平安寿子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ハタ迷惑でもムカついても、結局なんだかんだと憎めない。
だってよくよく見て見ると、あの人が“お幸せ”なのか
可哀想なのか・・・良くわかんなくなっちゃうし。
そんな独特の空気を持つ女性・志津子を中心軸とし、
彼女と関わる事になってしまった人たちを語る連作?短編集。
志津子タイプの人は平作品での出現比率がやや高めな気がする
・・・と思ったら、どうもモデルが実在しているらしい。
なるほど。
確かにこんなキョーレツな人が身近にいたら、想定していなくても
物語の中に勝手に入ってきちゃうんだろうなぁ・・・と思った。
「なんにもうまくいかないわ」と思っていてもいなくても、
この短編集読んだら「なんだ -
Posted by ブクログ
著者のあとがきが面白い。
「 生きていくのは楽じゃない。世の中イヤなヤツばっかりだし、夢や希望は北極星みたいに遠くで光っているだけ。
わたしは七歳のときから、そう思っていた。・・・」そんな作者が繰り広げる短編集。
それぞれの話の主人公が女性なので、登場人物に共感するのは、女性が多いであろうという感じは受けるが、男性諸君にも読んでいただきたい作品である。女性心理と登場する相対する男性を味わっていただきたい。
この作品は、人生のどん底にありながら、そこからささやかな幸福を見出せる・・・そんな気がしてくる作品である。私としては、表題作に出てくる登場人物、友朗の<最高にハッピー>な笑顔が自