ユーザーレビュー 黒猫・モルグ街の殺人事件 他五篇 E・A・ポオ / 中野好夫 「モルグ街の殺人」は推理小説のさきがけとして知られるが、「黒猫」での「私」の使い方はまるで叙述トリックの萌芽のようだった。 それにもしても日本での化政文化(直後)期の作品とは思えないほど今読んでも前衛的。まだ推理小説というジャンルが確立する前の作品だからでしょうか、まるでアンチミステリの雰囲気がある...続きを読む。 Posted by ブクログ 黒猫・モルグ街の殺人事件 他五篇 E・A・ポオ / 中野好夫 『黒猫』 妻が飼っていて黒猫の眼をえぐり殺害してしまった男。一度は後悔し似た黒猫を手に入れ再び飼い始めた夫婦。黒猫に恐怖を感じる男。猫を殺そうとし誤って妻を殺害してしまう。壁に塗りこまれた妻の死体。消えた黒猫。警察の捜査。 『ウィリアム・ウィルソン』 自分と同姓同名の「ウィリアム・ウィルソン」とい...続きを読むう男に悩まされる男。一度は追放することに成功するが・・・。「ウィリアム・ウィルソン」二暴かれたカードのいかさま。 『裏切る心臓』 老人の遺産を狙って老人を殺害した男。警察の捜査を受けるが・・・。聞こえてくる不思議な音。 『天邪鬼』 『モルグ街の殺人事件』 オーギュスト・デュパン・シリーズ 準密室で殺害されたレスパネェ夫人親子。道に投げ出された夫人の死体。暖炉に押し込まれた娘の死体。証言者によって変わる口論の会話の謎。 『マリー・ロジェーの失踪』 オーギュスト・デュパン・シリーズ マーリー・ロジェーの失踪。一度は姿を現すが一週間後再びの失踪。川に浮かんだ遺体。新聞による事件の解説。新聞の情報によるデュパンの推理。 『盗まれた手紙』 オーギュスト・デュパン・シリーズ 警視総監Gの依頼。大臣Dによって奪われたある婦人のスキャンダルに関する手紙。警察の捜査の行き詰まり。変装し大臣の家で議論を持ちかけるディパン。 Posted by ブクログ 黒猫・モルグ街の殺人事件 他五篇 E・A・ポオ / 中野好夫 元祖推理小説といわれる本。 動機や設定が若干弱いが、推理展開は論理的で説得力がある。 前半の何篇かは怪奇小説。 Posted by ブクログ 黒猫・モルグ街の殺人事件 他五篇 E・A・ポオ / 中野好夫 ほとんどの作品は別の本で読んだことがあるのですが、『天邪鬼』は初めてでした。 やっちゃいけないけど、やりたくなるみたいなことって本当にありますよね。ただ、それが悪い方向に転がると…という作品でした。 Posted by ブクログ 黒猫・モルグ街の殺人事件 他五篇 E・A・ポオ / 中野好夫 黒猫 ウィリアム・ウィルソン 裏切る心臓 天邪鬼 モルグ街の殺人事件 マリロジェエの迷宮事件 盗まれた手紙 みんな大好きポーの作品を初めて読んだがなんだか予想とは違う作風。もっとガッツリエンタメを予想していたのだがジワリと徐々に湿ってくるような面白さだった そして翻訳の古めかしい文体がまたいい塩梅...続きを読むで美しさと不気味さが出ていて心地よい 個人的お気に入りはウィリアム・ウィルソン、裏切る心臓、モルグ街の殺人事件だ Posted by ブクログ E・A・ポオのレビューをもっと見る