平安寿子のレビュー一覧

  • 恋愛嫌い

    Posted by ブクログ

    恋愛願望がなく感情に溺れられない29歳の喜世美。ブログで自分を解放できる26歳の翔子。仕事は出来るが前向きが嫌いな35歳鈴枝。三人の連作短編。女性の生き方はいろいろで恋愛の仕方もいろいろ。最後の話が意外性があってよかった。

    0
    2025年05月17日
  • コーヒーもう一杯

    Posted by ブクログ

    20241014

    内装会社に勤める女性が、取引先との諍いをきっかけに退社してカフェを始める物語。 

    物件探しから、開店までの工程、開店してからのカフェ経営の難しさをリアルに小説に落とし込んでいる。

    ノンフィクションのようなリアルさで、カフェをはじめとした飲食店経営の厳しさが、ひしひしと伝わってくる。

    結末までもがリアリティに溢れているが、カフェ経営の難しさだけではなく、自身がやりたい事をやってみた事の尊さや、失敗は何度でもして良いんだという勇気も与えてくれる。

    こんな面白い小説だと思わずに当分の間、積読してたのが勿体ないくらい興味深い面白い小説だった。


    0
    2024年10月14日
  • コーヒーもう一杯

    Posted by ブクログ

    おもしろかった。
    未紀が飲食業界について無知なところからスタートするから、僕も未紀とおんなじところで驚いたり疑問になったり不安になったり腹たったり、気づいたら一緒になってのめり込んだ。
    コーヒーもう一杯飲んで頑張りたい。

    0
    2021年08月23日
  • こんなわたしで、ごめんなさい

    Posted by ブクログ

    短編集で特に20代後半30代の女性にはどれか刺さるのお話があるんじゃないかと思う。

    大人になると自分の悪い所を面と向かって指摘してくれる人はほとんどいなくなるし、この本がかわりに言ってくれたような、ザクザク刺さる言葉ばかりだった。価値観が凝り固まらないように生きていきたい。

    一方で気持ちを肯定してくれるお話もあって、パワフルな女性も出てきて元気でる。

    0
    2021年04月17日
  • コーヒーもう一杯

    Posted by ブクログ

    とても面白かった!
    自分でカフェを開くっていいなぁって漠然と思っていたけど、資金調達や店探し、内装工事などお金絡みの悩みが尽きない。カフェの裏側がいろいろと知れてとても勉強になった。

    0
    2020年05月24日
  • しょうがない人

    Posted by ブクログ

    肩の力を抜いてするする読める。
    登場人物の年代が自分より上だけど、こういうことってあるよね、こういう人っているよね、と共感。
    平さんの別の作品も読んでみたくなった。

    0
    2019年03月12日
  • センチメンタル・サバイバル

    Posted by ブクログ

    るかちゃんが叔母の龍子さんの家に居候する話。おばさんの話はうざいけど、ときどきごもっともだと思う。

    生きてるだけで誰だって大変。
    考え方・捉え方って常に変化していく。

    やりたいことある人なんてそんなにいないけど、ひとまず頑張ってみようと思えるので十分。

    平さんの本は好きです。

    0
    2019年03月12日
  • 素晴らしい一日

    Posted by ブクログ

    好きよー好きよーあなたー。って。ジャンル的にもう好みっていうのはあって、この系統のは、はっきりいって好きなのである。この系統って言うのは、ダメっぽい男女が織りなす人間模様、的な。これを男性作家が書くと、ダメ男と思いきやいざという時はやるやつだぜ、みたいな格好良い系になるけど、女性作家が書くと、実にだらしない。このだらしなさが、例えば普段は真面目に働いてるけど、休日はロハスーとか言いながらブルータスカーサでも読んでるみたいな、ある種の憧れをもって迫ってくる。この背徳感というか。
    世の中頑張らないやつもいれば、頑張らないやつもいて、頑張ってもダメな人もいれば、頑張らなくても大丈夫な人もいて、それが

    0
    2018年07月29日
  • グッドラックららばい

    Posted by ブクログ

    読んでいてこれほど感情を高ぶらせた作品は初めてかもしれない。最初は夫の不甲斐なさに憤り、次は身勝手な妻に呆れ、我が道を行く子供たちに茫然。そして読み終わった今は、もう勝手にしろ(笑)と言った感じ。抜群に面白い。今年に入って平さんの作品を読み始めたがすっかりファンになってしまったようだ。
    あらすじ(背表紙より)
    プチ家出から何年も戻らない母、いいじゃないか、と言う“文鎮”こと父、ダメ男に貢いで飄々と生きる姉、そんな家族にいらだち、上昇志向を実現しようと邁進する妹…。他人の迷惑顧みず、「自分の気持ち」に素直に生きるタフな4人がここにいる。けちなモラルや常識なんて笑い飛ばす、新しい家族の物語。

    0
    2017年07月23日
  • 素晴らしい一日

    Posted by ブクログ

    ・素晴らしい一日
    ・アドリブ・ナイト
    ・オンリー・ユー
    ・おいしい水の隠し場所
    ・誰かが誰かを愛してる
    ・商店街のかぐや姫

    中学校のとき、クラスの男子が読み上げた作文を思い出しました。
    「ぼくは、最初の1ページを読んで面白くない小説は読みません」
    この本は「ぜひ読め」とお勧めできる。

    “日曜日の朝っぱらから不精髭をはやし、ボサボサ頭にくたびれたジャージの上下という格好でパチンコをしている三十七歳の男に相応しい呼び名は一つしかない。
    甲斐性なし。”

    この出だしだけで引きこまれるでしょう?

    その甲斐性なしに「貸した金返せよ」と言いに行った一日の話なんだけど、その男がもう本当にダメなやつで、

    0
    2016年05月23日
  • 恋愛嫌い

    Posted by ブクログ

    【76/10000】
    恋愛嫌い
    平あすこ

    ★★★★★
    結婚しなきゃいけない、一人が寂しいなどなどから婚活、恋活が激化する現代。
    そんな現代のちょっと寂しい女性を描いた小説。
    「恋愛なんて得意な人が多かったらこんなメイクの仕方やテクニックなどが溢れかえっていない」というセリフにうなづけた。

    0
    2016年01月02日
  • コーヒーもう一杯

    Posted by ブクログ

    めでたく成功、じゃないところに好感を持てた。
    お店やりたい、と誰もが一度は考えそうなこと、
    ぐっと踏み込んで書かれている。
    思わず未紀に「がんばれ」と声をかけたくなる。

    0
    2014年07月18日
  • 風に顔をあげて

    Posted by ブクログ

    自分の生活に「このままでいいの?」と悩む風実の心の変化が読んでいて気持ちよかった。現実はこんなにかっこいい大人ばっかりに巡り会えないよ~って思うけど、いろんな経験がきっと無駄じゃないって思える小説です。

    0
    2014年07月17日
  • グッドラックららばい

    Posted by ブクログ

    好き嫌いは分かれるだろうけど、わたしはものすごく好きです。
    4人家族のそれぞれの価値観の違いにがくがく頷いてしまう。家族もまた個人の集まりなのだよなあ。その4人それぞれのキャラを引き立てる文章表現がまた絶妙で、ニヤリとしたり吹き出したりイラッときたり心配したりで、気がつけば読むのを中断できない。入り込んでしまう。近所のおばさんにでもなったような、付かず離れず眺めて、いろいろ噂したり心配したりお菜をおすそ分けしたりしたいww
    個人の集まりである集団が家族なのだと、それに対して美化もしないけれど卑下もしない。そのフラットな目線が素晴らしい。
    平安寿子さんが好きなひととは、友達になれそうな気がする。

    0
    2014年04月26日
  • コーヒーもう一杯

    Posted by ブクログ

    勝手ながら、起業の学校の課題図書に推薦したいと思った!

    主人公未紀は、恋人にふられ、会社では大失敗をして、その勢い?で、カフェを開くことになる。
    街にあるような素敵な、おしゃれなカフェが開きたい、人は失敗するけど、自分は大丈夫!
    そう思って始めるものの、夢だけがあれば、うまくいくものではなく・・
    店は閑古鳥がなく有様に。ボロボロになっていく主人公を見ているのは辛かったが、きっと誰もが陥りがちなケースを書いているのだろな~と思った。

    起業はしていないけど、非営利団体を主宰はしていて、
    その活動は私にとっては仕事にも値する。
    そうした目線で見てみると学ぶところは多かった。

    店を開店するまでの

    0
    2014年04月23日
  • グッドラックららばい

    Posted by ブクログ

    自分の1番したいことをするのが1番!と思える物語。人生の流れに身を任せるのも切り開くのも、成功も失敗もどれも間違っていないんだなぁと思える。何が正しいか、なんてことは周りが決めることではないんだと思った。

    0
    2014年01月12日
  • セ・シ・ボン

    Posted by ブクログ

    30年ほど前のパリに短期留学していた作者の体験記。
    パリでの生活は思い描いていた充実した素敵な生活ではなかったことを、苦しく思う。夢の様なパリライフが多い中で、このような本は新鮮で共感が持てた。

    0
    2013年02月08日
  • もっと、わたしを

    Posted by ブクログ

    何度読んでも面白い。読むたび味が出る。主人公たちが愛おしいダメ人間ばかりで、それでもまえを向いて生きていく姿にいつも勇気づけられる。

    0
    2012年05月12日
  • くうねるところすむところ

    Posted by ブクログ

    爽快!!
    働く女性のお話はすごく好き。
    重めのミステリーなんかを読んだあとはこういうのが読みたくなる。

    対称的な梨央と姫。
    2人はこれからも、あーでもないこーでもない言い合いながら仕事をして、いつの間にか親友のような家族のような関係になっていくんだろう。
    徹男との恋の行方は曖昧な感じに終わったが、そこもいい。
    今後に乞うご期待!!という感じ。

    サクサク読めてとても楽しかった。

    0
    2012年05月09日
  • グッドラックららばい

    Posted by ブクログ

    ご本人もおっしゃってるそうだが、やはりこれは平安寿子の代表作だろう。
    「自分の気持ちに正直に生きること」はいいこととされているし、奨励されがちなことなんだけど、もしほんとに「自分の気持ち」に「正直」に生きたらどうなるか、ということのサンプルがここに描かれている。
    「文鎮」とあだ名されることなかれ主義の権化みたいな父親の信也、ふらっと家出してそのまま戻らない母親の鷹子、セックスが好きなだけと公言してはばからない姉の積子、やたら上昇志向だけが強い立子。
    読者のわかりやすい感情移入や共感を、強烈に跳ね返す登場人物ばかりが、全員自分の気持ちだけに正直に生きた20年間のお話である。
    ただ一人常識と良識の

    0
    2012年03月05日