感情タグBEST3
Posted by ブクログ 2012年03月03日
これもまた、共感しづらい主人公であった。
たぶん、世間並みの評価だと進藤晶生はどうしようもない奴ということになるだろう。どうして米屋の仕事を本業にしないのか。そっちのほうがよほど実のある仕事ではないか、と。
でも晶生は自分がやりたいと思ったことをやり続ける。たとえそれが世間的にみてナンセンスだったり...続きを読むバカバカしかったりするようなことでも、あるいは自分の身が危険に晒されたとしても、それでも「いいこと」を見つけることができるのだ。
晶生に会ってみたいか、一日デートしてみたいか、と自問してみると、ちょっと躊躇する。言葉だけでいい気持ちになることはできるけど、たぶんそのあとで倍以上の虚しさに襲われるだろうから。
それでもいい、と思ってしまう時があるだろうことは容易に想像がつく。一時の慰め、やすらぎ。それを提供することを仕事にしようという晶生がだんだん好きになる。前途はまったく洋々としていないのに、ラストはちょっと微笑んでしまう。
Posted by ブクログ 2022年02月17日
就職してもなかなか仕事が長続きしない主人公・進藤晶生が「パートタイム・パートナー」という事業を始める。という物語。
「デート屋」と呼ばれるその仕事は、女性の心に寄り添い、女性の気持ちを満たす。というもので、家庭に育児に仕事にと、常に不満が一杯の女性たちの心を和ませていく。という感じなのだけど、うん...続きを読む、まぁ、一言でいうと「胡散臭い」かな。
でも、この「パートタイム・パートナー」にデートを依頼をしてしまう女性の気持ちは分からなくもないかなー。という感じ。
最後の『12月のクリスマス』の話は良かったです。
Posted by ブクログ 2013年10月23日
二時間一万円、一時間延長ごとに追加で五千円+交通費・各種施設利用料・飲食代金はお客持ち。健全なボーイフレンド。通称 デート屋、正式名称 パートタイム・パートナー。28歳の昌生はどの会社に入っても続かず、ただ女性の扱いだけが得意。そんな彼の現在の職業がデート屋である。
一条ゆかりさんの「正しい恋愛の...続きを読むススメ」のパクリっぽい設定。あれは高校生だったが。
好きな人が相手でもなく、初対面の相手にお金を払ってデートするなんて虚しくなるだけの気がする。個人的にはそれなら気心の知れたお友達とランチする方がよほど救われる。
しかもこの昌生が薄っぺらくて、結局クライアントに向かい合っている気もしない。後半は徐々に変化していく部分もあるが…
Posted by ブクログ 2012年01月01日
うむむむ。
平さんの作品は男性がみんな似てる?
穏やかで人が良くてしみるような人柄。
多分そんなにいい男じゃなくて、でも愛されるタイプ?
ただ、今回はもうひとつその男性の魅力が薄っぺらかった。
その場限りの癒しデートでチェンジなしってのは、
ある意味ホストクラブ以上に高いと思う・・
しかも明ら...続きを読むかにトークが薄っぺら。
高みから眺めて、問題点がわかっているような顔しておだてるだけって、
なんか気持ち悪い。
タッチがやわらかいから読後感は悪くないけど、
あたしはこの男性、絶対に嫌いだな~
Posted by ブクログ 2009年10月07日
好きな作家さんなので、ちょっと他の作品と比べて厳しくなってますが。。
主人公がそこまで好きになれないというちょっと致命的な感じでした。
でも、アイデアは女の人のキャラクターは嫌いじゃないです。。
Posted by ブクログ 2009年10月04日
”デート屋”を天職とする晶生の物語。ハッこの優男がっ!・・大人のお洒落な気取った話かと思いきや、これがなかなかどーして。読み始めて晶生ちゃんのことが好きになっちゃったから、十月・十一月なんて辛かった。いつも思うけど平作品て、そのままのジブンでいーじゃんとあっけらかんとしている。彼自身、そして彼が相手...続きを読むをする女たちに興味を持ったから、もっとこの話の続きが読みたくなった。続編があったらいいなー