平安寿子のレビュー一覧
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著者のあとがきが面白い。
「 生きていくのは楽じゃない。世の中イヤなヤツばっかりだし、夢や希望は北極星みたいに遠くで光っているだけ。
わたしは七歳のときから、そう思っていた。・・・」そんな作者が繰り広げる短編集。
それぞれの話の主人公が女性なので、登場人物に共感するのは、女性が多いであろうという感じは受けるが、男性諸君にも読んでいただきたい作品である。女性心理と登場する相対する男性を味わっていただきたい。
この作品は、人生のどん底にありながら、そこからささやかな幸福を見出せる・・・そんな気がしてくる作品である。私としては、表題作に出てくる登場人物、友朗の<最高にハッピー>な笑顔が自 -
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初読。勝手な思い込みで今まで読んでいなかった
いつものパターン。かなりテンポよく軽快な
ライトピカレスク小説で面白いっ!
まんま、小悪党って感じの詐欺、カツアゲを
調子よく口先だけで次々と登場する一癖も二癖も
ある人物達と対決。しかも買ったり負けたりしてるしw。
彼等コンビが奪取する金額も数十万とかで
妙にリアルな金額つーのも面白いですね。
小市民感覚な小悪党ってのがなんとも
憎めないし、とにかく主人公の「金」に対する
生々しい執着心があまりにも人間クサくて
醜くも切なかったり...。
ラストのちょっとしたドンデン返しもいい
アクセントになっていて読後感も爽快。
伊丹十三さんなんかが映画し -
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本屋で話題になっていたので気になっていた。
中盤でやや中弛み感あり。よって一時中断した後
最近再び読み始めた。
家族ってやっぱ補完し合ってるんだな、と。
「わぁ、わたし、このところずっと死んでたんだ。
そんな気さえした。
元気に過ごしていると思っていたのだが、日常と馴れあってしまうと、
人間やっぱどこかが死ぬらしい。」
「家に帰るのは、疲れてからでいい。
家はそのためにあるのだから。帰るとは、そういうことだから。」
家族のために生きてきたと思われていた母が突然家出を始める。
そこから日常が変わり始める。
自由気ままで気持ちのいい家族だ。 -
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'91年にたっかい金出して中古のマンションを買った。
2年も住まない内に転勤になり人に貸したまま、それから更に2回転勤してまだ帰れない。
その間、隣の空き地にも新たにマンションが建ち、遠くに見えていた天神祭りの花火も見えなくなった(と思われる)。
最早築20年のせっまい狭い3LDK。
しかし定年になればそこへ帰り、あの部屋は自分の部屋にしてこの馬の写真で飾ろうというような思いはある。
確かに家は「食う寝るところ」だけにはあらず(この本とは違い私の家はマンションだけど)。
ひょんなことから建設業界に飛び込んだ梨央と、その勤め先である工務店の二代目社長である郷子。
家を建てることに仕事を -
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引き続き、平さんの本。デビュー作?らしい。短編でした。
グットラック〜の方は、毒がきいててそれがまた面白かったんだけど、これは、ちょっと素直な感じで、デビューしましたって感じ。
にしても、タイトルである最初の短編「すばらしい1日」は、なにがどう素晴らしいのかは、ちょっとよくわからなかったけど、調子のいい友朗のキャラが楽しかった。
この短編の中では、一番最後の「商店街のかぐや姫」は面白かったな。義母さんに惚れて結婚するなんてちょっと面白い。家族に反発してしまって、父親に本当は認められたい主人公の気持ちもすごくよくわかって面白かった。
平さんの本、これからも読みすすめよう