平安寿子のレビュー一覧

  • 愛にもいろいろありまして
    大好きな平さんの短編集。
    今回はすごく共感できる話っていうのはなかったけど、いろいろな愛の形があって面白かった。
    とくに気に入った話は以下↓

    『利息つきの愛』
    ゲイのくうちゃんのお言葉が身に染みた話。
    「ダメだよ、恋愛しなくちゃ。愛情を出し惜しみしてたら、自己愛だけですっからかんになるだけだよ。あ...続きを読む
  • グッドラックららばい
    家族で食卓を囲むことが少なくなった。

    「個食」と言われ、1人で食べる時が増え、中食(なかしょく…持ち帰り惣菜・弁当)産業が発達し、家庭の食卓に日本食、中華、イタリアン、フランス料理風とごちゃごちゃ並べられる時代だ。

    例えば、朝から肉まんと焼きそば、とりから揚げにポテトサラダなんて…。

    そんなゴ...続きを読む
  • くうねるところすむところ
    家は生き物。養生。職人さんってかっこいい。仕事を頑張りたくなるような本だった。あと、梨央と姫のキャラも好き。梨央にはちょっとイラッとするとこもあるけど、前向きで、なんていうか、人生を深刻にしていないところ、突き進むところ、いいなあ、って思う。いつか自分の家を建てるときがきたら、また読み返してみたいな...続きを読む
  • 恋愛嫌い
    読みやすかったです。

    が。

    共感できるかと言われるとうーん・・・

    最後にいきなり結婚する展開についていけず、結婚する理由も理解できませんでした。

    『一人で生きちゃ、ダメですか』がいちばん好きでした。
  • 幸せ嫌い
    結婚相談所で働く事になったアラサー女子、麻美(あさみ)

    麻美の親戚で経営者の克子は詐欺とも取られかねない様な発言で御客に物申して行きます。

    克子VS御客 克子VS麻美の会話はテンポ良くコミカルに流れて行きうん?と首をかしげたり、なるほど!と妙に納得させられたりしながら読めました。

    結婚相...続きを読む
  • コーヒーもう一杯
    山守未紀(やまもり みき)は、
    内装デザインの会社員を辞めて、
    カフェを経営することになります。

    カフェの開店準備の大変さ、
    お店を経営するということの厳しさ。
    理想と現実とのギャップを知ることが
    できました。

    いろいろ大変なことがあっても、
    たくましく再出発する未紀を
    心から応援したい気持ちに...続きを読む
  • 愛にもいろいろありまして
    愛をテーマに色々な形の愛の短編。
    タイトルどうりの感想になるけれど、やはり短編だから共感できるものと理解できないものがあり…
    途中で短編の区切りがわからなくなったりもした。
  • こんなわたしで、ごめんなさい
    7つの短編集。
    人よって、色々な悩みがある。
    例えば、結婚したいのに出来ないとか、胸が大きすぎるとか…
    そんな悩みとか人と少し感覚が違っていると思われる女性たちが主人公。
    自分では気が付いていないこととか、人と違ってもいいじゃん!とか。そんなことをユーモラスかつシビアに描いてある。

    2019.8....続きを読む
  • しょうがない人
    共感は出来なかった。周りのせいにしてしまうことはあるにしても、自分が絶対に正しいと考えるのは違うかな。文句や愚痴ばかり言っていると、偏った考えになるということに気づけた。
  • コーヒーもう一杯
    自分なら上手くやれるのに...と思うことはよくある。でも実際やってみると、想像した通りにはいかないものだ。
    32歳、結婚、仕事、自分ならどういう選択をするかな。
  • 愛の保存法
    日常の中でも
    どいつもこいつもいい加減にしくれ
    と思うことがあるけれど、
    第三者の視点でみると
    翻弄されている人も含めて面白い。
  • しょうがない人
    人に振り回されてばかりだと嘆く日向子。
    なかなか人に思うように自分の意見を言えないのです。
    なので、自分にも問題があるのでは?と、ちょっとイライラ。
    実家に姑、娘に旦那。
    挙げ句には仲の良い妹とまでギクシャクしてしまう事態に…
    ちょっとは腹をくくったら?と他人事だから言えるのかしら?
    とにかく、ちょ...続きを読む
  • コーヒーもう一杯
    そううまくはいかんよなあ自営業。
    なんとなーく居酒屋とかカフェとかやってみたいとふんわり思ってる人たちの心を挫く作品。
    それでも読み終わったあと、嫌な気分にはならないのがこの人の作品のよさ。
  • コーヒーもう一杯
    ときどき読みたくなる平安寿子さんの小説。あいかわらず女性がリアルで、会話が生々しい。ともだちのいない私にとっては、女性同士の会話を平さんの小説で学習している。

    カフェオープンする30代女性の奮闘記。結局廃業してしまうので、盛り上がりがいまいちだったが、自分では経験できない開業(の苦労)について深く...続きを読む
  • 幸せ嫌い
    平さんらしさが溢れた作品。すべての人に幸あれ。
    あらすじ(背表紙より)
    杉浦麻美は結婚欲満々である。なのに、未婚のまま、ついに30歳になってしまった。焦る彼女は親戚が営む結婚相談所『真婚』で働くことに―。ワケありの従業員。客引きまがいのテストデート。オタク男や高慢女の登録会員。茫然自失の麻美だが、相...続きを読む
  • 幸せ嫌い
    失恋した主人公が結婚相談所で仕事することになる話。そこの女所長を始め、みんな曲者ばかり。
    独身者には耳が痛いセリフも多いです。
    結婚相談所「真婚」はまだ立ち上がったばかり。でも、普通の結婚相談所では行くところがなくなった人々がやってくるので多少痛いことを言ってでも癖を直してもらって結婚をしてもらうよ...続きを読む
  • 素晴らしい一日
    平安寿子さん「素晴らしい一日」、2005.2発行(文庫)。短編6話が収録されています。タイトルの素晴らしい一日と商店街のかぐや姫が印象深かったです!だらしない男の生き方を見事に描いてる感じがしました。私は大嫌いですが~(^-^)
  • くうねるところすむところ
    私にとってビジネス本かな。
    仕事をする意義って、人それぞれなのだと理解できる。
    そして、ただ漠然と仕事をしていると続かないと思える。
    会社であれば方針を確たるもので示しているのか、個人であれば信念なのかなー…。
    そして社長、社員、職人、バイトの思考回路が参考になった。立場をどう理解していけば良いのか...続きを読む
  • こんなわたしで、ごめんなさい
    日常に悩む女の話を綴った短編集。結婚を申し込まれて躊躇して破局し、新しい自分探しを始めた成美(婚活の外へ)。巨乳に悩む東子(どうか小さな幸せを)。婚活を始めた気の回らない泉が自分改造に挑む(イガイガにチョコがけするのも年の功)。元恋人の浮気相手の世津子から紹介されたいい人と結婚した未和(自然の法則に...続きを読む
  • 神様のすること
    親の介護という関心から読み始めたが小説というよりエッセイで著者の体験と幼少時のことなどが語られている。自分より少し上の世代で理解することは出来たが途中、ダラダラとなかなか進まない展開に飽きてきてしまった。ラストはタイトルに繋げて神様のすることは…と締めくくられていて著者のバックグラウンドを知ることは...続きを読む