平安寿子のレビュー一覧

  • あなたにもできる悪いこと

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    初読。勝手な思い込みで今まで読んでいなかった
    いつものパターン。かなりテンポよく軽快な
    ライトピカレスク小説で面白いっ!
    まんま、小悪党って感じの詐欺、カツアゲを
    調子よく口先だけで次々と登場する一癖も二癖も
    ある人物達と対決。しかも買ったり負けたりしてるしw。
    彼等コンビが奪取する金額も数十万とかで
    妙にリアルな金額つーのも面白いですね。

    小市民感覚な小悪党ってのがなんとも
    憎めないし、とにかく主人公の「金」に対する
    生々しい執着心があまりにも人間クサくて
    醜くも切なかったり...。

    ラストのちょっとしたドンデン返しもいい
    アクセントになっていて読後感も爽快。
    伊丹十三さんなんかが映画し

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    2010年01月07日
  • あなたにもできる悪いこと

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    平さんって、もっと面白かった気がするー。

    基本、勧善懲悪ものが好きな自分には、
    ちんけなところが小市民風でもあまり思い入れを持てないみたい。

    恋愛において駄目な人もの、もっと書いてほしいな。

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    2009年12月24日
  • Bランクの恋人

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    ◆あらすじ◆
    ハンサムじゃないのにモテるために努力を続ける「Bランクの恋人」。
    「はずれっ子」と付き合ってばかりの「負け犬教師」。
    奥さんが鬱になった塾教師に一目惚れする恋多きゲイ……。
    ちょっぴり変な「愛」の形を、テンポよくユーモアたっぷりに描く!
    「爆笑」のち「ちょっとホロリ」な傑作短編を収録。
    「ショートストーリーの魔術師」が贈る元気をくれる七編。

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    2009年10月12日
  • センチメンタル・サバイバル

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    イマドキな若者るかと、シングルでバリバリ働く叔母との自宅トークがメイン。 
    るか年代には説教くさいなー と感じるだろうし、叔母年代には鋭いなー と感じるのでは?
    卑屈なニートと厭味な自己完璧主義じゃないからサラっと読めるんですね。

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    2010年04月24日
  • もっと、わたしを

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    口べた堅太り優柔不断。お世辞にもモテるとは言えない真佐彦がトイレに監禁されたのは、なんと彼女に二股がバレたから。ドアの外で二人の女が言い争うド修羅場の中、いつしか真佐彦は「自分が求められている」幸せを感じ始めて―。イケてない五人五様の人生を、優しさとユーモアで描き出す、著者真骨頂の傑作リレー小説。

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    2010年05月23日
  • センチメンタル・サバイバル

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    SATCをネタにして書いたらしいけど、大半は今時の若者に対する説教っぽい感じ。
    「現状が楽で楽しいから」のんびりフリーターを続け、難しいことは深く考えないるかと、自分も似たようなもんだなと思った。
    叔母さんの言うことはうなづけるところもあり、ズレてるだろと思うところもあり。完全に大阪のおばちゃん。

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    2009年10月04日
  • くうねるところすむところ

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    編集長の仕事にも恋愛にも行き詰った梨央、30歳。ある日、酔った勢いで建設現場の足場に登り、降りられなくなったところをトビ職の徹男に助けられる。徹男に一目ぼれした梨央は、勢いで工務店に飛び込み就職。だがそこは、亭主に逃げられやむなく社長になった郷子がキレる寸前で大混乱中だった。女ふたりの行く末はいかに。

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    2010年05月24日
  • 愛の保存法

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    ここんとこどっぷりハマっている「平ワールド」
    この作者さんに出てくる女主人公はかなりの確率で「他人を振り回す」んだけど、それが面白くてー!
    きっと自分にはできない憧れがあるんだろな。
    この短編集にもそんなヒロインが出てくるが、今回は実際いたらかなりイラっとくるだろう男たちが面白い。
    でも憎めない・・・イラっとくるかフラっといってしまうか結構紙一重に感じさせるところもさすが!

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    2009年10月04日
  • もっと、わたしを

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    これこれ、これじゃないと、この著者は。主人公たちのダメっぷり、いけてなさがステキ。誰だって、そんなにカッコよくは生きられない訳よ。本音と建て前の狭間でジタバタせざるを得ない女性にとっては面白いと思うんだけどな。

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    2009年10月04日
  • グッドラックららばい

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    本屋で話題になっていたので気になっていた。

    中盤でやや中弛み感あり。よって一時中断した後
    最近再び読み始めた。

    家族ってやっぱ補完し合ってるんだな、と。

    「わぁ、わたし、このところずっと死んでたんだ。
    そんな気さえした。
    元気に過ごしていると思っていたのだが、日常と馴れあってしまうと、
    人間やっぱどこかが死ぬらしい。」

    「家に帰るのは、疲れてからでいい。
    家はそのためにあるのだから。帰るとは、そういうことだから。」

    家族のために生きてきたと思われていた母が突然家出を始める。
    そこから日常が変わり始める。

    自由気ままで気持ちのいい家族だ。

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    2015年11月12日
  • くうねるところすむところ

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    '91年にたっかい金出して中古のマンションを買った。
    2年も住まない内に転勤になり人に貸したまま、それから更に2回転勤してまだ帰れない。
    その間、隣の空き地にも新たにマンションが建ち、遠くに見えていた天神祭りの花火も見えなくなった(と思われる)。
    最早築20年のせっまい狭い3LDK。
    しかし定年になればそこへ帰り、あの部屋は自分の部屋にしてこの馬の写真で飾ろうというような思いはある。
    確かに家は「食う寝るところ」だけにはあらず(この本とは違い私の家はマンションだけど)。
    ひょんなことから建設業界に飛び込んだ梨央と、その勤め先である工務店の二代目社長である郷子。
    家を建てることに仕事を

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    2011年07月18日
  • もっと、わたしを

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    何を思って手を出したのか。平 安寿子は初めてです。

    さて、どう評価しようか?。
    実はなかなか面白かったのです。女性作家の描く恋愛小説なのですが。
    余りベタベタしてなくて、どこか余裕があって、適当に突き放してユーモリスティックに見ている。そんな雰囲気があります。
    もう何冊か、読んでみるべきかな。

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    2016年08月07日
  • 素晴らしい一日

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    引き続き、平さんの本。デビュー作?らしい。短編でした。
    グットラック〜の方は、毒がきいててそれがまた面白かったんだけど、これは、ちょっと素直な感じで、デビューしましたって感じ。
    にしても、タイトルである最初の短編「すばらしい1日」は、なにがどう素晴らしいのかは、ちょっとよくわからなかったけど、調子のいい友朗のキャラが楽しかった。
    この短編の中では、一番最後の「商店街のかぐや姫」は面白かったな。義母さんに惚れて結婚するなんてちょっと面白い。家族に反発してしまって、父親に本当は認められたい主人公の気持ちもすごくよくわかって面白かった。
    平さんの本、これからも読みすすめよう

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    2009年10月04日
  • パートタイム・パートナー

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    好きな作家さんなので、ちょっと他の作品と比べて厳しくなってますが。。

    主人公がそこまで好きになれないというちょっと致命的な感じでした。
    でも、アイデアは女の人のキャラクターは嫌いじゃないです。。

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    2009年10月07日
  • 素晴らしい一日

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    恋人に逃げられ、勤務先は倒産。ドツボにはまった三十歳の幸恵は、昔付き合った男に貸した金を取り立てるところから人生を立て直そうと考えたが…(「素晴らしい一日」)。卓抜なユーモア感覚が絶賛されたオール読物新人賞受賞作を含め、憂きことばかりの人の世を、もがきながら生きる人間像を軽やかに讃える傑作六編。

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    2010年05月24日
  • パートタイム・パートナー

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    ”デート屋”を天職とする晶生の物語。ハッこの優男がっ!・・大人のお洒落な気取った話かと思いきや、これがなかなかどーして。読み始めて晶生ちゃんのことが好きになっちゃったから、十月・十一月なんて辛かった。いつも思うけど平作品て、そのままのジブンでいーじゃんとあっけらかんとしている。彼自身、そして彼が相手をする女たちに興味を持ったから、もっとこの話の続きが読みたくなった。続編があったらいいなー

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    2009年10月04日
  • 素晴らしい一日

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    表題作は、目立たず小さく小さく生きていれば安定した人生は守られると考えていたのに、それが破綻することによってひらきなおる(?)30前の女性の話。このパターンはありがちだが、不運の嵐でへこんだときに、数年前に男に貸した20万円を返してもらっていないことを思い出して取り返しに行く。しかも男は持ち合わせのお金がないから、一緒に男の知り合いに片っ端から連絡して借金をたのみ、20万円を取り戻す・・・という執念話は受ける。でも借金でもなんでも、久しぶりに何か理由を作って音信不通の人に連絡をとってみるのってスリリングで楽しい。いずれ私もやってみようかな・・・と思ったりして。

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    2009年10月04日