中野好夫のレビュー一覧
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こうやって、絶望しか残してくれない作品が好きだ。何くそ!って皆で生きることについて考えるから。千絵はサタンの言っていること全て知っていたし、頷ける。未来が見えないからというより、未来に対する想像力が欠けているために幸運と不運の区別がつかなくなっている時がよくある。
こうやって俯瞰して達観しても、痛みは消えないんだよ。見方を変えなくてはきっと永劫人や社会に絶望し嘲笑するしかないだろう。もし幻に過ぎないのなら、いいじゃない!果しない想像力をパンプス箱の中に閉まって鍵をかけて、千絵は素晴らしい幻の中で生きていきたいと思うよ。
人間は少数の者に支配されていて、多数の者に支配されることは決してないっていうくだりには鳥肌が立った!千絵にとっては、完全に思索を深め心を強くする本。
皆にはどうかな、現代人にとてもウケる本だと思うよ。 -
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あとがき、引用。
アラビアンナイト…千夜一夜物語
シャフラザートという名のお姫様が、世の中の女達に恨みを持つ
シャフリヤール王に死刑を宣告されます。
刑罰を逃れるために、毎夜、毎夜お姫様は王様に
面白い話しを聞かせ続けます。
千一夜も続いたとされる、その長い長い物語の中には
異なる多数の物語がつぎつぎに繋がって収まっています。
その物語の中の一部分が、このアラビアンナイト(上)、(下)
にまとめられているみたい。
一話一話、改編されてるやろうかもしれんし、
短編なんやけどそれぞれ味があって面白い。
(下)も怠れてくるかな?!と思いきや
シナの王女とかアリババと40人の盗賊、ものいう鳥
とか夢見心地なファンタジーだけど
どこか今の現実とかけ離れた面白い所のいるような
錯覚がするほど面白い作品です。自分的には好印象。 -
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アラビアンナイトって童話?
じゃないよな。一応対象年齢が12歳以上だから
短編の物語小説になるのかな。
字間も広いし、短編なのでだいたい
50ページ〜70ページくらいで
1話しが終わります。登場人物とかだいたい決まって
パターン化されてるんだけど、良くまあ、
少ない登場人物と短い文章で巧みに話しが作れる事
感心しました。中高生向けかもしれませんが
大人が読んでも楽しめる内容です。
勝手にシンドバッドとアラジンと魔法のランプ
は鉄板に面白いな、アラジンと魔法のランプとかは
ディズニーに取り入れられるくらいだもの
そりゃ面白いよ〜、ディズニーの方は見たことがあるので
これが原作?かと思って2回くらい読みまんたね
さらっと読めるのでオススメですよ〜
自分が何でこの本を読もうとおもったのが
かの大発明家トーマス・エジソンが、愛読していた本と
どこかで紹介していて手にとって読んでみました。
たまらなく面白いなーぅ。
今はアラビアンナイト(下)を読んでまする。 -
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19世紀,諸西洋籍の船舶(作品ではフランス)が“未開の地”アフリカへ渡り起こった『象牙』に纏わる出来事たち.
教科書に載った「事実」とは別の観点から眺めることで,当世の彼ら西洋人の高慢,貪婪,凶暴,盲目さが何より現実味を帯びて感じられる.
語り部のマーロウの口上は情緒に溢れ,一人の人間の感情と自意識が鮮やかに伝わってくる.彼の言動,苦悩は――私たちにはまず経験しえない,世にも哀しい侵略に向かう船上での物語だとしても――純然たる現実として,感情の深淵に強く訴えかけてくる.その愚かな高慢さまでも,我々に共感を呼ぶ不思議.
つまり私たちは誰でもマーロウになりうる.アフリカという原始の闇の世界,そして,人心の奥底に潜む闇は,21世紀の我々に対しても強い共感と教訓を投げかけてやまない.
どう見ても誤訳な瞬間も見受けられるが,訳者あとがきの腰の低さには噴く. -
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あーー面白いわー!
タイトルもきいたことなかった岩波少年文庫(知らないのだらけ!)
チェコの作家さんの、童話がたくさん入ってます。
お話の中でお話をするお話がたくさん(何これわかりにくい)
宮崎さんおすすめの本です。
「長い長いおまわりさんの話」の挿絵だけ見たことあって
びっくりしました。
お話の中で、いろんなひとがお話をしていく形態が多くて、
元は(出だしは)どんな話だったのか読んでるうちに忘れちゃいます。笑
宛名と差出人が不明の手紙を1年かけて届ける「郵便屋さんの話」や
大金の入ったカバンをいきなり預けられて誤解で投獄されて死刑にまでなりそうになる「宿なしルンペンくんの話」や
最後のいちばん長い話「王女さまと小ネコの話」が面白かった
というか、「王女さまと小ネコの話」は
脱線だらけというか、ここまで「何の話だっけ?」ってなるお話もめずらしい^^
おもしろかった~! -
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カレルチャペックは犬モノと園芸モノしか読んだことがありませんでした。実は「ロボット」という単語の生みの親であり、SF小説の開拓者だったってことすら、後で知りました。
ある日たまたま行った鎌倉の美術館で、彼の作品と挿絵の展示会がありまして、そこでこの本のような童話も手がけていることを知りまして。帰宅後早速さがし求めたわけです。
表題作は、弟子を怒鳴る最中にウメの実が喉につまり、呼吸困難に陥った魔法使いと、その治療に駆けつけるお医者さんたちの物語。治療に長い時間がかかっているわけではなく、医者の応援を次々に呼んでいる間、手持ち無沙汰になったお医者さんたちが順々に語りだす世間話が「長い長い」のです。魔法使い受難。
作者のお兄さんが描く、挿絵もふんだんに掲載されています。この絵は大好き。味があります。
表題作以外にも何篇か収録されているのですが、その中に出てくる、成り行きでヒドラを飼うことになった動物虐待協会事務員の話が、可愛らしくて一番好き。挿絵もこれまた良いんですよ。協会員もヒドラの絵も、憎めないというか、とぼけたカンジで。 -
Posted by ブクログ
19世紀の海外文学ということで難しいかもと身構えていたけれど、思っていたより文章は読みやすい。
訳者によってかなり読みやすさ変わりそう。
でも内容はやっぱりちょっと難しかった。
労働力として一緒に働いていた黒人に対しては少なからず言動の規制が緩かったり、命を落とした黒人にマーロウは悲しんだりと人間として扱う様子もあったけれど、それ以外の黒人に対しては「敵」とすら表現して支配し、搾取する。
この時代の白人は自分たちを文明人、黒人を野蛮人と差別しているけれど、黒人には黒人の「文明」があるわけで…
それをなんで理解しようとしないんだろう、なんで支配しようなんて考えるんだろうとも思うけれど、今私が生きている時代とは当然価値観が違うわけで、こういう考えの押し付けや不理解が差別の始まりなのかなと思ったり。
クルツの人物像など、理解しきれていない点がところどころあるので少し時間を空けて再読したいです。