黒猫・モルグ街の殺人事件 他五篇

黒猫・モルグ街の殺人事件 他五篇

770円 (税込)

3pt

美の錬金術師ポオ(一八〇九―四九)。その美への情熱は精確無比な計算と設計にもとづいてあらゆる作品に発揮されており、読者を怪奇な幻想世界、異常心理の世界へと抗いがたく引きずり込む。ポオの作に傾倒した若きヴァレリはあの「数学的アヘン」を決して忘れることはできぬ、と言った。表題作のほかに「裏切る心臓」「盗まれた手紙」など。

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黒猫・モルグ街の殺人事件 他五篇 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2014年11月25日

    「モルグ街の殺人」は推理小説のさきがけとして知られるが、「黒猫」での「私」の使い方はまるで叙述トリックの萌芽のようだった。
    それにもしても日本での化政文化(直後)期の作品とは思えないほど今読んでも前衛的。まだ推理小説というジャンルが確立する前の作品だからでしょうか、まるでアンチミステリの雰囲気がある...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2010年05月14日

    元祖推理小説といわれる本。
    動機や設定が若干弱いが、推理展開は論理的で説得力がある。
    前半の何篇かは怪奇小説。

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    Posted by ブクログ 2023年12月11日

    ほとんどの作品は別の本で読んだことがあるのですが、『天邪鬼』は初めてでした。
    やっちゃいけないけど、やりたくなるみたいなことって本当にありますよね。ただ、それが悪い方向に転がると…という作品でした。

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    Posted by ブクログ 2023年09月04日

    黒猫
    ウィリアム・ウィルソン
    裏切る心臓
    天邪鬼
    モルグ街の殺人事件
    マリロジェエの迷宮事件
    盗まれた手紙

    みんな大好きポーの作品を初めて読んだがなんだか予想とは違う作風。もっとガッツリエンタメを予想していたのだがジワリと徐々に湿ってくるような面白さだった
    そして翻訳の古めかしい文体がまたいい塩梅...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2009年10月07日

    数学的阿片という評が素敵。モチーフが好みだったのは「ウィリアム・ウィルソン」です。良心というか、スーパーエゴというか、ああいう存在は実体を持つと怖い。「黒猫」をはじめとする彼の作品には良心やら顕示欲やら怯えやらが良く描かれています。

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    Posted by ブクログ 2021年01月17日

    世界で初めて推理小説の定義として書かれた作品。再読。今読むと少しずるいところとかあるけど、デュポンとその友人の設定と同居するところ、デュポンが相手を考察するところなど、緋色の研究のホームズを思わせるようなコンビオマージュはこれが、起源ではないかと思う。

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    Posted by ブクログ 2018年06月01日

    なにぶんにも訳が古い。。。。特に漢字で表現されているものが実際何なのかさっぱり分からないものが一つや二つだけでない。

    ただその古さが幸いにして、「黒猫」、「ウイリアム・ウィルソン」、「裏切る心臓」、「天邪鬼」において、つまり殺人の独白作品では、却ってその狂気が増幅されるというプラス面もある。

    ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年04月13日

    これはなかなかに面白かったですねぇ…古い作品だのに色褪せていないというか、現代人にも通じる精神世界?を描いているように思いました…。

    作者もなんだか波乱万丈な人生を送られたようで…それは解説に書いてあるのですけれどもまあ、孤独な人生だったっぽいですねぇ…晩年にはすっかりアル中になってしまったようで...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2011年12月08日

    “「ところで、以上、僕の言ったことが、どんな印象を、君に与えたか、それは知らない。が、ただ僕として、躊躇なく言えることはね、これだけの証書——つまり、ダミ声と金切声とに関する、これら証言だけからしてもね、もしそれから、正しい演繹さえなされるならばだねえ、今後この事件の捜査の進行に、結構一つの方向を与...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2011年10月25日

    一言、言葉が難しい(笑)

    散らばる考えや意志には、自分自身と共通点がかなりありとても共感ができた。
    しかし、金魚すくいの桶の中一層目立ち大きな魚を掬った程度にしか読み取れていない様に感じる。ようは納得のゆく読み方が出来なかった。

    もう少し歳を経てから読みたい作品。積読でもよかったかも。

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