あらすじ
チェコの文豪カレル・チャペックの楽しい童話集.しんせつな町のお医者さんたちや,はたらき者の郵便屋さんが活躍するしゃれたおとぎ話9編を,兄ヨセフのゆかいな挿し絵が飾ります.
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私事。
小学5年生の春、ケガで入院した。ベッドから動けなかった私は、直前に読んだ「長い長いお医者さんの話」を、付き添いしていた母に語ってきかせた。
小学5年生でもあらすじが覚えられるような特徴あるストーリー展開。今読んでも、いつまでも、心が温かくなります。
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表題作と郵便屋さんのお話は有名。
そしてどちらもものすごく楽しい。
えほんで読んでも楽しいけど、短編集なのでまだ長い物語の読めない子にもおすすめできる。
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小学生のころの愛読書。今回検索して初めてカレル・チャッペックの作品だったことを知りました。感激!それはそうと題名どおりお医者様のお話はしつこいほど長いけど、みんな楽しいです。木こりのおじさんの昼食、チーズをはさんだパンのサンドウィッチが、子供心に、すごくおいしそうに見えました。
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郵便屋さんのお話がとーっても素敵でした*
対象年齢は小3・4などと書いてありますが、おとなになっても十分楽しめる作品だと思います。冗談交じりなところもお気に入り。
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夜空の彗星はしっぽをふって空中かけまわる犬のお星さま!なんて素敵なんだ。とくに素敵だなと思ったのは、あて名のない愛の手紙を送り主に届けるために国中探しまわるゆうびんやさんのお話。
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なんとも妙なお話が詰まってました。楽しいホラ話という感じでしょうか。ホラにホラを重ねて、話自体もあっちに行ったりこっちに行ったり、子どもを前にしてお話を考えながら語っているような雰囲気が面白かったです。それでいてちょいと風刺を含ませたりするから、油断出来ませんな。
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あーー面白いわー!
タイトルもきいたことなかった岩波少年文庫(知らないのだらけ!)
チェコの作家さんの、童話がたくさん入ってます。
お話の中でお話をするお話がたくさん(何これわかりにくい)
宮崎さんおすすめの本です。
「長い長いおまわりさんの話」の挿絵だけ見たことあって
びっくりしました。
お話の中で、いろんなひとがお話をしていく形態が多くて、
元は(出だしは)どんな話だったのか読んでるうちに忘れちゃいます。笑
宛名と差出人が不明の手紙を1年かけて届ける「郵便屋さんの話」や
大金の入ったカバンをいきなり預けられて誤解で投獄されて死刑にまでなりそうになる「宿なしルンペンくんの話」や
最後のいちばん長い話「王女さまと小ネコの話」が面白かった
というか、「王女さまと小ネコの話」は
脱線だらけというか、ここまで「何の話だっけ?」ってなるお話もめずらしい^^
おもしろかった~!
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カレルチャペックは犬モノと園芸モノしか読んだことがありませんでした。実は「ロボット」という単語の生みの親であり、SF小説の開拓者だったってことすら、後で知りました。
ある日たまたま行った鎌倉の美術館で、彼の作品と挿絵の展示会がありまして、そこでこの本のような童話も手がけていることを知りまして。帰宅後早速さがし求めたわけです。
表題作は、弟子を怒鳴る最中にウメの実が喉につまり、呼吸困難に陥った魔法使いと、その治療に駆けつけるお医者さんたちの物語。治療に長い時間がかかっているわけではなく、医者の応援を次々に呼んでいる間、手持ち無沙汰になったお医者さんたちが順々に語りだす世間話が「長い長い」のです。魔法使い受難。
作者のお兄さんが描く、挿絵もふんだんに掲載されています。この絵は大好き。味があります。
表題作以外にも何篇か収録されているのですが、その中に出てくる、成り行きでヒドラを飼うことになった動物虐待協会事務員の話が、可愛らしくて一番好き。挿絵もこれまた良いんですよ。協会員もヒドラの絵も、憎めないというか、とぼけたカンジで。
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【11/8】近図。季節の本(=しごと)展示。中学年〜。ことばの遣われ方に時代を感じるけど、手紙の等級や、犬の王国のくだりは新鮮だった。アレンジを加えれば、お気に入りの部類に入るかも。
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チャペックの有名な児童文学を、数ヶ月かけてのんびり読んだ。
チャペック兄のゆるいイラストも、とても良かった。
郵便やさんの話、幻想的な犬のダンスをみた犬の話、正直者のルンペンがかばんを見守り、一年間拘留された話が印象的だった。
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チェコの作家、カレルチャペック氏の中編小説集。
カレルチャペックは装丁が可愛くて、大学生の頃気に入っていてちょこっと読んでいました。
こちらも装丁が可愛くて、手に取ってみることに。
装丁デザインは和田誠さん。さすがですね。
挿絵を手がけたのは兄のヨゼフチャペック氏。
古さを感じさせないとってもお洒落なイラスト。才能のある兄弟ですね。
(ちなみにこのカレルチャペック氏、「ロボット」ということばを作った人らしいです)
タイトルの「長い長い郵便屋さんのお話」を含む、9つの物語。
大体は自由奔放でハチャメチャ。といった雰囲気。
郵便局やカレル広場の小人の話、お巡りさんが竜を退治する話、チェコの川に住むカッパの話、山に住む魔法使いと医者の話、森や野原にいる妖精たちの話…
など、ファンタジー要素もあるんだけど、キラキラした雰囲気ではなく、ユーモアと皮肉、イタズラ心が効いた物語ばかり。
少し理屈っぽさもあり、子供が読んだらちょっと小難しいかな。
「長い長い郵便屋さんのお話」が好きかな。お手紙を触ったその温度で、送った人の感情やそのお手紙の大切さがわかるという小人が愛らしい。
たまに海外小説もまた読んでいこうと思います♬
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「ロボット」の語を生み出したと言われるカレル・チャペックのナンセンス短編。筒井康隆や小松左京に親しんでいる現代から見れば、ナンセンスのキレには不満が残るかもしれない。ただ関節を外されるようなストーリー展開は面白い。
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表題作ほか7編。郵便屋さんのお話が好きです。王女さまと子ネコの話は長いけど、最初と最後の猫のユーラが自分の家に戻ってヴァシュカを連れてくるところがいいです。