平安寿子のレビュー一覧

  • コーヒーもう一杯
    おもしろかった。
    未紀が飲食業界について無知なところからスタートするから、僕も未紀とおんなじところで驚いたり疑問になったり不安になったり腹たったり、気づいたら一緒になってのめり込んだ。
    コーヒーもう一杯飲んで頑張りたい。
  • こんなわたしで、ごめんなさい
    短編集で特に20代後半30代の女性にはどれか刺さるのお話があるんじゃないかと思う。

    大人になると自分の悪い所を面と向かって指摘してくれる人はほとんどいなくなるし、この本がかわりに言ってくれたような、ザクザク刺さる言葉ばかりだった。価値観が凝り固まらないように生きていきたい。

    一方で気持ちを肯定し...続きを読む
  • コーヒーもう一杯
    とても面白かった!
    自分でカフェを開くっていいなぁって漠然と思っていたけど、資金調達や店探し、内装工事などお金絡みの悩みが尽きない。カフェの裏側がいろいろと知れてとても勉強になった。
  • センチメンタル・サバイバル
    るかちゃんが叔母の龍子さんの家に居候する話。おばさんの話はうざいけど、ときどきごもっともだと思う。

    生きてるだけで誰だって大変。
    考え方・捉え方って常に変化していく。

    やりたいことある人なんてそんなにいないけど、ひとまず頑張ってみようと思えるので十分。

    平さんの本は好きです。
  • しょうがない人
    肩の力を抜いてするする読める。
    登場人物の年代が自分より上だけど、こういうことってあるよね、こういう人っているよね、と共感。
    平さんの別の作品も読んでみたくなった。
  • 素晴らしい一日
    好きよー好きよーあなたー。って。ジャンル的にもう好みっていうのはあって、この系統のは、はっきりいって好きなのである。この系統って言うのは、ダメっぽい男女が織りなす人間模様、的な。これを男性作家が書くと、ダメ男と思いきやいざという時はやるやつだぜ、みたいな格好良い系になるけど、女性作家が書くと、実にだ...続きを読む
  • グッドラックららばい
    読んでいてこれほど感情を高ぶらせた作品は初めてかもしれない。最初は夫の不甲斐なさに憤り、次は身勝手な妻に呆れ、我が道を行く子供たちに茫然。そして読み終わった今は、もう勝手にしろ(笑)と言った感じ。抜群に面白い。今年に入って平さんの作品を読み始めたがすっかりファンになってしまったようだ。
    あらすじ(背...続きを読む
  • 素晴らしい一日
    ・素晴らしい一日
    ・アドリブ・ナイト
    ・オンリー・ユー
    ・おいしい水の隠し場所
    ・誰かが誰かを愛してる
    ・商店街のかぐや姫

    中学校のとき、クラスの男子が読み上げた作文を思い出しました。
    「ぼくは、最初の1ページを読んで面白くない小説は読みません」
    この本は「ぜひ読め」とお勧めできる。

    “日曜日の...続きを読む
  • 恋愛嫌い
    【76/10000】
    恋愛嫌い
    平あすこ

    ★★★★★
    結婚しなきゃいけない、一人が寂しいなどなどから婚活、恋活が激化する現代。
    そんな現代のちょっと寂しい女性を描いた小説。
    「恋愛なんて得意な人が多かったらこんなメイクの仕方やテクニックなどが溢れかえっていない」というセリフにうなづけた。
  • コーヒーもう一杯
    めでたく成功、じゃないところに好感を持てた。
    お店やりたい、と誰もが一度は考えそうなこと、
    ぐっと踏み込んで書かれている。
    思わず未紀に「がんばれ」と声をかけたくなる。
  • 風に顔をあげて
    自分の生活に「このままでいいの?」と悩む風実の心の変化が読んでいて気持ちよかった。現実はこんなにかっこいい大人ばっかりに巡り会えないよ~って思うけど、いろんな経験がきっと無駄じゃないって思える小説です。
  • グッドラックららばい
    好き嫌いは分かれるだろうけど、わたしはものすごく好きです。
    4人家族のそれぞれの価値観の違いにがくがく頷いてしまう。家族もまた個人の集まりなのだよなあ。その4人それぞれのキャラを引き立てる文章表現がまた絶妙で、ニヤリとしたり吹き出したりイラッときたり心配したりで、気がつけば読むのを中断できない。入り...続きを読む
  • コーヒーもう一杯
    勝手ながら、起業の学校の課題図書に推薦したいと思った!

    主人公未紀は、恋人にふられ、会社では大失敗をして、その勢い?で、カフェを開くことになる。
    街にあるような素敵な、おしゃれなカフェが開きたい、人は失敗するけど、自分は大丈夫!
    そう思って始めるものの、夢だけがあれば、うまくいくものではなく・・
    ...続きを読む
  • グッドラックららばい
    自分の1番したいことをするのが1番!と思える物語。人生の流れに身を任せるのも切り開くのも、成功も失敗もどれも間違っていないんだなぁと思える。何が正しいか、なんてことは周りが決めることではないんだと思った。
  • セ・シ・ボン
    30年ほど前のパリに短期留学していた作者の体験記。
    パリでの生活は思い描いていた充実した素敵な生活ではなかったことを、苦しく思う。夢の様なパリライフが多い中で、このような本は新鮮で共感が持てた。
  • もっと、わたしを
    何度読んでも面白い。読むたび味が出る。主人公たちが愛おしいダメ人間ばかりで、それでもまえを向いて生きていく姿にいつも勇気づけられる。
  • くうねるところすむところ
    爽快!!
    働く女性のお話はすごく好き。
    重めのミステリーなんかを読んだあとはこういうのが読みたくなる。

    対称的な梨央と姫。
    2人はこれからも、あーでもないこーでもない言い合いながら仕事をして、いつの間にか親友のような家族のような関係になっていくんだろう。
    徹男との恋の行方は曖昧な感じに終わったが、...続きを読む
  • グッドラックららばい
    ご本人もおっしゃってるそうだが、やはりこれは平安寿子の代表作だろう。
    「自分の気持ちに正直に生きること」はいいこととされているし、奨励されがちなことなんだけど、もしほんとに「自分の気持ち」に「正直」に生きたらどうなるか、ということのサンプルがここに描かれている。
    「文鎮」とあだ名されることなかれ主義...続きを読む
  • なんにもうまくいかないわ
    面白かったあ。平さんの作品は「恋愛嫌い」に続き2作目だけどハマリそうだわ。読後感が田辺聖子さんに似てる。というか平成の田辺聖子?

    しーちゃんと令子の関係がすごくリアルだ。女同士ってたぶんこんなふうに愛憎入り混じってる。ときどきすごく意地悪な気持ちになって、でも最後はやっぱり愛しくなる。
    過去に同じ...続きを読む
  • もっと、わたしを
    あったかかったー。



    最初の一作ではそこまで?と思った男性の魅力がわかったり、
    女性との結末がわかったり。
    ある作品ではほとんどかするだけだった登場人物が、
    がっつり主役を張っていてしかも、ちょっときゅんとさせられたり。

    この人の作品はたまらなく優しい。
    本当の意味で等身大。
    しかも恥ずかしい...続きを読む