平安寿子のレビュー一覧
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平安寿子さん、ある意味、安心して読める、そんな作家さんのような気がします。(^-^) 「くうねるところすむところ」、2008.5発行(文庫)です。「家」というものへの「こだわり」を思い起こさせてくれる作品です。家を作るということ、家を作る現場、それに携わる沢山の人々の思い・・・。それに男女の思いを交...続きを読むPosted by ブクログ
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平作品なのだ。面白いこと間違いなし。読む前から笑みがこぼれていた。ただ今作は笑いの中に複雑な感情が漂う、ちょっと不思議な感じ。まとめると「愛にもいろいろありまして」ってことなんだね。満足の一冊でした。オススメ!!
あらすじ(背表紙より)
モテるためにひたすら努力する“Bランク”男。「愛してる」の一言...続きを読むPosted by ブクログ -
This story is anything but ordinary family except that each family member lives their own life freely albeit others. Each of them has of course diffe...続きを読むPosted by ブクログ
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素っ頓狂な環境設定の下で繰り広げられる、ある一家の人生の物語。蒸発したでも離婚したでもなく、確固として存在している母が良いアクセントになってます。裏では結構えげつないことが行われているんだけど(こと男女関係においては)、泥臭さはほとんど感じられない。母がいないっていう特殊な環境を除けば、だいたいの家...続きを読むPosted by ブクログ
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出てくる女性陣がシャキシャキしていていい。腹をくくると本当に人は強い。態度も口も行動も「どーんとこい」になる。こんな時の女性を愛おしく思う。そんな本でした。
内容は、一人の鳶職人に惚れた30歳の女性が土建に飛び込んで働くというものでした。Posted by ブクログ -
読む本がなくなって読み直したのだけれど、
中年過ぎた者には、面白くもあり、つらくもある。
それぞれ勝手に生きる登場人物たち。母親の行動は、
描き方にちょっと無理を感じないでも。娘達については、
気持ちは、二人とも分かるかな。痛快でないこともない。
でも、「規範」がないというのは、やはり空しい.
と書...続きを読むPosted by ブクログ -
就職情報誌の編集から、建設業界に飛び込んだOLのお仕事小説。
我侭な施主、電気工事や内装の事業所、気難しい大工さんたちとの間にたち調整していく現場監督の仕事はなんてストレスフルな仕事なんだろう・・。
建設業では素人の梨央と、親世代が築き上げた会社を引き継ぎ、社長となった経営の素人の郷子。
二人の登...続きを読むPosted by ブクログ -
最初の方は、話題の必然性が分からなくて全然読み進められなかった。でも、頑張って読んでたら所々でなるほど、って思うことがあって、きっとつまり、著者の主張をひっつめた感じなんだなってわかったら一気に読めた。その分、ほっとんどが台詞。あと、あとがきはやっぱり著者じゃなくて第三者に書いてほしいよね。あとがき...続きを読むPosted by ブクログ
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信金に勤める父、20年外出していた母、男が好きで束縛を嫌う積子、理想に向かって突っ走る妹、立子(積立貯金からとった子供の名前らしいです)。
マイペースな一家は、まわりの人たちのなににも動じず、それぞれの生き方で大事を笑話に変えていきます。
読み始めは、変わったわがままな一家と思いますが、ラストに...続きを読むPosted by ブクログ -
バブル世代って羨ましいなー。世代に関係なく根本的な性格の問題なのかもしれないけど。なんにもうまくいかなくたっていいんだって、ちょっと元気もらえる本。Posted by ブクログ
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帰ってこれる家があるから、外でいい顔したり、気を使いすぎたり、心をすり減らすことができるのかも。
幸せな家族なんてものはなくてただそこにあることだけに意味がある。
ふわふわしていてつかめないが、家族ってそんなもんだ。
作るものではなくて出来上がるものだね。Posted by ブクログ