平安寿子のレビュー一覧
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短編集で特に20代後半30代の女性にはどれか刺さるのお話があるんじゃないかと思う。
大人になると自分の悪い所を面と向かって指摘してくれる人はほとんどいなくなるし、この本がかわりに言ってくれたような、ザクザク刺さる言葉ばかりだった。価値観が凝り固まらないように生きていきたい。
一方で気持ちを肯定し...続きを読むPosted by ブクログ -
るかちゃんが叔母の龍子さんの家に居候する話。おばさんの話はうざいけど、ときどきごもっともだと思う。
生きてるだけで誰だって大変。
考え方・捉え方って常に変化していく。
やりたいことある人なんてそんなにいないけど、ひとまず頑張ってみようと思えるので十分。
平さんの本は好きです。Posted by ブクログ -
読んでいてこれほど感情を高ぶらせた作品は初めてかもしれない。最初は夫の不甲斐なさに憤り、次は身勝手な妻に呆れ、我が道を行く子供たちに茫然。そして読み終わった今は、もう勝手にしろ(笑)と言った感じ。抜群に面白い。今年に入って平さんの作品を読み始めたがすっかりファンになってしまったようだ。
あらすじ(背...続きを読むPosted by ブクログ -
好き嫌いは分かれるだろうけど、わたしはものすごく好きです。
4人家族のそれぞれの価値観の違いにがくがく頷いてしまう。家族もまた個人の集まりなのだよなあ。その4人それぞれのキャラを引き立てる文章表現がまた絶妙で、ニヤリとしたり吹き出したりイラッときたり心配したりで、気がつけば読むのを中断できない。入り...続きを読むPosted by ブクログ -
自分の1番したいことをするのが1番!と思える物語。人生の流れに身を任せるのも切り開くのも、成功も失敗もどれも間違っていないんだなぁと思える。何が正しいか、なんてことは周りが決めることではないんだと思った。Posted by ブクログ
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爽快!!
働く女性のお話はすごく好き。
重めのミステリーなんかを読んだあとはこういうのが読みたくなる。
対称的な梨央と姫。
2人はこれからも、あーでもないこーでもない言い合いながら仕事をして、いつの間にか親友のような家族のような関係になっていくんだろう。
徹男との恋の行方は曖昧な感じに終わったが、...続きを読むPosted by ブクログ -
ご本人もおっしゃってるそうだが、やはりこれは平安寿子の代表作だろう。
「自分の気持ちに正直に生きること」はいいこととされているし、奨励されがちなことなんだけど、もしほんとに「自分の気持ち」に「正直」に生きたらどうなるか、ということのサンプルがここに描かれている。
「文鎮」とあだ名されることなかれ主義...続きを読むPosted by ブクログ -
面白かったあ。平さんの作品は「恋愛嫌い」に続き2作目だけどハマリそうだわ。読後感が田辺聖子さんに似てる。というか平成の田辺聖子?
しーちゃんと令子の関係がすごくリアルだ。女同士ってたぶんこんなふうに愛憎入り混じってる。ときどきすごく意地悪な気持ちになって、でも最後はやっぱり愛しくなる。
過去に同じ...続きを読むPosted by ブクログ