E・A・ポオのレビュー一覧
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「モルグ街の殺人」は推理小説のさきがけとして知られるが、「黒猫」での「私」の使い方はまるで叙述トリックの萌芽のようだった。
それにもしても日本での化政文化(直後)期の作品とは思えないほど今読んでも前衛的。まだ推理小説というジャンルが確立する前の作品だからでしょうか、まるでアンチミステリの雰囲気がある...続きを読むPosted by ブクログ -
『黒猫』
妻が飼っていて黒猫の眼をえぐり殺害してしまった男。一度は後悔し似た黒猫を手に入れ再び飼い始めた夫婦。黒猫に恐怖を感じる男。猫を殺そうとし誤って妻を殺害してしまう。壁に塗りこまれた妻の死体。消えた黒猫。警察の捜査。
『ウィリアム・ウィルソン』
自分と同姓同名の「ウィリアム・ウィルソン」とい...続きを読むPosted by ブクログ -
元祖推理小説といわれる本。
動機や設定が若干弱いが、推理展開は論理的で説得力がある。
前半の何篇かは怪奇小説。Posted by ブクログ -
ほとんどの作品は別の本で読んだことがあるのですが、『天邪鬼』は初めてでした。
やっちゃいけないけど、やりたくなるみたいなことって本当にありますよね。ただ、それが悪い方向に転がると…という作品でした。Posted by ブクログ -
黒猫
ウィリアム・ウィルソン
裏切る心臓
天邪鬼
モルグ街の殺人事件
マリロジェエの迷宮事件
盗まれた手紙
みんな大好きポーの作品を初めて読んだがなんだか予想とは違う作風。もっとガッツリエンタメを予想していたのだがジワリと徐々に湿ってくるような面白さだった
そして翻訳の古めかしい文体がまたいい塩梅...続きを読むPosted by ブクログ -
数学的阿片という評が素敵。モチーフが好みだったのは「ウィリアム・ウィルソン」です。良心というか、スーパーエゴというか、ああいう存在は実体を持つと怖い。「黒猫」をはじめとする彼の作品には良心やら顕示欲やら怯えやらが良く描かれています。Posted by ブクログ
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表題2作の他に「ウィリアム・ウィルソン」・「裏切る心臓」・「天邪鬼」・「マリ・ロジェエの迷宮事件」・「盗まれた心臓」を収録。
各篇ともジャンル小説の体裁ではあるが、怪奇小説なら主人公の恐怖体験だけでなくその前後の堕落と破滅の描写に、探偵小説なら事件のトリックよりも人が物事をどのように捉え考えがち...続きを読むPosted by ブクログ -
世界で初めて推理小説の定義として書かれた作品。再読。今読むと少しずるいところとかあるけど、デュポンとその友人の設定と同居するところ、デュポンが相手を考察するところなど、緋色の研究のホームズを思わせるようなコンビオマージュはこれが、起源ではないかと思う。
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なにぶんにも訳が古い。。。。特に漢字で表現されているものが実際何なのかさっぱり分からないものが一つや二つだけでない。
ただその古さが幸いにして、「黒猫」、「ウイリアム・ウィルソン」、「裏切る心臓」、「天邪鬼」において、つまり殺人の独白作品では、却ってその狂気が増幅されるというプラス面もある。
「...続きを読むPosted by ブクログ -
これはなかなかに面白かったですねぇ…古い作品だのに色褪せていないというか、現代人にも通じる精神世界?を描いているように思いました…。
作者もなんだか波乱万丈な人生を送られたようで…それは解説に書いてあるのですけれどもまあ、孤独な人生だったっぽいですねぇ…晩年にはすっかりアル中になってしまったようで...続きを読むPosted by ブクログ -
★★★2017年6月レビュー★★★
探偵小説の先駆けともいえる、エドガー・アラン・ポー。
「黒猫」「モルグ街の殺人」など。
名探偵デュパンの活躍する「モルグ街の殺人」のラストは衝撃的だった。
何故誰も気づかない?というのがまず第一。
そして、ペットのオランウータンが人を二人も殺したのに、飼い主に...続きを読むPosted by ブクログ -
“「ところで、以上、僕の言ったことが、どんな印象を、君に与えたか、それは知らない。が、ただ僕として、躊躇なく言えることはね、これだけの証書——つまり、ダミ声と金切声とに関する、これら証言だけからしてもね、もしそれから、正しい演繹さえなされるならばだねえ、今後この事件の捜査の進行に、結構一つの方向を与...続きを読むPosted by ブクログ
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一言、言葉が難しい(笑)
散らばる考えや意志には、自分自身と共通点がかなりありとても共感ができた。
しかし、金魚すくいの桶の中一層目立ち大きな魚を掬った程度にしか読み取れていない様に感じる。ようは納得のゆく読み方が出来なかった。
もう少し歳を経てから読みたい作品。積読でもよかったかも。Posted by ブクログ -
ラオスの田舎町で足止めをくったので宿にあり、たまたま手に取った本。実は、さる尊敬する人が置いていっていたという面白い出会いの本。
「モルグ街の殺人」は世界初の推理小説といわれており、主人公デュパンのキャラクターが実にクール。著者が、一気に読み切れることで恐怖や面白さが増すと主張するだけあって読みや...続きを読むPosted by ブクログ -
おもしろかった。
謎が解かれていく気持ちよさ、鮮やか。
普段の生活で、推理するようになってしまった。
デュパンはすごい。ポオはすごい。Posted by ブクログ -
ポオの推理モノは、普通の推理小説とは一味も二味も違います。推理小説に飽きたら原点回帰ということでポオを読んでみましょう。また世界観が変わります。Posted by ブクログ
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推理小説の元。エドガー・アラン・ポーのもう一つの顔。
江戸川乱歩の命名の元であると同時に萩尾望都の代表作『ポーの一族』の命名(エドガー、アラン)の元。
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ポオが大好き。でも「ポオ読んでるんだ」って言ってもうまく通じないことが多いので、「エドガー・アラン・ポーを読んでるんだ」って言わないかん。
なにせ「黒猫」やら「天邪鬼」やら俺の好きな単語が満載の短編集。気に入らないわけがない。
恐怖の中に美を見い出すその感性は日本の古典に通じるところがありそうでなお...続きを読むPosted by ブクログ