで動けなくなったところを助けてくれた男性を好きになり、
    家を建てる仕事に魅せられ……と、それまでの生活が大きく変わっていきます。


    失敗しながらもいきいき仕事をしている女性の姿は、いいなぁと思いました...続きを読む
  • グッドラックららばい
    長いけど、意味なく長いわけじゃない。
    なかなか壮大なお話。

    うまくいってるのかいないのか、
    とにもかくにも波瀾万丈。

    ややこしいのは好きですか?
  • センチメンタル・サバイバル
    処分

    学生時代、就職先がなかなか決まらなかったときに読んだ
    時間が解決するのかもしれないけど、それじゃあもう遅いじゃないかと思ったことを覚えている
  • コーヒーもう一杯
    世間の個人経営な喫茶店を経営するのって想像以上に大変な事なんだなぁと教えられた。言い方を変えるなれば作者が思う個人経営な喫茶店の経営に関するうんちく本じゃないかと言えなくもない作風だよね。ただ主人公が脱サラして喫茶店を始めたが、ひとつもパッとせずに店をたたむという成功話しじゃ無いところがこの作品を最...続きを読む
  • コーヒーもう一杯
    居抜き、内装、仕入れ、食品衛生責任者、人件費。
    カフェを夢見る人には役立ちます。
    色々な意味で・・・
  • コーヒーもう一杯
    もっと、ふわふわしている小説かと思ったらそうでもなかった。途中、小説の形を借りた、カフェ経営の為の本かなとも思ったけど、そうでもないようで、小説としては可もなく不可もないような気がします。
  • 恋愛嫌い
    恋愛に対して抵抗を持つ、独り身の女性たちの連作短編。
    それぞれの思考やライフスタイルは、独身を謳歌していて、その状況に悲哀は感じられない。
    自分のペースや考えに沿って突き進む彼女たちのあり方が勇ましく、楽しそう。人の恋愛なんて十人十色で構わない。
  • 恋愛嫌い
    恋愛が面倒くさい女たち3人の心模様が時にユーモラスに、時にほろ苦く描かれている。主人公たち以外の登場人物も「ああ、こういう人いるいる」と思わせるリアルさがにじみ出ていてよかった。文体やノリに若干の古さを感じたけれど、読後に胃もたれしないさらっとした味わいで総合的には面白かった。
  • 風に顔をあげて
     「25歳って、まだ「女の子」だと思ってた。」という帯が巻いてあって、それを見た旦那が「こういう主張、すごくやだ!」と騒いでいたのですが、私は「そうー? 私何とも思わないけど」という印象。もう27歳だから? でも25歳の時も「女の子」って言われても良いし、「おばさん」って言われても仕方ない年齢かなー...続きを読む
  • パートタイム・パートナー
    二時間一万円、一時間延長ごとに追加で五千円+交通費・各種施設利用料・飲食代金はお客持ち。健全なボーイフレンド。通称 デート屋、正式名称 パートタイム・パートナー。28歳の昌生はどの会社に入っても続かず、ただ女性の扱いだけが得意。そんな彼の現在の職業がデート屋である。

    一条ゆかりさんの「正しい恋愛の...続きを読む
  • コーヒーもう一杯
    自分で新たなる道で改めて開眼してゆく姿がよかった。私も失敗してもいいから何かを始めたい気持ちがふつふつとわいてきた。失敗から学ぶことは本当にたくさんある。
  • 恋愛嫌い
    恋愛が苦手な女の人たちの短編集。

    恋愛って、「しなきゃいけない」ってかんじがとても嫌だ。いいじゃん、別に。
  • コーヒーもう一杯
    予想とは大きく舵を切った結末だった。
    でも、仕事というのはこれが本当でもあるのだと思う。
    一緒にいる人も、一緒に喜びながら、内面では舌を出すというのは
    よくあることで、それがわかった時、本人がそれをどう飲み込んでいくかで
    いろんなことが変わったり、成長できたりするのだろうと思う。
    最後にはきらりと光...続きを読む
  • あなたにもできる悪いこと
    タイトルとこの表紙にひかれ、読んでみることに。
    ん、このタイトルは大げさすぎないか。
    もっと身近ないたずらや悪さの短編集かと思いきや、詐欺師の話し。
    さすが、女性著者はテンポ良くリズムがある。