平安寿子のレビュー一覧

  • グッドラックららばい
    読み進めて2/3まではこの話の母親のことを好きになれなかった。でも最後まで読み終わればなんとも清々しい気持ちになっていた。それは家族の個々なんてみんな自分勝手。それをフィクションを上手に利用して、家族の理不尽さ勝手さを肯定的に教えてくれてる。ほんとに家族って変な集団!なのに愛しい。平さんのリズミカル...続きを読む
  • もっと、わたしを
    ちょっと不器用な人たちが主人公の短編連作。こういう群像劇、好きです。
    どの主人公も強烈で、世間から浮いているようにも思えるけど、自分自身や周りの人も、一人ひとりの人生を掘り下げてみると、それぞれの突出した部分や特異なものは必ずあるんだろうなあと考えさせられます。

    一番印象に残っている主人公はセクシ...続きを読む
  • くうねるところすむところ
    求人誌の副編集長だった梨央が、あるとき助けてもらった徹夫をおいかけて土建屋の世界へ飛び込んでいくというおはなし。
    梨央や姫、その娘の早知子など、女性陣が強い!梨央のポジティブさというか前向きなところがうらやましいな。
    棚尾さんが建ててもらっていた縁側があって塀のない家、住んでみたいな。
  • グッドラックららばい
    はたから見たら自由な人間たちと思われるかもしれないけど、自分の気持ちに正直に生きている生き方をしてステキだなと思いました。
  • くうねるところすむところ
    読むとすかっとする。
    建築現場で働く二人の女性が交互に語る話。
    仕事も恋もうまくいかない、なのになんだか笑えるし、熱くなる物語。「家」づくりに対する認識もちょっぴりかわりました。
  • もっと、わたしを
    ふつうの短編集だけど、それぞれの話が少しづつ重なっていて、
    登場人物の、それぞれ異なる目線から話が描かれているのが
    面白かった。

    不器用な人って親しみが持てるから、読んでいてニヤニヤして
    しまった。ふつうの人たちの、ふつうの話なのに、笑ったりイラッ
    としたり、納得したりして、のめり込んで読み進める...続きを読む
  • 素晴らしい一日
    主人公が昔付き合った男性から借金の返済をせまり、一緒にいろんな人に会いに行く。ふつうの人はこんなにお金でつながってないとは思うけど。

    でもいるのかなこんな人。
  • くうねるところすむところ
    「グットラックららばい」を読んでから、この人の本は
    空元気で楽しい気持ちになれる本だなぁと思ってて
    この本も読みたくてやっと読めた。

    出版OLから、建設業に興味を持ち始める女。
    新しい恋、新しい職場、新しい仲間。
    環境変えるだけで人って変わる。
    環境を変えることにえいってやれる人ってすごい。

    ...続きを読む
  • くうねるところすむところ
    出会いは夜の建設現場の足場。酔った勢いで登ってしまうのだが降りれない主人公梨央を助けてくれたとび職の親方に一目ぼれをしてしまう!彼に惹かれ夢のない副編集長を務める広告業を辞め、一からゼネコン業界へと飛び込む。
    建設に関する知識や職人さんという職業の本音や裏側を知ると深いな〜ということがわかります。
    ...続きを読む
  • もっと、わたしを
    痛快であり、人生。私のカテゴリの人生はもうちょっと重い意味合いなので、痛快にした。

    ダメなところ、会社の姿と普段の姿の共存具合、私も心でつぶやくけれど滅多に外に出さないなーと思うような本音が気持ちよく書かれていると思った。ほんわかした話ではなく、鋭く真実を書いているのだけれど、視線が暖かい。自分に...続きを読む
  • センチメンタル・サバイバル
    インドへの行きの飛行機で読む。
    あ、そうか、別に結婚しなくても良いかも。とぼーっと思う。

    平安寿子は私の信頼する作家の一人。いつも面白い。
    そして今回も、面白い。軽いけど。
    (後半はいまいち共感できなかったが)


    独身のキャリアウーマンのおばさんの家にフリーターの姪が住み始めるところから話は始ま...続きを読む
  • くうねるところすむところ
     仕事ってやりがいがありそう!これからこういう世界に入っていくんだなぁ...って思うとちょっと怖じ気づきそうになったり。
  • くうねるところすむところ
    翻訳ものばかり読んでいて、ふっと日本の小説を読むと、つるつる読みやすい〜と思う。特に、この著者の文章はリズムがよくて気持ちいい感じ。ユーモアもあって。たとえばクリスマスについて「〜諸人こぞりて金を使う〜」とか。この著者の本は今までにかなり読んでいるんだけれど、おもしろそー!と思って読むわりには、読後...続きを読む
  • くうねるところすむところ
    建築業界ににてIT業界でSEをしているだけに共感できるところが多々あった。

    恋愛についても爽やかに描かれており、読んだあとスッキリした気持ちになった。
  • もっと、わたしを
    面白かった。登場人物、みんな味わいがある。滑稽なところ、自虐的なところ、妙に的確に自己分析を行っているところが好ましい、なによりもみんな一生懸命に生きている!なんだか勇気付けられました。
  • しょうがない人
    久しぶりに著者の本を読んだ。何年か前にハマって読んでいた時期があったけれど自分の中で既にブームは去っていた感じだったけれど読めば楽しめる。あまりに身近な物語だから逃避する読書というより現実の続きな感じがする。読む人によって評価が分かれそうだけれど日向子と同年代の時に読めば共感できるかところもあるかも...続きを読む
  • 言い訳だらけの人生
    大人になってから子供時代を振り返る。
    そして、未だにある子供の自分を感じる。
    特に男はそんな感じね。

    ガンダム分かんないからなぁ。見てたらもっと楽しめたかも。
  • コーヒーもう一杯
    僕自身が今まさに自分が経営するカフェのOpen準備中。

    運が良いのか悪いのか、そんな時期にこの本と出会う。

    マリッジブルーじゃないけど、
    オープンブルーって確かにあるんだな。

    だからちょっと笑えた。

    小説と言うよりは、身に沁み入る実用書かな。
  • パートタイム・パートナー
    就職してもなかなか仕事が長続きしない主人公・進藤晶生が「パートタイム・パートナー」という事業を始める。という物語。

    「デート屋」と呼ばれるその仕事は、女性の心に寄り添い、女性の気持ちを満たす。というもので、家庭に育児に仕事にと、常に不満が一杯の女性たちの心を和ませていく。という感じなのだけど、うん...続きを読む
  • グッドラックららばい
    この物語には、多くのテーマが埋め込まれていると感じました。何を言いたいのか、は読み手によって変わると思います。
    私が印象的だったのは、物語の主人公の1人である鷹子の言葉でした。
    「世の中、難しく考えることはない。生命さえあれば、偶然ぽろりと落ちた土の上で咲けるのよ。」
    「うんと若かった二十代の頃のほ...続きを読む