平安寿子のレビュー一覧

  • Bランクの恋人
    ◆あらすじ◆
    ハンサムじゃないのにモテるために努力を続ける「Bランクの恋人」。
    「はずれっ子」と付き合ってばかりの「負け犬教師」。
    奥さんが鬱になった塾教師に一目惚れする恋多きゲイ……。
    ちょっぴり変な「愛」の形を、テンポよくユーモアたっぷりに描く!
    「爆笑」のち「ちょっとホロリ」な傑作短編を収録。...続きを読む
  • センチメンタル・サバイバル
    イマドキな若者るかと、シングルでバリバリ働く叔母との自宅トークがメイン。 
    るか年代には説教くさいなー と感じるだろうし、叔母年代には鋭いなー と感じるのでは?
    卑屈なニートと厭味な自己完璧主義じゃないからサラっと読めるんですね。
  • もっと、わたしを
    口べた堅太り優柔不断。お世辞にもモテるとは言えない真佐彦がトイレに監禁されたのは、なんと彼女に二股がバレたから。ドアの外で二人の女が言い争うド修羅場の中、いつしか真佐彦は「自分が求められている」幸せを感じ始めて―。イケてない五人五様の人生を、優しさとユーモアで描き出す、著者真骨頂の傑作リレー小説。
  • センチメンタル・サバイバル
    SATCをネタにして書いたらしいけど、大半は今時の若者に対する説教っぽい感じ。
    「現状が楽で楽しいから」のんびりフリーターを続け、難しいことは深く考えないるかと、自分も似たようなもんだなと思った。
    叔母さんの言うことはうなづけるところもあり、ズレてるだろと思うところもあり。完全に大阪のおばちゃん。
  • くうねるところすむところ
    編集長の仕事にも恋愛にも行き詰った梨央、30歳。ある日、酔った勢いで建設現場の足場に登り、降りられなくなったところをトビ職の徹男に助けられる。徹男に一目ぼれした梨央は、勢いで工務店に飛び込み就職。だがそこは、亭主に逃げられやむなく社長になった郷子がキレる寸前で大混乱中だった。女ふたりの行く末はいかに...続きを読む
  • 愛の保存法
    ここんとこどっぷりハマっている「平ワールド」
    この作者さんに出てくる女主人公はかなりの確率で「他人を振り回す」んだけど、それが面白くてー!
    きっと自分にはできない憧れがあるんだろな。
    この短編集にもそんなヒロインが出てくるが、今回は実際いたらかなりイラっとくるだろう男たちが面白い。
    でも憎めない・・...続きを読む
  • もっと、わたしを
    これこれ、これじゃないと、この著者は。主人公たちのダメっぷり、いけてなさがステキ。誰だって、そんなにカッコよくは生きられない訳よ。本音と建て前の狭間でジタバタせざるを得ない女性にとっては面白いと思うんだけどな。
  • グッドラックららばい
    本屋で話題になっていたので気になっていた。

    中盤でやや中弛み感あり。よって一時中断した後
    最近再び読み始めた。

    家族ってやっぱ補完し合ってるんだな、と。

    「わぁ、わたし、このところずっと死んでたんだ。
    そんな気さえした。
    元気に過ごしていると思っていたのだが、日常と馴れあってしまう...続きを読む
  • くうねるところすむところ
    '91年にたっかい金出して中古のマンションを買った。
    2年も住まない内に転勤になり人に貸したまま、それから更に2回転勤してまだ帰れない。
    その間、隣の空き地にも新たにマンションが建ち、遠くに見えていた天神祭りの花火も見えなくなった(と思われる)。
    最早築20年のせっまい狭い3LDK。
    しかし定年にな...続きを読む
  • もっと、わたしを
    何を思って手を出したのか。平 安寿子は初めてです。

    さて、どう評価しようか?。
    実はなかなか面白かったのです。女性作家の描く恋愛小説なのですが。
    余りベタベタしてなくて、どこか余裕があって、適当に突き放してユーモリスティックに見ている。そんな雰囲気があります。
    もう何冊か、読んでみるべきかな。
  • 素晴らしい一日
    引き続き、平さんの本。デビュー作?らしい。短編でした。
    グットラック〜の方は、毒がきいててそれがまた面白かったんだけど、これは、ちょっと素直な感じで、デビューしましたって感じ。
    にしても、タイトルである最初の短編「すばらしい1日」は、なにがどう素晴らしいのかは、ちょっとよくわからなかったけど、調子の...続きを読む
  • パートタイム・パートナー
    好きな作家さんなので、ちょっと他の作品と比べて厳しくなってますが。。

    主人公がそこまで好きになれないというちょっと致命的な感じでした。
    でも、アイデアは女の人のキャラクターは嫌いじゃないです。。
  • 素晴らしい一日
    恋人に逃げられ、勤務先は倒産。ドツボにはまった三十歳の幸恵は、昔付き合った男に貸した金を取り立てるところから人生を立て直そうと考えたが…(「素晴らしい一日」)。卓抜なユーモア感覚が絶賛されたオール読物新人賞受賞作を含め、憂きことばかりの人の世を、もがきながら生きる人間像を軽やかに讃える傑作六編。
  • パートタイム・パートナー
    ”デート屋”を天職とする晶生の物語。ハッこの優男がっ!・・大人のお洒落な気取った話かと思いきや、これがなかなかどーして。読み始めて晶生ちゃんのことが好きになっちゃったから、十月・十一月なんて辛かった。いつも思うけど平作品て、そのままのジブンでいーじゃんとあっけらかんとしている。彼自身、そして彼が相手...続きを読む
  • 素晴らしい一日
    表題作は、目立たず小さく小さく生きていれば安定した人生は守られると考えていたのに、それが破綻することによってひらきなおる(?)30前の女性の話。このパターンはありがちだが、不運の嵐でへこんだときに、数年前に男に貸した20万円を返してもらっていないことを思い出して取り返しに行く。しかも男は持ち合わせの...続きを読む